森の里ホームズのブログ

ドケルバン病

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 ドケルバン病は、親指や手首を動かすと手首の親指側が痛くなる病気で、症状が出るのは手首の親指側です。この場所は親指を動かす2本の腱が通っています。

この病気をはじめて発表した、スイスの医師にちなんで名付けられたドケルバン(de Quervain)病。日本では別名『狭窄性腱鞘炎』ともよばれています。

親指を動かす短母指伸筋腱と長母指外転筋腱は、手首の部分で手背第一コンパートメントと呼ばれる腱鞘を通り抜けています。この部分の腱鞘が炎症を起こしたり厚みが増すと、腱の滑りが悪くなって痛みが現れる、これがドケルバン病です。

ドケルバン病は仕事やスポーツ、ゲームなどで、手や指をよく使う人にみられます。
親指の使い過ぎで腱鞘の壁が分厚くなったり、腱の表面に傷がついて、それがさらに刺激となって症状が強くなると考えられます。
スマートフォンの画面をよく親指で操作する人にもドケルバン病を発症する人が多かったことから、スマートフォンが原因で発症したドケルバン病のことを「テキストサム損傷」(サムは“親指”の意味)という言葉で表現する場合もあります。

 ■ 症状
 ドケルバン病では手首の親指側に痛みや熱を持つといった症状が現れます。とくに親指や手首を動かす動作で症状が強くなりやすいという特徴があります。患部を上から押さえると痛みが増します。
・親指をひろげる
・物をつかむ/握る
・タオルを絞る
などの動作で、症状が強くなることが多いと言われています。長期間放置すると、手に力が入らなくなることもあります。

 ■ 治療法
 ドケルバン病の多くは、手首の負担を減らすことで改善します。消炎鎮痛剤のシップや塗り薬を使用します。仕事などでどうしても腕や手首を使う場合は装具で手首を固定します。

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