星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

信長@明智光秀~神に愛されなかった男

2007-01-07 | 不定期観測(kamikami)

去年からずうっと楽しみだった上川信長様。
公式サイトのインタビューによれば<このお店でしか食べることのできない
「新しいモンブランケーキ」を作るような感じ>
で演じたとのこと。
たしかに・・・初めて口にするモンブランの味がしましたよ~♪

■「明智光秀~神に愛されなかった男」フジテレビ 1月3日放送■
●ストーリー、キャストのことなど
ストーリーは、明智光秀が信長を討ったのは天下取りのためではなかったとい
う視点に立ったもの。知識も教養もあり、軍略にも優れ、信長に重用された実
力の持ち主が、叡山攻め以降、信長のやり方に異を唱え始め、やがて自ら捨て
石となって逆賊になることを決意。自分の思いを秀吉に託す。秀吉は光秀の意
を受け取り、その機に乗じて天下取りの地固めをするというような内容でした。
中国大返しの謎に迫るエピソードや、最後に光秀と秀吉が直接対決するなど、
このドラマ独自の解釈、アプローチが随所に散りばめられていました。

唐沢寿明さんは光秀役を無理なく真摯に演じていて、好感が持てました。
「白い巨塔」以来の上川さんとのカラミもいい感じ♪
(湖畔の砂浜を歩く二人、けっこう楽しそうに見えましたよ。笑。)
柳葉さんはおいしい役、谷原さんは予想通りのハマリ役、長澤さんは大人っぽ
さを前面に。「白い巨塔」つながりの伊藤英明さんは友情出演?
(伊藤さん、隆大介さんは過去に信長役を演じたつながりでもありますね。)
ただ、この題材でこんなゴージャスなキャストなんだから、せめて2夜連続5
時間ドラマぐらいにして頂き、細かな心理描写も見たかったなと思いました。

●~鳴かぬなら 代わりに私が ホーホケキョ~
それ、ホトトギスちゃうやん。ウグイスやろっ!!
さて。信長様。
ストーリーはともかく、上川さんファン的にはこんなビジュアル、あんなシー
ンと、ハフハフうれしい見せ場が満載のドラマでございました。
最後、光秀に残したひと言。「長いこと、よう仕えてくれた。大儀!」
この期に及んでジタバタしない潔さというか、大物らしさが出ていてめちゃめ
ちゃカッコイイ台詞でしたね。その前の「瑠璃色の海を見たことがあるか?」
と光秀に言う時の嬉しそうに輝く目もね~♪
追記:「長いこと、よう仕えてくれた。大儀!」という台詞は、最期まで光秀
の主君のまま、上下関係を保ったまま死んでいきたいという信長の美学なのかもし
れませんね。


モンブラン・ケーキとしては、今回の信長様はうつけ・奔放・奇行系のキャラが
勝っていて、そこにお茶目さが加わったところが新しい味なのかなと。
地獄耳というか、猟犬のような聴力で家臣のつぶやきを聞き漏らさず反応する繊
細さに、意外と小心者なのか、とも思っちゃいました。
怖さの面では、鋭利なコワさや狂気を前面に出すタイプではなく、静かな怖さ。
上川さんの過去の出演作品「スパイ・ゾルゲ」の特高Tを一瞬思い出しました。
表情筋を動かさずにドキッとする言葉を静かに吐く、あのキャラです。
異国に執着し、ピアノをたたいているときなど「青の時代」の榛名Bっぽくもあ
りました。
また、秒単位で脈絡なく言動・情緒が変化し、家臣を翻弄してしまうつかみどこ
ろのなさに、こんな上司がいたらメチャ難儀やなあと思いつつも、ファン的には
たまらないのでした♪

●信長様セレクション・マイベスト5
まず第2位からいってみよー!!

第2位 蹴り上げ
おみ足が惜しげもなく出てきた今回。蚊をたたく直前の脚アップにドキン。
豪快に歩く時に翻る着物の脚元。膝を組んで片脚を大胆に見せたすわりポーズ。
怒った時に足休めの台を蹴って光秀に寄ってゆく場面など。
数々の脚シーンのなかでも、特に美しかったのが「蹴り上げ」。ほろ酔いで舞を
舞った後の光秀に対する蹴り。その角度といい、伸縮の形といい、速度といい、
完璧でした♪

第3位 タカ笑い
高笑いというか、隆笑いですね! 新年早々この笑いが聞けただけでも幸せ。
素のタカ笑いの最高峰は週刊演劇情報ですが、今回の信長様もイケてます。

第4位 鍵盤と戯れる顔
恍惚として異国の音楽を聴き、また楽譜を見ながら嬉しそうにクラヴィコード(?)
の鍵盤をたたく信長。瑠璃色の海を見せてやると欄丸に宣言するところも同じく、
秘密の楽しみを見つけた子供のような顔に見えました。
ただし、強く執着しているように見えながら、すぐに集中力が途切れて別の関心
事に移るパターン多し。この信長様、もしかしてAB型?(笑)

第5位 頭に触れる手
光秀や秀吉の頭をつかんでほめる信長様。なでるわけではないのが独特。
で、なんといっても自分の髪をなでている信長を真俯瞰から撮った映像に、一瞬
信長はナルシストだったのかとゾクッとしました。
アングル的にも、仕草としても、上川さん的にはたぶん初めて見るビジュアル♪

発表します!!
第1位 殺陣
正統派の結果ですが、やはり殺陣がサイコー!!
ゴルフでいうスイングスピード、刀ではなんと言うのでしょう。
抜き身からいきなり相手を振り払い、応戦する刀のひと振りの速さ、見事です。
手すりに足をかけて矢を射るところも、なんてカッコイイんだ~。
こういう基本があってこその奇行だったり、うつけなんですよね!

6位以下もあるんですけどねー、キリがないので割愛させて頂きます~(笑)。

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2 コメント

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ハフハフ・・・ (しろう)
2007-01-09 01:23:49
どれをとっても、信長でなければ見られないお姿ですよね。貴重、貴重! あ~、密かに期待の「敦盛」が今度もほろ酔い、それもほんのわずかで・・それだけは残念でした。次の機会に持ち越し、です。
この信長さまの前に、あの一豊さまを向かわせてみたいなあ~(笑)
返信する
ふふ。 (ムンパリ)
2007-01-09 01:35:36
しろうさん、こんばんは~。
「敦盛」またもやはぐらかされましたね(笑)。やはり一筋縄ではいかない、新しいモンブランでしたよね。

> この信長さまの前に、あの一豊さまを向かわせてみたいなあ~(笑)
ほんんとですね。
これ、個人的に画像で遊んでみようかな、って今思いましたよ。ふふ。
ほんとに私たちには夢のようなお年玉でしたね。次は戸谷さんに翻弄されましょうねっ!
返信する

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