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ウィルソン病(指定難病171)

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 ウィルソン病とは 肝臓や脳など全身の臓器に銅が蓄積して、障害をきたす病気です。 銅は体に必要な微量金属ですが、臓器に過剰に蓄積すると障害をきたします。

細胞内から細胞外へ銅を輸送する銅輸送蛋白(ATP7B)の遺伝子変異が原因です。ATP7B遺伝子の変異によりATP7B蛋白が働かなくなり、細胞に銅が蓄積します。

【症状】
 症状はさまざまです。症状・障害臓器から①肝型、②神経型、③肝・神経型、④その他に分けられています。それぞれについて簡単に説明します。
①肝型: 黄疸 、腹痛、嘔吐、浮腫、腹満、 全身倦怠感 、食欲不振、出血などの症状がみられます。経過も様々で、慢性肝炎、急性肝炎、肝硬変、急性肝不全、 劇症 肝炎などの経過を取ります。
②神経型:神経症状としては、いわゆるパーキンソン病様の症状(歩行障害、うまくしゃべれない、よだれ、手が震える、物をうまく呑み込めない)がみられます。精神症状としては、意欲低下、集中力低下、突然の気分変調、性格変化などでうつ病、統合失調症、不安障害、 妄想 性障害、解離性障害などと誤診されることもあります。
③肝・神経型:肝機能異常と上記の神経・精神症状の両方がみられる場合です。
④その他:血尿、腎結石、蛋白尿、関節炎、心筋症などの症状が初発症状の場合もあります。

また、発症する年齢も様々です。一般に肝型は4歳以降、神経型・肝神経型は8歳以降に発症しますが、成人になって(例えば30歳以降でも)初めて症状が出現する患者さんもおられます。
たまたま調べた検査で肝機能異常が見つかり、精査して本症患者と診断される場合があります。発症前型と呼ばれており、症状がなくても治療が必要です。

【治療法】
 経口薬による有効な治療法があります。現在、酢酸亜鉛、塩酸トリエンチン、D-ペニシラミンの3種類の飲み薬があります。大切なことは、空腹時(食事との関係:食前1時間以上前、食後2時間以降)に服用することです。特に塩酸トリエンチンとD-ペニシラミンは空腹時に服用しないと効果がありません。治療は生涯必要です。どの薬を選択するかは、病型や病状により異なります。発症前に診断された患者さんも診断後治療が必要です。
<出典:難病情報センター>

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