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日米共同記者会見(5月25日)

2016年05月25日 23時00分00秒 | 特集
日米共同記者会見(5月25日)

安倍総理 G7伊勢志摩サミット開催に関する会見
日米共同記者会見(5月25日)
1. 安倍総理冒頭発言
2. オバマ大統領冒頭発言
3. 質疑応答
 ① 安倍首相
 ② オバマ大統領
 ③ オバマ大統領
 ④ 安倍首相



160525 日米共同記者会見2
安倍総理冒頭発言

まず冒頭、先般、沖縄で発生した事件について、私からオバマ大統領に対し、日本の総理大臣として断固抗議をいたしました。

そして少人数の会談では、全ての時間を割いて、この問題についてお話をいたしました。

身勝手で卑劣極まりない犯行に、非常に強い憤りを覚えます。沖縄だけでなく日本全体に大きな衝撃を与えており、こうした日本国民の感情を、オバマ大統領にはしっかりと受け止めてもらいたい、と申し上げました。その上で、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました。

米軍再編に当たっても、沖縄の皆さんの気持ちに真に寄り添うことができなければ、前に進めていくことはできません。今回の事件で失われた信頼を回復していくことは困難な道のりではありますが、日米で協力して、沖縄の基地負担の軽減など、全力を尽くしていくことで一致をいたしました。

全体会合では、まず私から、オバマ大統領が米国のリーダーとして初めて、被爆地・広島を訪問する決断をされたことについて、心から歓迎している旨をお伝えいたしました。

核兵器を使用した唯一の国のリーダーが、唯一の戦争被爆国のリーダーと共に、犠牲となった全ての市民に哀悼の誠を捧げることは「核兵器のない世界」に向けた大きな力になると確信しています。

日米が手を携えて、世界の平和と繁栄に今後とも力を尽くしていく。その力強いメッセージを広島から発信していきたいと思っています。

いよいよ明日から、伊勢志摩サミットがスタートします。
不透明感を増す世界経済、国際秩序に対する挑戦など、世界が直面している様々な課題に、G7としてどのように世界をリードしていくか、オバマ大統領と考えをすり合わせることができたと考えています。

特に、最大のテーマである世界経済については、世界の持続的かつ力強い成長を、G7でしっかりと牽引していかなければならないとの認識で一致をいたしました。

サミットでは、日米で緊密に連携をし、国際的な諸課題の解決に向けた道筋をしっかりと示していきたいと考えています。

日米が、深い絆の下に、これからも「希望の同盟」として力を合わせ、地域そして世界の平和と繁栄に貢献をしていく。オバマ大統領と共に、その決意を新たにいたしました。

オバマ大統領冒頭発言

「安倍首相、日本の皆様に対し、私どもを歓迎してくれましたことに対してお礼を申し上げたい。安倍首相と首相のチームがサミット準備に素晴らしい仕事をしてくださっています。そして私どもはこれから引き続き世界経済の成長を促進し、またTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を前進させることの必要性について話し合いました。

そして、日本と米国の同盟というのは私ども2カ国の安全保障につきまして、非常に肝要なる基盤です。そして、この同盟関係はこの地域の平和と安全保障というものを強化することができます」

「安倍総理が言及なさったように、私どもは沖縄で起こった悲劇について話をしました。心の底からのお悔やみの気持ちと、深い哀悼の意を表明させていただきました。

米国としては、日本の司法制度の下できちんとした捜査がなされることを確保するため、全面的に捜査の協力をするということを申し上げました」

「いろいろな地域の諸問題についても話をしました。特に北朝鮮について、私どもは北朝鮮に対する抑止力を高め、防衛能力を引き続き強化していくことを合意しました。

また、海洋問題について、私どもは航行の自由、そして紛争の平和的解決を支持して、ともに協力することを話しました。そして私どもは移民、難民の方々に対して、追加的な財政支援をする必要があるということ、そしてイラクを支持してサポートしていくことが必要だということを含め、幅広いグローバルな問題点をディスカッションしました。パリ気候協定、これを早期に実施するため、さまざまな2カ国が果たすべき役割を話し合いました」

「そして最後に、私は、米国と日本の軍の方々の何人かと会い、彼らの業績について感謝する機会を楽しみにしているということです。私どもが広島を訪問させていただくことにより、第二次世界大戦で命を失った方々に敬意を表し、そして核兵器のない世界の実現というのを再確認し、日本の友人の皆様と卓越した同盟関係を強化し、さらに強調することができるということを申し上げました」

質疑応答

--沖縄県で非常に悲劇的な事件が起きた。事件が起きる度に日本政府は再発防止求め、日米両政府が地位協定の改定ではなくて、運用改善を進めてきた。安倍晋三首相は、日米首脳会談でオバマ大統領に日米地位協定の改定を求めたのか。また、在沖縄米軍基地問題を前に進めるため今後、どのような対応をしていくのか

安倍首相

「私も強い憤りを覚えています。被害にあわれた方の、そのときの恐怖と無念さを思うと言葉もありません。身勝手で卑劣きわまりない犯罪者に対して、わが国の裁判権の下、わが国の法律にのっとって厳正な捜査を行います。厳正な捜査については、オバマ大統領から全面的に協力をしていくという約束を頂きました。

今回の事件に日本全体が大きな衝撃を受けています。オバマ大統領には、こうした日本国民の感情をしっかりと受け止めてもらい、実効的な再発防止策の徹底など、厳正な対応を求めました」

「日米地位協定については、一つ一つの問題について、目に見える改善を着実に具体化し、しっかりと結果を積み上げます。そうした中で、日米双方が努力を重ね、地位協定のあるべき姿を不断に追求していきたい。

今回の事件を受けて、沖縄の皆さんが治安面で強い不安を感じています。犯罪を抑止し、沖縄の皆さんの安全、安心を確保するための対策を徹底的に講じる考えです。早急に検討するよう、菅義偉官房長官に指示をしました。

日本国民の命と財産を守るのは、総理大臣である私の責任であります。その責任を果たしていくため、二度とこのような悲惨な出来事を起こさないために、あらゆる手を尽くしていく決意です」

オバマ大統領

「沖縄の件について私からお話させて頂きたい。この沖縄の事件ですけれど、沖縄の人々だけでなく、日本中の人々の気持ちを震撼させたというぐらいの大きな恐ろしい事件だったと思います。ここで強調したいのは、米国側も、このような暴力に満ちた犯罪が起こったということに、非常にショックをうけている。このような犯罪は決して許せない。

そして、このような犯罪が再発しないように、われわれは全ての努力をするつもりである。また、犯罪が起こらないような手立てを取る準備があります。そのために、いろいろな手順を見直し、再発防止策を打ち、必要な見直し措置をするつもりです。

また、日米地位協定ですけど、これが存在するからといって、このような犯罪を犯した者が日本の司法制度におきまして、しかるべき裁判を受ける、訴追を受けることを妨害するというようなことはない。首相にも強調しましたけれど、日本側の捜査に対しては全面的に米国側は協力をするつもりです。この人間が、しかるべき法の裁きを受けて、そして司法の正義が成立するために協力をしていきたいと思います。

このような犯罪は、日本で起きても、米国で起きても同じです。このような恐ろしい犯罪はしかるべく司法制度の下で裁かれるべきです。家族に対しても、そのような正義を実施できるような形で行うべきであると思います。

「私は、先程までベトナムに行かせていただきましたが、そこで学んだ教訓を話させていただくと、できる限り、ベトナムの例で分かりますように、外交ルートを通じることによって、成果を上げるということが望ましいということです。

7年間ベトナムと外交関係を続けてきたおかげで、ベトナムと米国は前の敵国同士であったわけですが、以前の敵国が今のパートナーシップを結ぶことになったということです。これはやはり外交の成果だと、努力の成果だと思います。経済的な機会が増え、そして貿易や商業というものも増大したわけです。

若いベトナムの人々とお話をさせていただきました。私どもは是非こういった時間やエネルギーや財政的なまた色々な資源を使って、こういう教育だとか若い人を育てるその他の外交的なイニシアチブにできる限り力を入れていくことが重要だと思います。

こういった外交的なイニシアチブが成功すればするほど、紛争地域は小さくなり、そしてまた軍事的な行動の必要性は少なくなるということだと確信しているわけであります。ですから、それを続けていくことが必要ですけれども、なんと言っても世界は危険な所であるという事実は変わらない。

時には、われわれ米国が兵士を送り、そして兵力を展開するということも必要になることもあり、また軍事行動とらなければならないという必要性に迫られることもあるわけです。そのような場合は、できる限り適切なやり方で、慎重なやり方でやらなければいけない。特に武器を使う攻撃・行動ということをする場合はいくら標的絞って正確にやろうと思っても、そのような行動が正当性があると確信したとしても、必ず悲劇が起こるかもしれないことを否定できない。

そのような反省の気持ちを秘めてベトナムにも行ってきましたし、広島にも行かせていただき、戦争は両方が苦しむんだということを改めて痛感をしたわけです。

ですから、広島に行きましても、戦争を防ぐということが先決であるということを考えていきたい。

私はノーベル平和賞いただきました。私は、この世界において、リスクは想像の世界ではない、そういう世界に住んでいるわけで、必要な時には軍事行動をとらなければならばないということも認識しています。しかし、そのことが必要ではないように防いでいく努力をしたいと思います」

オバマ大統領

「中国と、今回のベトナムとわれわれが親交を結んでいくということについては中国と全く関係のない独立した事象であるということを申し上げたいと思います。これは米国とベトナムとの相互の関心を拡大していこうと、そして貿易を振興させていこうという両国の関心によって行われているものであって、あらゆる分野において協力を高めていこうという望みの表れであり、そしてその努力を30年間続けている延長であるということを申し上げたいと思います。

こういった私どもの行動を中国は挑発とみているようですが、これは中国が勝手にそのような態度を表明しているということであって、私どもはそのような考えは全く持っていません。そして中国とベトナムとの間の紛争、中国とフィリピンとの間の問題、そしてまた中国とその他の領有権を主張している国との間の南シナ海におけるところのいろいろな緊張問題があるが、これらはわれわれが狙ってそういった状態を作り出しているのでは全くないのであります。

米国として、このような国々同士の領有権の争いを平和的に解決していただきたいということを望んでいるわけであります。

なぜこのような紛争が解決されないのかということについてはわれわれの行っている活動とは全く関係のないことであり、これは中国はベトナムとの間の関係を改善しようとすれば中国はそれをする立場にあるということ、中国次第であると考えている。

このような形でわれわれは南シナ海に対して米国が望んでいることは自由な航海が許されるということ、そして上空飛行が自由にできるということ、そして国際的な規則や規律が尊重され維持されるということでありまして、これが実現されれば世界各国、中国を含めての各諸国に対して安定した状況がつくられると確信をしています」

安倍首相

「中国について言えば、われわれは中国の平和的な台頭は歓迎します。同時に私たちが述べることは、何か主張するときは国際法にのっとって主張すべきであり、同時にまた武力による威嚇は行わない、あるいは、また一方的な現状変更は行うべきではない。そして問題は国際法にのっとって平和的に解決すべきであることに尽きるわけであります。

また、オバマ大統領の広島訪問についてでありますが、71年前、原子爆弾によって、あまたの無辜(むこ)の民の命が失われ、今も苦しんでいる人々がいます。この犠牲者、被害者が望むことは、世界のどこであっても、この悲劇を繰り返させてはならないということでありまして、オバマ大統領の広島訪問は間違いなく核兵器のない世界に向けて、大きな力を与えるものになる、このように確信しています。
」また現在、私はハワイを訪問するという計画はございませんが、昨年、戦後70年の節目に米国を訪問し、米国の上下両院合同会議でスピーチを行いました。その際、私は先の大戦に対する悔悟の念とともに、かつて敵であった国同士が今、同盟国となってきた。この日米の和解に尽力されてきた人々に対する敬意と尊敬の念を表明し、感謝を申し上げたところでございます。

同時に第二次大戦の戦没者のメモリアルを訪問いたしまして、花を手向け、戦没者のすべての方々に対して哀悼の誠をささげました。今後は、まさに心の紐帯(ちゅうたい)で結ばれた希望の同盟、同盟国として世界のさまざまな課題の解決に協力をしていきたいと思います」





エマージング・トピックス(~2016年2月)

2016年01月05日 00時00分00秒 | 特集
エマージング・トピックス(~2016年2月)
【エマトピ】ミャンマー新政権 経済運営は? 2016年2月8日
ミャンマーでは、アウン・サン・スーチー氏が率いるNLD(国民民主連盟)主導の新政権が3月にも発足する。NLDは「進めている投資・ODA案件については見直しをしない」という立場で、“貿易と投資の自由化”を基本路線としてきた現政権の経済政策に変更はない、というのが現地の一般的な見方です。解説はみずほ銀行のヤンゴン支店、野中鉄朗氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】高級品消費依存からの脱却目指す香港 2016年2月1日
中国本土からの買い物客による爆買い需要が激減し小売りが不調の香港では、高級品消費頼みからの脱却を目指しています。香港政府が力を入れるのが観光業の強化。香港ディズニーランドの拡張や電気自動車のレース「フォーミュラE」の開催などでコンテンツ力を高めようとするなか、元々コンテンツ力に強みを持つ日本の企業もビジネスチャンスと捉えています。解説は東海東京証券香港 中尾美香氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】中国減速の中 活路見出す日本の中小企業 1月25日
景気減速懸念や人民元安などの中、まもなく「春節」を迎える上海では、環境対策で今年から「爆竹」が禁止になりました。その環境対策に本腰を入れる中国で、「環境ビジネス」に活路を見出して売上を伸ばす日本の中小企業があります。日本政策金融公庫・福井茂樹氏が解説。
                                                 
                                                 
【エマトピ】大気汚染が深刻か 排ガス削減へ 2016年1月18日
世界で大気汚染が最も深刻とされるインドの首都ニューデリーで、車の通行をナンバーによって規制する対策が初めて実施されました。本格的な導入につながるかは不透明であるものの、排ガス削減の流れは続くと見られ、日本の自動車メーカーにも対応が必要になってくるといいます。解説は、野村総合研究所インドの磯崎彦次郎氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】2016年 中国株見通し 2016年1月4日
今年の上海総合指数ですが中国の証券各社は3000-4500ポイントと狭いレンジでの推移を想定しています。株式市場で材料となりそうな業種は製造業で、中国政府はドイツや日本のような先進国並みの製造業強国を目指す「中国製造2025」という国策を掲げています。その中でも電気自動車とプラグインハイブリッド車の総称「新エネルギー車」は国家や地方の補助金があり、普及が進みそうです。
                                                 
                                                 
【エマトピ】景気後退が長期化 回復は18年以降か? 2015年12月21日
深刻な景気後退に加え、政治の混迷による財政再建の遅れから、フィッチがブラジル国債を投資不適格級のBB+に格下げしました。政治の混迷は16年の夏季オリンピックにも影響を与えています。来年に控えたオリンピックも政治の混迷によって国民の関心が薄く、景気回復のきっかけになるとは考えづらいのが現状です。大統領選挙が行われる2018年に入れば政権交代期待から、経営者・消費者・投資家のマインドが改善し、景気回復に向かうと考えています。解説は大和証券サンパウロの横路史生氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】大気汚染対策 中国の本気度は? 2015年12月14日
中国による新たな経済圏構築を目指した「一帯一路」戦略により景気低迷にもかかわらず工場での生産などが減らない中国では過去最悪レベルの大気汚染が続いています。大気汚染への国内の不満の高まりなどから対策に本腰を入れると見られていますが、どこまで効果が上がるかはこれからの取り組み次第。ただ、2030年までに温室効果ガスの排出量を減少に転じさせる目標もあり、環境技術を武器に既に進出している日系企業にとっては、息の長い大きな市場であり、商機となる。解説は三井物産中国の小泉芳雄氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】豪経済回復基調へ 2015年12月7日
先週発表されたGDPでは、個人消費が資源輸出の増加に次ぐ押し上げ要因となり市場予想を上回るなどオーストラリア経済は底を打ったという見方が広がっています。そうした中で、日豪EPAが発効したことや豪ドル安の影響もあり日系企業のM&Aが加速しています。解説は大和証券の藤井園子氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】治安悪化が影落とすナイジェリア 2015年11月30日
アフリカ西部に位置するナイジェリアは250以上の民族で構成される多民族国家で、人口はアフリカ最大の1億8千万人です。去年南アフリカを抜いてアフリカ最大のGDPとなり、日本企業にとってもアフリカ戦略の重要拠点のひとつとして位置づけられています。イスラム過激派ボコ・ハラムのテロ行為で、治安に不安がある厳しい状況ですが、将来の成長性と市場規模を考えれば先行的に進出すべき市場であることに変わりはありません。双日ナイジェリアの清原大策さんが解説。
                                                 
                                                 
【エマトピ】海外企業誘致 インド・チェンナイの強み 2015年11月9日
経済政策を進めるモディ首相の元、インドでは各都市が海外企業の誘致合戦を繰り広げています。南インドのベンガル湾に面したタミル・ナドゥ州の州都で「南インドの玄関口」にもなるチェンナイの海外企業を呼び込む強みをみずほ銀行チェンナイ支店の黒木順氏に解説してもらいます。
                                                 
                                                 
【エマトピ】香港から生電話 香港市場は二極化 2015年11月2日
中国経済の減速を受け、香港では、小売業が苦戦しています。一方で、洗練されたデザインや品質で日系ブランドは根強い人気を受けています。12月初旬にはSHIBUYA109が海外第1号店を出す予定で、すでに若者からも注目を集めているといいます。そんな勝ち組、負け組が顕在化する香港ですが、香港の株式市場の動向にも二極化の傾向があるといいます。東洋証券香港の中尾正敏氏に解説してもらいます。
                                                 
                                                 
【エマトピ】進む高齢化 日本企業進出のチャンス 2015年10月26日
急速に高齢化が進むシンガポールでは、増大が懸念される医療費の抑制に国を挙げて取り組んでいます。なかでも関心が集まっているのが、健康食品や機能性食品です。これらの食品は、日本での販売実績があれば簡単な届け出だけで販売できるため、日本企業のビジネスチャンスになるといいます。解説は、三井物産戦略研究所の島戸治江氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】原油安で成長率鈍化 2015年10月5日
中東経済は、資源価格の変動に影響を受けやすく今年のGDP成長率は去年に続いて減速すると予想されます。そんな中で、親日家が多いドバイでは、日本の食品が好調で売り上げを伸ばしています。解説はノムラ・インターナショナルの尾関正徳氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】日本企業の進出が足踏み? 2015年9月14日
インドでは去年の日印首脳会談で「日本からインドへの投資額・進出企業数を5年以内に倍増させる」という目標が設定されたものの初年度も目標は達成できていないとみられています。その理由とは?解説は丸紅インド会社・小田原大悟氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】マレーシア経済をけん引 ハラル輸出好調 2015年9月7日
マレーシアのマーケットは先月の中国の元引き下げにより株式市場は大きく下落、為替も対ドルでアジア通貨危機以来の17年ぶりの安値を付けました。原油安や中国の景気減速などによりマレーシアの輸出も停滞気味ですが、その中でハラル関連の輸出は順調だといいます。マレーシアは2006年から「マレーシアをハラルのハブ」にしようとグローバルビジネス展開を進めています。日本企業に限らずマレーシアに進出してハラル市場を狙う動きは多くなっているといいます。またハラルビジネスと聞くとイスラム人口の多い国を相手にしたビジネスと考えがちですが、ハラル商品は非イスラム教徒もちろん使ったり食べることができるので、特にマレーシアは比較的低コストで生産できるというメリットもあり、セカンドチャイナとハラルビジネスの一石二鳥が狙える魅力があるということで、今後も拡大する余地は大きいと考えているといいます。解説はフィリップキャピタルマネジメントのポア・リー・ク氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】“自動車”がけん引 日系企業の進出が加速 2015年8月24日
このところの資源価格の低下はメキシコの通貨ペソの通貨ペソの下落圧力となっていますが、中央銀行はペソ安抑制策を打ち出し、他の中南米諸国の通貨に比べ下落率は低く留まっています。実質GDP成長率はやや緩やかながら、インフレ率は中銀ターゲット付近で推移しており、経済は全般的に安定しています。そうした中、メキシコでは自動車関連産業がけん引役となり、日系企業の進出が加速。駐在員の生活面などをサポートするサービス分野なども、その波に乗っているようです。現地からメキシコ三菱東京UFJ銀行の豊田育雄氏による解説です。
                                                 
                                                 
【エマトピ】ベトナム好景気続く 市場開放路線へ 2015年8月17日
ベトナム経済が好調に推移しています。そうした中、ここにきて株式市場や不動産投資で外国人に対する大幅な規制緩和が次々と発表されています。日本企業の参入も活発で、ベトナムのさらなるグローバル化が進んでいます。解説はジャパン証券・竹内浩一氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】企業や消費者 日本に熱視線 2015年8月10日
法人税の実効税率の引き下げに向けた議論や、エネルギーなどの規制緩和から、香港企業による日本への投資が増えています。また、円安ということもあり、日本で結婚式を挙げるカップルが急増しています。特に沖縄で結婚式をあげる香港のカップルは海外全体の半分以上にもなっているということです。解説は、東海東京証券香港の中尾美香氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】株価急落で新車販売低迷も日本車は好調 2015年7月13日
中国株価の急落で現地では今後の消費低迷が懸念されています。上海など大都市を中心に自動車販売が低迷していますが日本車の売れ行きは好調だといいます。解説は岡三証券・上海駐在員事務所の濱崎義徳氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】日本企業によるМ&A活発に 2015年6月29日
オーストラリアでは日本企業によるM&Aが活発になっている。これは日豪EPAが今年発効したことが大きい。解説は大和証券の藤井園子氏
                                                 
                                                 
【エマトピ】フィリピン 消費ブームで商機 2015年6月15日
フィリピン経済は引き続き好調を維持しています。そのけん引役は拡大する中間層が支えている消費です。この消費関連で日本のコンビニも拡大しています。解説はノムラ・セキュリティーズ・フィリピンの菊竹崇宏氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】内需拡大の動き 日系輸出企業に商機 2015年6月8日
「爆買い」に象徴される内需の海外流出を食い止めるべく、中国政府は輸入品の関税を引き下げるなどの対策を打っています。こうした動きを取り込むべく、ネット通販サイトなどでは海外から輸入した正規品をあつかう専用サイトの充実や海外からのネット販売への出店を支援する動きが活発化。日本からの正規品の需要が高まるなか、これまで単独では販路開拓をしづらかったような日本の中小企業も中国進出できるチャンスとなりそうです。解説は岡三証券 濱崎義徳氏
                                                 
                                                 
【エマトピ】マレーシア 消費税導入で明暗 2015年5月25日
マレーシアでは日本の消費税にあたる「物品・サービス税」が4月に導入された。特に消費関連で明暗が分かれているといいます。また、イスラム教徒の儀式である「ラマダン」の期間ころ行われるセールが1年のなかで最も活気づくため今後の消費動向を占うには注目されます。解説は岡三証券の和田幸久氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】日系企業の新たな取り組み 2015年5月18日
タイのクーデターからおよそ1年。経済の先行きには不透明感がある一方、日系企業には新たな動きも。バンコク駐在の日本政策金融公庫・田原宏氏に聞く。
                                                 
                                                 
【エマトピ】アルゼンチン インフレに苦しむ国内経済 2015年3月30日
アルゼンチンの豊田通商アルゼンチン・田中壽弘氏が、アルゼンチンの経済情勢を解説しました。アルゼンチンは現在、年率30%にもなる高インフレに苦しんでいます。こうした中、市民は様々なインフレ対策を講じています。自動車や土地などの高額品を購入して現金を資産に変えたり、「クエバ」と呼ばれる闇の両替店で通貨ペソを米ドルに両替するなど、ペソを手放す動きはますます加速しています。インフレの要因の1つが、現政権が行っている「貧困層へのバラマキ政策」です。今年10月に行われる大統領選挙は、国内経済の立て直しが大きな争点になりそうです。
                                                 
                                                 
【エマトピ】ミャンマー不動産価格上昇 懸念も… 2015年3月16日
民主化前後に携帯電話加入権や自動車の輸入規制が自由化されたミャンマー。それまで国民の資産保全と投資対象だった携帯電話や自動車が急速に資産価値を失い、投資先を失った資金が不動産に回ったことなどで価格の上昇に拍車をかけています。解説は大和証券グループ・ミャンマー証券取引センターの稲見成人氏。
                                                 
                                                 
【エマトピ】UAE(アラブ首長国連邦)のドバイから生電話 2015年3月9日
ドバイからの報告は、三菱東京UFJ銀行ドバイ支店の戸張志知人(とばり・しちと)さん。UAE経済への原油価格下落の影響は、石油やガス産業への依存度が他の主要産油国と比べて分散が進んでいるため、限定的だと言います。2015年度の経済成長率も4.5%と、堅調な推移を見込んでいます。そこで、今UAE経済を牽引している1つに金融分野があります。中でも「イスラム金融」が注目されています。豚肉やアルコールに絡んだ取引や利子の受け取りが禁じられるなど、イスラム教の教義に基づいた金融取引です。イスラム金融の資産規模は2014年度に2.1兆ドル、およそ250兆円で、年率21%というスピードで急拡大しています。今後、金融庁による銀行本体でのイスラム金融の解禁が期待されており、海外支店でも預金や、石油化学プラントの建設融資など幅広いイスラム金融商品を取り扱えるようになります。
                                                 
                                                 
【エマトピ】ギリシャの海運事業に変化 2015年2月23日
ギリシャでは新政権が掲げた税制面や賃金、雇用面などの公約の不透明さから、市民が保守的になり不動産売買から食料品に至るまで消費を控え、景気の停滞感が見られます。こうした中、ギリシャの主力産業の一つ、海運業の動向に変化が見られます。双日マリン アンド エンジニアリング(ギリシャ・ピレウス事務所)の猪狩陽平氏によりますと、これまで活発だったギリシャ船主による中古船舶の買い取りが影を潜め、結果として、新たな顧客を求め他のヨーロッパ各国へセールスする機会が増えているといいます。ただ、これはギリシャ経済の動向というよりも、中国をはじめとする新興国経済の低迷の結果という色合いが強いということです。

リーダーの栞(2015年2月~2016年1月)

2016年01月04日 00時00分00秒 | 特集
リーダーの栞(2015年2月~2016年1月)
【リーダーの栞】日野自動車 市橋保彦社長 2016年2月9日
今回のリーダーはトラックやバスなどの商用自動車メーカーである日野自動車・市橋保彦社長。紹介する本は「生命(いのち)の暗号」という筑波大学名誉教授が書いた本です。人は「遺伝子がオン」になれば、計り知れない能力を発揮できると解説する内容で、市橋社長は会社生活においてこの本がとても役に立つといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】ZMP 谷口恒社長 2016年1月26日
自動車運転開発技術の開発を手掛けるZMPの谷口恒社長。紹介する本は「発想する会社」。製品やサービス、会社などにイノベーションを起こすための極意が書かれた本です。谷口社長は大企業の経営者も、この本を読んで頭を柔らかくしてイノベーションを起こして欲しいといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】日本精工 内山俊弘社長 2016年1月19日
“産業の米”と呼ばれるベアリング(軸受)の製造で世界3位のシェアを誇る日本精工の内山俊弘社長。紹介する本は「決定の本質」。1962年に起きたキューバ・ミサイル危機を3つの意思決定モデルを使って分析した本です。内山社長はこの決定の本質を多角的に分析することは、ビジネスにも生かせるといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】甘利経済再生担当大臣 2016年1月6日
甘利経済再生担当大臣が薦める本は、元経済産業省の官僚、新原浩朗さんが書いた「日本の優秀企業研究」です。過去15年にわたり日本企業を分析し、長年、成長し続けてきた優秀な企業に共通するものは何かを追求した1冊です。この本は、資本主義のあり方を問題提起していて、企業は、世のため、人のためのものだということを忘れてはいけないと説いています。甘利大臣は、この本から学ぶことが多く、スピーチする際にこの本のフレーズを引用することもあるといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】年末スペシャル 2015年12月22日
「リーダーの栞」は、この1年間で37人のリーダーに出演して頂き37冊のビジネス書を紹介して頂きました。今回、年末スペシャルでは、1年を振り返り、「2015年のビジネス書年間ランキング」を発表。そしてさらに、今、一番注目されている本の著者にも話を伺います。
・ 2015年紀伊國屋書店 ビジネス書年間ランキング
1 嫌われる勇気/岸見一郎・古賀史健著/ダイヤモンド社
2 エッセンシャル思考
3 お金が貯まるのは、どっち?
4 超一流の雑談力/安田正
5 美しい日本語と正しい敬語が身につく本
6 読んだら忘れない読書術
7 察しない男 説明しない女
8 伝え方が9割
9 会社四季報業界地図2015年
10 うまく行っている人の考え方
番外 この世で一番面白いマクロ経済学 ヨラム・バウマン
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】三菱鉛筆 数原英一郎社長 2015年12月8日
東京の大動脈、首都高速道路を率いる菅原秀夫(すがわらひでお)社長のすすめる本は今から40年前に刊行された「大物になる本」。貧しい家庭に生まれながらも、バス会社の社長へとのぼりつめた織田大蔵(おだたいぞう)氏が自身の考える「大物」の生き方について語った名言集です。菅原社長にとってはまさに「人生の教科書」というこの本にはトップの心得が記されています。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】首都高速道路 菅原秀夫社長 2015年11月24日
東京の大動脈、首都高速道路を率いる菅原秀夫(すがわらひでお)社長のすすめる本は今から40年前に刊行された「大物になる本」。貧しい家庭に生まれながらも、バス会社の社長へとのぼりつめた織田大蔵(おだたいぞう)氏が自身の考える「大物」の生き方について語った名言集です。菅原社長にとってはまさに「人生の教科書」というこの本にはトップの心得が記されています。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】「タカラレーベン・島田和一社長」2015年11月10日
タカラレーベンの島田和一社長がお薦めする本は「ザ・プロフェッショナル」です。大前研一氏が10年前に出版した「ビジネスのプロフェッショナル」をテーマに、21世紀に成功する経営者論を唱えた1冊です。この本を読んで島田社長は「顧客第一主義」を大切さを再認識したということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】ユニ・チャーム 高原豪久社長 2015年10月27日
ユニ・チャームの高原豪久社長がお薦めする本は「経営者になる 経営者を育てる」です。リーダーシップという能力を身に付けるために必要なスキルや実行すべきことが書かれています。経営を引き継ぎ、暗中模索の中で初めて見えた一筋の光明のような1冊だったということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】ダイヤモンドダイニング 松村厚久社長 2015年10月20日
ダイヤモンドダイニングの松村厚久社長がすすめてくれた本は「たった一人の熱狂」です。数々のベストセラーを生み出した編集者で、出版社「幻冬舎」社長の見城徹氏が自身の仕事への態度、人生感などを51のキーワードにまとめた1冊です。松村氏は公私ともに尊敬する見城氏のキレイごとのない言葉に共感すると言います。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】丸善ジュンク堂書店 工藤恭孝社長 2015年10月13日
丸善ジュンク堂書店の工藤恭孝社長がおすすめする本は脳科学の観点からビジネスや人生などに成功する秘訣を書かれた「英雄の書」です。失敗を繰り返すことは失敗しにくい脳に成長し、成功に結びつくといった、脳を成長させる秘訣が書かれています。工藤社長も数々の失敗を重ねた経験があってこそ今があると言います。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】アサヒ飲料 岸上克彦社長 2015年10月6日
アサヒ飲料の岸上克彦社長がおすすめする本は、戦後70年という節目の年に戦後の日本を支えたさまざま著名人が日本の未来に向け語った「遺言 日本の未来へ」です。焼け野原での記憶、戦後復興、高度経済成長とはどんな時代だったのかそれぞれの生き方が集約されています。アサヒ飲料とカルピスの経営統合を進める岸上社長は、この本を読み、改めてそれぞれの社員が信頼関係を保つことが大切だということを感じることができたといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】「カカクコム 田中実社長」 2015年9月15日
価格比較サイト「価格ドットコム」やグルメサイト「食べログ」などで知られるカカクコム。田中実社長がおすすめする本は、このコ-ナーで3度目の紹介となる「人を動かす」です。膨大な量の情報を扱うカカクコムのスタッフは千人以上。年齢も性別も様々なスタッフとどのように仕事を進めていけばよいのか。普通の経営書と違い人間関係をスムーズに動かすための基本が書かれていて、現場のスタッフとの距離感を縮めることができた最高の本だと田中社長語ります。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】「佐川急便 荒木秀夫社長」 2015年9月8日
日本の大手運送会社佐川急便の荒木秀夫社長がおすすめする本は、イスラエルの物理学者が書いた「ザ・ゴール」。閉鎖寸前に追い込まれた工場が経営を立て直す過程を描いたビジネス小説。この本では、部分的でなく全体をみて問題を改善することが全体の最適化につながると説いています。荒木社長は、この本に影響を受け、多様化する顧客のニーズに応えるため新たな取り組みを始めました。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】公文教育研究会 池上秀徳社長 2015年9月1日
世界48の国と地域に展開する公文。今年6月から新たに社長に就任した池上秀徳社長がすすめるのが「知識創造企業」です。この本は日本企業がなぜ国際的に活躍できたのかという問に、日本企業の知識創造法にその答えがあるとしています。池上社長は、本に書かれている知識の創造法をヒントに新たな取り組みを行っています。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】日本ビューホテル 石井一男社長 2015年8月18日
「浅草ビューホテル」など全国でホテルチェーンを展開する日本ビューホテルの石井一男社長が紹介するのは、トヨタ社内で長年培われてきた仕事法をまとめた、「トヨタで学んだ『紙1枚!』にまとめる技術」。この会議や打ち合わせで使うあらゆる書類を「紙1枚」にまとめ、効率的でわかりやすい仕事をする方法を、石井社長も会社に取り入れ、さらなる接客サービスの向上を目指しています。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】テラスカイ 佐藤秀哉社長 2015年8月11日
企業のシステム構築に欠かせない「クラウド」でIT業界をリードする企業、「テラスカイ」の佐藤秀哉社長が紹介する本は、「項羽と劉邦」です。紀元前3世紀の中国を舞台に、混沌とした時代を駆け抜けた英雄たちを描いた歴史小説から、人々をひきつけるリーダー像を学んだといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】イエローハット・堀江康生社長 2015年8月4日
カー用品チェーン大手「イエローハット」の堀江康生社長が紹介する本は「ふたりの老女」です。仲間から見捨てられた2人の老女が過去の経験や知識を振り絞り、必死に生き抜いていく物語です。堀江社長は、この本の、工夫、努力をすればどんな困難でも超えることができるというところがビジネスにもつながっているといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】夢の街創造委員会 中村利江社長 2015年7月28日
出前のポータルサイト「出前館」を運営する企業、「夢の街創造委員会」の中村利江社長が紹介する本は「リクルート 挑戦する遺伝子」です。リクルートの歴史から若手起業家を数々輩出してきた強さの秘密など、リクルートのエキスが詰まった1冊です。中村社長は自社の若手育成にこの本が役立っているといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】阪急交通社 生井一郎会長 2015年7月21日
阪急交通社の生井一郎会長が紹介する本は「史上最大の決断」です。第二次世界大戦中、Dデイと呼ばれたノルマンディー上陸作戦における指導者たちのリーダー像を描写した1冊です。その中に出てくるアイゼンハワーのリーダー像は、人材の登用ににおいて学ぶべきところが多いということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】旭酒造・桜井博志社長 2015年7月14日
国内外に多くのファンを抱える銘酒「獺祭」。その生みの親である旭酒造の桜井博志社長がおすすめする本は、「失敗学のすすめ」です。失敗と上手に向き合う方法をまとめたこの本は、失敗を恥とは考えず、その法則性や要因を理解することで、新たな成長を導く力になると説いています。桜井社長は、旭酒造が倒産の危機におちいるような大きな失敗を経験した直後にこの本と出会い、「失敗から学び、さらに考えを深めていく」という言葉に救われたといいます。さらに、失敗を組織で共有することが重要だと考え、組織運営に活かしているということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】サントリーホール・堤剛館長 2015年6月23日
クラシック音楽の殿堂サントリーホールの堤剛館長がお薦めする本は「チンドン屋の大将になりたかった男」です。NHK交響楽団の初代理事兼事務長を務め、日本のクラシック音楽を世界的なものに育てた有馬大五郎氏の伝記小説です。この本には、音楽とは、オーケストラとはといった事に加え、人をマネージメントする事はどういう事かが書かれていると堤館長は言います。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】ライフネット生命保険 出口治明会長 2015年6月16日
「ライフネット生命保険」の出口会長がお薦めする本は「人口の世界史」。この本は、旧石器時代から現代に至るまでの人口の変動の歴史を読み解いた1冊。さまざまなトピックを盛り込み人口の変動のメカニズムを解説しています。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】リンガーハット・米濵和英会長 2015年6月2日
長崎ちゃんぽんで知られるリンガーハットの米濵和英会長がお薦めする本は「NPSの奇跡」です。30年前に出版されたこの本には開発・生産などでの無駄を徹底的に排除し経営の効率化を図るNPS=ニュープロダクションシステムの研究会の概要や企業の導入例が書かれています。米濵会長はこの本から、店舗のオペレーションシステムを変えるきっかけを得たということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】日本交通・川鍋一朗社長 2015年5月19日
今回本を紹介して頂くのは日本交通の川鍋一朗社長。創業家一族の3代目として積極的に業界の改革を進める社長が紹介するのは、ピーター・ドラッカーの「明日を支配するもの」。経営の神様・ドラッカーが、未来に向けて経営者として成功するためのノウハウを解説している一冊。未来で成功するには未来をつくる経営者にならなければと説いている。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】カプコン 辻本春弘社長 2015年5月12日
カプコンの辻本春弘社長が紹介する本は「和食の知られざる世界」です。かつて、世界ではお家芸と言われた日本のゲームですが、現在では海外メーカーに遅れをとっています。日本人ならではの情緒的な部分や繊細的な部分をゲームに入れ込んでいくことで欧米メーカーと違った面白いゲームを作れるのではということです。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】グノシー 福島良典CEO 2015年4月28日
ニュース閲覧アプリを運営するグノシーは4月28日に会社設立から2年半という早さで東証マザーズに上場。この勢いにのるIT企業を率いているのは27歳と若い福島良典CEOです。今回、福島CEOが紹介する本は、渋沢栄一の「経営論語」。福島CEOが尊敬しているという渋沢栄一は明治から昭和にかけて活躍した日本の資本主義の父と呼ばれる実業家で、彼が指針としていた中国の古典「論語」を渋沢栄一自身の人生を材料に解説した一冊です。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】BTジャパン 吉田晴乃社長 2015年4月21日
BTジャパンの吉田晴乃社長が紹介する本は「エグゼクティブの母から ワーキング・ウーマンの娘への手紙」。シングルマザーの母親が自分の娘に、社会で働く教訓を手紙という形で伝える小説です。主人公の母親と同じ人生を歩んできたという吉田社長。この本を通じて、母親と娘との関係を改めて考えるきっかけになったといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】ライドオン・エクスプレス 江見朗社長 2015年4月14日
今回本を紹介して頂くのは、宅配寿司の最大手「銀のさら」など宅配の中食事業を多く手掛ける会社の江見朗社長。「怒らない経営」を掲げる江見社長は、その経営理念の礎となった本、中村天風の「運命を拓く」という本を紹介してくれました。中村天風は、松下幸之助や稲盛和夫氏など、日本を代表する多くの実業家が影響を受けた、大正から昭和にかけて活躍した思想家です。「運命を拓く」は、数々の逆境を克服した実体験に基づき「心」や「精神」、そして積極的人生の重要性を説く一冊です。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】「マーケット感覚を身につけよう」 2015年4月7日
話題のビジネス書の著者インタビュー。月間200万回のアクセス数を誇る人気ブログ「Chikirinの日記」を運営するちきりん氏が書いたビジネス書「マーケット感覚を身につけよう」。マーケット感覚とは洞察力に近いもので人間は本当に何を欲しがっているのか、何に価値を感じているのかに気づく能力だと定義、今後ロジカルシンキング以上に重要になってくるといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】エレコム 葉田順治社長 2015年3月31日
エレコムの葉田順治社長が紹介する本は「コトラー&ケラーのマーケティングマネジメント」。本書はマーケティングの世界的権威であるアメリカの経営学者、フィリップ・コトラー博士が1968年に初版を刊行したマーケティングテキストの決定版。1万7,000品目にのぼるパソコン及びデジタル機器関連製品を製造・販売する葉田社長は、それぞれ違う製品の市場におけるポジショニングがわかりやすく整理できて参考になったといいます。その製品のポジションを確認することが重要だとした上で、需要が減ってもマーケットで生き残れるトップシェアの獲得にこだわるといいます。ただトップシェアになっても常に2、3番手の位置からトップを目指すチャレンジャーの気持ちは変わらないといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】カヤック 柳澤大輔CEO 2015年3月24日
自らを“面白法人”と名乗るウェブコンテンツ制作会社「カヤック」の柳澤代表取締役CEOが紹介する本は「データの見えざる手」です。ビッグデータ研究を世界的にけん引してきた研究者がウエアラブルセンサーを用いて人の活動を計測し、そこから得た膨大なデータを分析。私たちの生活や働き方を変えていくような科学的法則を解き明かすという一冊です。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】デアゴスティーニ・ジャパン社長 2015年3月10日
今回のリーダーはデアゴスティーニ・ジャパンの大谷秀之社長。紹介してもらった本は「ライフワークの見つけ方」。著者は元日本IBMの常務、井上富雄氏。この本は著者が30年のマネジメント経験を活かし、「ビジネスマンが『一生をかけて行う仕事』とは何か」を伝える自己啓発書です。大谷社長は26歳でこの本を読みました。当時は外資系会計事務所で公認会計士で会計監査をしていましたが、この本を読んで、果たして将来、今やっている事の延長でいいのだろうかと思い始めました。そこで、本の教えに共感し、最終的には、会社のトップになり、「経営」に関するプロになりたいと感じたと言います。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】GMOペパボ 佐藤健太郎社長 2015年3月3日
個人がホームページをつくる際のサーバーのレンタルなど、ネット関連サービスを展開するIT企業「GMOペパボ」の佐藤健太郎社長が紹介する本は「ザッポスの奇跡」です。アメリカ企業「ザッポス」は靴のネット通販の草分けで、1999年の創業から10年で売上高12億ドルを突破しました。この本では、その急成長の秘訣をひも解いています。もともと「企業文化が重要だ」と考えていたという佐藤社長。本で紹介されている社員の自由を優先し独創性を育てる企業文化を知ることで、戦略としての「企業文化」の重要性を認識したといいます。
                                                 
                                                 
【リーダーの栞】アイスタイル・吉松徹郎社長 2015年2月24日
日本最大の化粧品・美容関係の総合情報サイト「@cosume(アットコスメ)」を企画・運営するアイスタイルの吉松徹郎社長が紹介した「精神と物質」は、ジャーナリストの立花隆氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したマサチューセッツ工科大学(MIT)の利根川進教授に対して行ったインタビューをまとめたもの。大学時代にこの本に出会ったという吉松社長は、利根川教授の研究に対する姿勢に心を動かされたといいます。

MS特集(ワードバンク/~2016.1.22迄)

2016年01月03日 00時00分00秒 | 特集
MS特集(ワードバンク/~2016.1.22迄)
■【ワードバンク】「原油価格」 1月22日
きょうのキーワードは下落が止まらない「原油価格」。アメリカでしか消費されないWTIが、なぜ世界経済に影響を与える指標なのか?ニューヨークの原油先物取引の現場からは、現役のトレーダーにインタビュー。また、日本では原油に投資する個人投資家が急増。その投資手段と今後の相場をどう見ているのか取材しました。
産地ごとに3つの市場に分かれている。
ブレンド ヨーロッパ ICE Futures Europe(ロンドン)
灯油など 先物29.3ドル
ドバイ  アジア 東京商品取引所 重油など
先物2万700円/キロリットル 現物23ドル(業者間取引)
WTI   アメリカ NYMEX(ニューヨーク)
ガソリン・軽油など 先物29.7ドル
(解説:マーケット・リスク・アドバイザー/新村直弘社長)
世界最大のエネルギー消費国であるアメリカで使われているから。アメリカには民間備蓄製油業者などが万一に備え在庫を持つ法律がない。需要が増えれば増産するし需要が減れば減産する。鮮明に実際の需要と供給の状態がアメリカの統計に出てくるので、それに伴ってWTIがどう動いたか、マーケットを見る。
WTI取引の《ニューヨーク・マーカンタイル取引所》では、
以前は多くのトレーダー達がが身振り手振りで原油取引をしていたが、去年から先物取引は電子取引に変わった。
原油先物取引は個人取引にも広がっている。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】ECB理事会 1月15日
これまで市場の期待を上回る政策をうちだしその手法は「ドラギマジック」と呼ばれたECB=ヨーロッパ中央銀行総裁、マリオ・ドラギ氏。しかし彼が率いるECB理事会内には不満の声も。個性豊かな19ヵ国が集まるECB理事会は想像以上に複雑。知っているようで実は知らない、ECB理事会を大解剖します。
《ECB理事会》
ユーロ圏諸国(19か国)の統一的な金融政策を担うECBの最高意思決定機関。
Q.開催日は?
・ 金融政策→原則6週に1回(木曜日)
・ その他
ユーロ紙幣のデザイン選定
人事制度の決定など
Q.構成メンバーは?・・・計25名
ドラギ総裁・コンスタシオ副総裁と理事4名に加えて各国中銀総裁19名
(解説:第一生命経済研究所/田中理氏)
マクロ経済調査の担当理事がぷらーと理事で、実際に金融政策を決定するにあたって政策を提案する立場なので、この人の発言を重要視している。中銀総裁についてはタカ派的な人が緩和に踏み込むような発言に転換しているか、但し、最タカ派のドイツ中銀総裁が追加緩和に賛成するのはあり得ない話で、少し中道寄りのタカ派の人が緩和してもいいという発言が出てくると、これは緩和のメッセージだと見ている。
Q.投票方法は?
1人1票、多数決
Q.投票権は?
輪番制(加盟国が増えたため、去年から)
Q.鬼の居ぬ間に"選択"?(鬼=ドイツ中銀総裁)
ドイツの投票権が外れるのは、今年は3月、8月。この時に緩和の動きになるのではという思惑も。
Q.投票権の割当は?
総裁や理事6名には常に投票権がある。
中銀総裁
・ 第1グループ
(ドイツ・フランス・スペイン・イタリア・オランダ)から4票
・ 第2グループ その他の14か国から11票を分け合う。
ドイツ等の経済規模の大きい国はマルタのような小さい国と同じように1人1票しか持っていないことに対して不満の声が上がっていた。輪番制導入に当たって、第1・2グループに分けたということは、経済的規模の大きい国に投票の1票の価値は変わらないが、投票頻度を提供するという形で少し差別化をしている。
                                                 
                                                 
相場格言相場格言2
■【ワードバンク】相場格言「申酉騒ぐ」 1月8日
新年早々、荒れた相場となった2016年は申(さる)年。相場格言の「申酉(さるとり)騒ぐ」を解説します。申年と酉年は相場が荒れるといわれています。安倍総理も気にしているといわれる干支にちなんだ相場格言。申年の今年はどんな相場になるのでしょうか?
今年は日米の金融政策と選挙が変動要因。









                                                 
                                                 
■【ワードバンク】「FOMC」パート2 2015年12月4日
9年ぶりの利上げとなるか?15~16日のアメリカ・FOMC=連邦公開市場委員会に注目が集まります。今回のワードバンクでは、FOMCでの金融政策決定プロセスの舞台裏を「色」をヒントに解き明かします。
①議長で変わる!FOMCメンバーの発言力
87年~06年 グリーンスパン
06年~14年 バーナンキ
現在 イエレン議長
(解説:野村証券/宍戸知暁氏)
グリーンスパンとFRB主要スタッフと政策決定、他メンバーは追認するだけだった。バーナンキ前議長の信念は実質的な議論を通じて決定するほうが結果的にはより良い決定が出る。したがって、賛成・反対の意見を戦わせ最終決定を下す。イエレン議長は基本的にはバーナンキ前議長を踏襲し、実質的な議論で決定する。
(解説:野村総研/井上哲也氏)
ECBの場合は意見の異なる人が多く入っているので、コンセンサス・ビルディングが入ってると思うが、ドラギ氏は対外的な発言の時に、しばしば理事会で決まってないことを自分の意見で述べているのではないかと言われている。
②金融政策を決定づける"4つの色"
・グリーブック・・・経済金融情勢についての分析や見通しの報告書
・ブルーブック・・・金融政策の選択肢、現在の政策の変更について分析した資料
・ベージュブック・・・地区連銀経済報告、年8回FOMCが開催される2週間前に公表される。
FOMCメンバーはこの3つをたたき台に意見交換を行って金融政策を決定する。公表されるのはベージュブックだけで、一番重要なグリーンブックとブルーブックはFRBの内部資料で、会合の1週間ほど前にFOMCメンバーには配布されるが、公表は5年後である。
・ブラックアウト・ルール・・・FOMCメンバーはFOMC開催の1週間前から金融政策について発言してはいけない。このブラックアウト期間こそが金融政策をめぐる駆け引きの舞台となっている。
議長がそれぞれの委員と個別に会うか、電話で長い時間をかけて話し合いをして、それぞれの委員の意向を聴取して、声明文の一部を反対している人に「配慮した表現にする」とか「会合後の記者会見でこう言ってもらえれば反対しません」などの確約がもらえれば、その意見を取り入れてメッセージを調整するなど、交渉みたいなものが常に行われているようだ。
③給料はどのくらい?
FRB/イエレン議長・・・約2400万円、連邦法によって規定されている
但し、1階の講演料3000万円、引退後に高額報酬?
日銀/黒田総裁・・・約3500万円
ECB/ドラギ総裁・・・約5000万円
地区連銀総裁の給与は、地区の金融業界幹部の給与額中央値を参考に決められている。
NY連銀総裁・・・約5300万円、ウォール街を参考に高額
地区連銀総裁の平均・・・約4300万円
                                                 
                                               
 ■【ワードバンク】FOMC   2015年11月27日
「利上げの条件が12月の会合までに整う可能性がある」としているアメリカのFOMC(Federal Open Market Committee)=連邦公開市場委員会。金融市場全体の動向を握っている存在として常に注目されています。FOMCとはどんな組織なのか解説します。
Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)
FRB(連邦人日制度理事会)が開催、金融政策の最高意思決定機関)
・ 年8回開催、原則6週間ごとの火曜日もしくは火・水曜日の2日間。
・ FOMCメンバー・・・イエレン議長、フィッシャー副議長、3人の理事(2人空席)、地区連銀・総裁を合わせた12人の合計17名で構成している。
・ その中で投票権を持つメンバーはFRBの5人と地区連銀の5人で合計10名。FRBの5人とニューヨーク連銀総裁は毎年投票権を持っているが、その他の4人は1年ごとの輪番制となっている。
ニューヨークは金融の街で世界の金融の首都なので、そこのトップは金融市場について実務全般を統括する責任者であり、非常に大きな影響力を持っているので必ず議決権を持つ。これが政治問題になっていて、そういう立場であるならばFRBの理事と同じだから、上院議会の承認を得る仕事にするべきではないかと議論されている。シカゴとクリーブランドは地区連銀が誕生した1913年当時ニューヨークのように経済的に重要な都市だったから、2年ごとの投票権が与えられた。
・投票は紙に書いていれるわけではない。提案した政策について意見をもらう。反対の場合は理由を言うことになってそれが議事要旨に出てくるので、相当責任がある採決への意思表示になる。
・3人の反対が命取り、議長は不信任を受けたと認識されるほど、リーダーシップに関わる重大な問題と認識される。
【メンバー】
イエレン議長・・・学者出身、前副議長
フィッシャー副議長・・・前イスラエル中銀総裁
そのほか、法曹界出身、元財務次官、連銀たたき上げ、学者、ゴールドマンサックス出身
元ゴールドマンサックス最高投資責任者トーマス・ヒーリー氏
『ゴールドマンサックスでは政府の政策に介入することが市場だけでなく客の為にも重要なコンセンサスが形成されている。』
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】ESG     2015年11月20日
ESG
Environment=環境、Social=社会、Governance=企業統治を長期投資の際の企業評価の材料にするESG投資が次の投資テーマとして注目を集めています。9月にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がこのESGを重視する国連責任投資原則に署名し運用委託先にESG投資を促すと表明したことで投資家だけでなく投資される側の企業からも注目を集めています。
Environment(環境)・・・製品や生産過程の環境負荷など
Social(社会)・・・社会貢献、労働環境など
Governance(企業統治)・・・取締役会の形成、取引の透明性など
では、何故GPIFはESG重視になったのか?
企業の持続的成長により深くかかわっていくために、世界で1400の運用期間が署名している国連責任投資原則に、9月にGPIFが署名した。この国連責任投資原則の柱がESGであり、GPIFは運用に委託先にもESG投資を促すと表明したことで一気に注目を集めた。ESGとSRI(社会的責任投資)を合わせた運用規模は、世界で約2500兆円に対して日本では約0.9兆円規模。業種によってコスト負担が多いが、一方でESGの評価が高い企業は業績が伸びて持続的な成長力があることが裏付けられるデータもある。但し統一した基準がなく、投資家は独自の基準で選定しているのが現状である。ESG最高評価の銘柄群の株価上昇率は対TOPIXで年間約6%を上回る。
ニッセイアセットマネジメント 井口譲二氏
08年からESGの概念を取り入れた運用をしている。アナリストはESG項目を独自に細分化して、それぞれ5段階で評価し、さらにこれが業績の向上にどう結びついているかで銘柄を選別する。
『「環境」の項目でいうと、環境に良いことをしているだけで評価するわけではない。それが企業価値向上に結び付いてなければよい評価はできない。ESG投資は運用の構造改革である。良い結果につながるには時間がかかる、ただ方向性としてはESG評価の高い銘柄が高評価される方向になってくる。』
では、個人はどう対応するか。
①ESGを取り入れている投資信託を選択する
②企業のHPを見ると統合報告書が公開されている場合があり、それを見るとESGを説明している場合があるので、それらを見て銘柄を選別する。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】 SDR 2015年11月13日SDR
きょうのキーワード「SDR」。IMF=国際通貨基金の準備資産の一種で、Special Drawing Rights(日本語では「特別引き出し権」)といいます。日本円、アメリカドル、イギリスポンド、ユーロの4通貨の「通貨バスケット」で構成され、今月中にも中国の人民元が「SDR」入りするのではと注目されています。SDRの成り立ちや中国・人民元が採用されることへの影響を専門家に聞きました。
SDRとはIMFやその加盟国がやり取りできる仮想通貨。実態はドル、ユーロ、ポンド、円の通貨パスケットとなっている。このSDRはIMFへの出資比率に応じて加盟国に割り当てられる。そして今月中にも人民元のSDR入りが決まる見通し。
大和総研/矢作大祐氏(財務省への出向経験があり、SDRに詳しい専門家)
Q.何故、SDRが必要なのか?
『1960~70年代の国際的な金融危機の時、どの国も資金を出したがらない状況が発生した。そこでIMFが音頭を取りSDR制度を導入した。強調しないと危機が波及してしますので、SDRで予防策を世界にアピールできるし、危機国が発生しにくくなる。』
Q.SDRはどう使うのか?
IMFが指名した国がもつ外貨(ドル、ユーロ、ポンド、円)を、IMFを通して割り当てられたSDRと交換できる。指名された国は拒否すると罰則もある。実際ギリシャは5月12日期限のIMFへの債務7億5000万ユーロをSDRを利用して返済した。
人民元が入ることによって影響は?
三菱東京UFJ銀行/鈴木敏之氏
『歴史的に為替制度が変わるときは、予期せぬことが起こると言う。ユーロ導入時は、「多くの国がまとまり、ドイツマルクのように強い通貨になる」と、市場にユーロ安という発想はなかったが、実際ふた開けてみたらずいぶんユーロが安くなった。人民元は香港のオフショアと中国本土のオンショアで分けて取引されているが、自由に交換可能な条件を満たすとその違いがなくなる可能性がある。』
SMBC信託銀行/緒川真樹氏
『各国が外貨準備として円から人民元に乗り換える可能性』
JPモルガン・チェース銀行/棚瀬順哉氏
『短期的な影響は限定的。長期的には需要増で人民元高』
新生銀行/政井貴子氏
『即座に市場が反応することはないが、高金利の人民元入りでSDR貸出レート上昇し、新興国にとっては負担が増える。』
クレジットから見ると中国が安定するかどうか。AIIB、SDR、パンダ債など、中国がグローバル通貨になりたいという動きが多いが、人民元をいかに安定させるか、中国の戦略が見もの。資金調達の手段と考えているようだ。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】フィンテック 2015年10月23日
きょうのキーワードはフィンテックです。金融=Financeと技術=Technologyを組み合わせた造語です。IT技術を使った新たな金融サービスのことを指します。フィンテックを行う企業の資金調達額は去年120億ドルと前の年から3倍に急増、世界的に注目を集めています。
・Square(スクエア)・・・専用のアプリとカードリーダーでクレジット決済可能。タブレット端末の音声ジャックにカードリーダーを差し込むだけ。既存のクレジットサービスよりも手数料の問題や事務の手間が解消され、翌営業日に振込してくれる。
・家庭で使えるふぃんテック、進化した家計簿《マネーフォワード》
銀行口座・クレジットカードを登録、自動的に収入と支出を分析・表示してくれる。現金支出のレシートもカメラ機能で家計簿に反映される仕組み。
【フィンテック】
① 決済 クレジットカードでの支払い
② 個人資産の管理 進化した家計簿
③ 融資 クラウドファンディング
④ 資産運用 コンピュータによる自動運用支援
⑤ 仮想通貨 ビットコイン
これらでITベンチャーが成功しているが、国内の銀行も動き出した。三井住友フィナンシャルグループでは、今月フィンテック開発の専門部署を立ち上げた。約50人からなる部署は、デジタル世代の顧客獲得にどのようなフィンテックが求められているのか研究している。
三井住友FG ITイノベーション推進部 中山知章部長
『顧客の鼓動をつぶさに観察し、客自身が気づいていないニーズを見つけて、潜在的なニーズをあぶり出す取り組みも地道にやっている。』
銀行は高いセキュリティを構築しているため簡単に仕組みを変えることは難しく、フィンテックの分野では後れを取っていた。しかし中山氏は銀行独自の強みを生かしたフィンテックを作ることができるという。
『いろんな異業種がフィンテックビジネスを立ち上げているが、ベースにあるのは銀行口座を利用して新しいビジネスを展開しているイメージ。そこを銀行自身が独自で提供する必要がある。現在、個人に対する決済事業が目立っているが、銀行としては個人だけでなくグローバルビジネスの法人も含めて、いろんなソリューションを出していきたい。』
金融審議会(金融庁)ではフィンテックをいかに既存の金融機関にとっても有益なものにしていくかという検討が進められている。経産省ではフィンテック研究会を立ち上げ、フィンテックがもたらす経済的なインパクトなどを研究している。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】BEPS  2015年10月16日
BEPS
《Base Erosion and Profit Shifting 税源浸食と利益移転》・・・グローバル企業による税制の抜け穴を利用した課税逃れや行き過ぎた節税対策。
10月8日に行われたG20で主な話題だったのが「BEPS」。麻生財務大臣は法人税の歴史が変わるとも語ったこのBEPSについて解説します。
BEPSとは税源浸食と利益移転という、いわゆる多国籍企業による税制の抜け穴を利用した課税逃れ、または行き過ぎた節税対策のことです。世界では、こうしたBEPS行為によって年間30兆円近い課税逃れが行われているという試算もあります。今回のG20ではこのBEPSへの対応策である「BEPS行動計画」という新ルールが承認されました。このルール作りを主導したキーパーソン、財務省の浅川財務官に話を聞きました。
スターバックス(米)が1998年にイギリス進出。イギリスは周辺国より税負担が重い(税率24%)。ブランド使用料としてオランダ関連法人へ、割高な材料費としてスイス関連法人へ冷気移転。他の国へ過度な経費計上等によりイギリスでの利益を圧縮して法人税を軽減していた。2012年までの14年間で払った法人税は13億円(売上の0.3%以下)。このほかアップルやグーグルによるBEPS行為も問題視されている。世界で年間30兆円近い課税逃れが行われていると試算されている。この対応策としての新しいルールBEPS行動計画が、日本の主導によりG20で承認された。
財務省/浅川雅嗣財務官
『大きな背景の一つはリーマンショックだった。世界金融恐慌から脱する過程で所得格差も拡大した。その中で多国籍企業だけがルールを欠缺(ケンケツ)(抜け穴)を利用して租税を不当に回避することは許されない政治的な状況もあった。いくつかのことが重なって今回のプロジェクトが始まるきっかけになった。』
BEPS行動計画(1600ページを超える膨大な新ルール)
外国子会社に収益を移す企業に対し取引価格や収益を調べ親会社の所在国が適正に徴税できる。G20やOECD加盟国など44か国が承認、税制改正などに動く予定。ただ新ルールには法的な拘束力はなく、実効性については非透明感も。BEPS行為を多く行っていたのは欧米企業で、規制強化によって企業流出が加速する懸念など各国にも事情がある。
『議論で欧米各国の反発というよりは多少濃淡はあった。基本的には納得ずくで合意しているので、議論はいろいろあったが、結果としてはこれで各国の国内法の改正、租税条約の改正が進むことが期待できる。』
一方課税強化に戦々恐々としているのが企業側。PwC税理士法人(企業への国際税務をはじめとするコンサルティングサービスを展開)でが、早速セミナー配信をして45分で定員200人に達し、キャンセル待ちも200名超いる。税負担や事務負担を企業は不安視している。ただこの新ルールは欧米企業に比べ、日本企業にとってはプラスの面もあると見る。日本企業はBEPSで問題になっている取引をほとんどやっていない。全世界的にこの国際ルールで公平な税制が整備されることによって、今まで日本企業は相対的に税コストの面で不利な状況にあったが、これが解消されることによって日本企業と欧米企業のきょそう条件が同等になる側面がある。日本企業にとって、不公正なことをしなくても競争できるという面でプラス。また
各国にとっても法人税の引き下げ競争をしなくて済むので財政的にプラス。但し未だ実効性については検証が必要。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】毎月勤労統計調査 2015年10月2日
物価や消費が弱い背景のひとつにあげられる賃金上昇のにぶさ。その動きを見る上で重要な指標が「毎月勤労統計調査」です。今回のワードバンクは、毎月勤労統計調査に隠された「賃金の弱さ」の要因を探ります。
日銀・黒田総裁『企業収益はものすごく改善し、完全雇用といってもいいくらいうにもかかわず、それを反映した賃金の上昇は起こっていない。』
《賃金・労働時間・雇用の変化を把握する調査、大正時代から90年続く歴史ある統計》
調査票は細かく、労働者数、労働時間、給与額の内訳などを記入。それぞれの項目に変化があった場合、その理由も報告する。毎月33000事業所、現在の産業構造を反映した形で、中小企業の調査も行っている。国勢調査等と並ぶ基幹統計調査という重要な位置づけにあり、報告を怠ると50万円以下の罰金規定もある。その中で市場が注目しているのは実質賃金の伸び。
所定内給与(基本給など)所定外給与(残業代など)特別給与(ボーナスなど)の合計である給与総額の増減に物価の変動を考慮したものを実質賃金という。7月にようやく2年3か月ぶりにプラスに転じたが、上昇率は0.2%にとどまっている。
SMBC日興証券シニアエコノミスト宮前耕也氏
『正社員が多く含まれるフルタイム労働者はそこそこ基本給が上がっている。7月時点は前年比プラス0.8%ベースアップ分が反映されている。ところが90年代後半から非正規社員の活用が続き、雇用に占めるパート比率は上がり続けている。その結果、非正規のほうが賃金水準は低い。その割合を企業が高めることで1人当たりの賃金を抑制している。』
さらに足元の弱さは特別給与の影響が大きいという。
『6月の数字が非常に弱かった。特別給与は前年比マイナス6.7%。賞与を含む特別給与が急落していた。7月の特別給与はプラス1.7%と多少増えたが、6月の大幅減を補うに至っていない。製造業は強いが非製造業が弱い可能性がある。経団連の調査等では、大企業の製造業のカバーが大きく、円安効果で業績好調、賞与も好調で、その数字が反映されやすい。但し毎月勤労統計調査では大部分が非製造業で、その弱さに引きずられている可能性がある。』
つまりパート等の非正規のボーナスが影響しているようだが、賃金を上げる政策対応は?
① 労働力の移動を促すような政策。特に非製造業では人手不足の声も強い。
② 正規、非正規の区分が賃金に影響しないように、労働価値と賃金を連動させる政策対応
                                                 
                                                 
 ■【ワードバンク】日経平均株価の銘柄入れ替え 2015年8月21日
今回のキーワードは「日経平均株価の銘柄入れ替え」です。日経平均株価は日本を代表する225銘柄の平均株価指数。今年65周年を迎えます。産業構造の変化を反映して定期的に銘柄を入れ替えてきましたが、どの銘柄が選ばれるのか予想するのは難しいとの声が。ブラックボックスとも言われる銘柄入れ替えの謎に迫ります。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】民間在庫品増加 2015年8月14日
GDPの内訳で、その金額の変動が最も予測しにくいと言われている「民間在庫品増加」。GDPの速報値では毎回のようにサプライズ要因となっています。なぜ在庫品がGDPの予測を難しくするのかを解説します。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】鉱工業生産指数 2015年7月31日
来月のGDPに影響を与える重要指標「鉱工業生産指数」を解説します。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】札割れ 2015年7月24日
今回のキーワードは「札割れ」。国債などの入札で応札額が予定した入札額に達しないことです。今、債券市場では、長期国債で「札割れ」が頻発するのではとの懸念が出ています。背景にあるのが日銀の金融緩和策です。日銀が金融機関から大量に国債を買い入れることで需給がひっ迫し、去年10月には短期国債で「札割れ」が発生しました。今後の金融政策を見る上で長期国債での「札割れ」がひとつのカギとなりそうです。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】消費者物価指数の基準改定 2015年7月3日
消費者物価指数の5年に一度の基準改定が来年7月に行われます。その基準案が今月に総務省から公表される予定です。調査品目やウエイトなど、基準が変わることで物価や市場にはどういった影響が出るのか?日銀も注目する消費者物価指数の基準改定について解説します。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】株主総会 2015年6月26日
きょう集中日を迎える「株主総会」。このところ徐々に分散化され今年は全体の4割がきょう開きます。今年の株主総会は「コーポレートガバナンスコード」と「日本版スチュワードシップコード」が揃った中で初めて開かれた総会として関心が高まっています。企業のIR活動や株主総会の準備・助言サービスなどを展開しているIRJapanでは、株主の詳細な情報を企業が求める傾向が今年は一段と強く、リサーチするメンバーを去年の2倍に増やしたといいます。同じく株主総会の企業サポートをする三菱UFJ信託銀行では、毎年株主総会用に作る想定問答集の量が去年の倍以上になっています。
                                                 
                                                 
■【ワードバンク】GDP Now 2015年6月19日
アメリカのGDP=国内総生産の成長率が今どうなっているのかを予測する指標「GDP Now」。アメリカに12ある地区連銀のひとつ、アトランタ連銀で公表しています。今、この指標に注目が集まっています。

プライスウオッチ(2015年6月~2016年1月)

2016年01月02日 00時00分00秒 | 特集
プライスウオッチ(2015年6月~2016年1月)
【プライスウオッチ】ジェネリック家具 2016年1月20日
ジェネリック医薬品と言えば特許切れの新薬と同じ有効成分で作られた価格の安い後発薬。この流れが家電業界にも広がり、「ジェネリック家電」呼ばれる格安の家電が家電量販店で人気となっています。この低価格のジェネリックの流れはいま家具業界にも広がっています。「ジェネリック家具」とは意匠権といわれるデザインを守る権利が20年で切れたものを複製した家具です。保護期間が過ぎたデザインは自由に使うことができ、再生産ができます。中国で生産することで格安で販売されています。しかし、ある椅子の知的財産をめぐる判決がいまジェネリック家具の業界に波紋を広げています。
                                                 
【プライスウオッチ】米油価格上昇 その影響は… 2015年12月2日
玄米の米ぬかから採ることができる米油の価格が上昇しています。米の消費量が減少していることで原料となる米ぬかも減少していることに加え、消費者への需要も上昇しているためです。米油価格の上昇のさまざまな影響を取材しました。
                                                 
【プライスウオッチ】羽毛価格 2015年11月11日
冬の定番商品となったダウンジャケットや羽毛布団に価格の変化が起きています。原因は原料の「羽毛」価格の高騰です。中国の需要増、さらに水どりの飼育数減少による供給不安が高騰の原因です。川崎市の寝具店「半ざむ」では羽毛布団の価格が上昇したことで買い替えよりもリフォーム需要が伸びているといいます。一方、総合衣料メーカーの「三陽商会」はリサイクルした再生羽毛を使ったダウンジャケットを国内で始めて販売。その羽毛の再生を請け負う羽毛加工大手の河田フェザーの取り組みを取材。「河田フェザー」の河田社長は今後の羽毛価格の動向は羽毛のリサイクル次第といいます。
                                                 
【プライスウオッチ】「木材価格」 2015年10月7日
国内で使われている木材の約7割は輸入材が占めています。円安を背景に輸入材の価格が上昇する一方、国産材は伐採期を迎えて生産が活発化したことで価格が下落。いま輸入材と国産材の価格差は樹種によっては戦後初めてというレベルまで縮まっています。価格競争力が出てきた国産材を売り込む取り組みが広がる中、大きな課題もあるといいます。
                                                 
【プライスウォッチ】「漢方薬に逆風」 2015年9月2日
日本の医療費は年々増え続けています。医療費抑制は喫緊の課題となっていますが、その抑制につながっているのが2年に1度行われる薬価改定。既存の薬の多くは価格を引き下げられています。この薬価引き下げと原料価格の高騰によって漢方薬業界が苦しんでいます。
                                                 
【プライスウオッチ】「ペットボトルリサイクル」 2015年8月26日
全国の自治体で回収されリサイクルされるビン、缶、ペットボトルなどは、通常リサイクルを管轄する協会にお金を支払って業者に引き取ってもらうのですが、ペットボトルだけは今、リサイクル業者側が協会にお金を払ってでも引き取るという逆転現象が起きています。異変が起きているペットボトルのリサイクル事情を取材しました。
                                                 
【プライスウオッチ】ランドセル価格上昇中 2015年8月12日
商戦真っ只中のランドセル市場ですが、年々ランドセルの価格が上昇傾向です。なぜ、価格が上昇しているのでしょうか?その理由を取材しました。
                                                 
【プライスウオッチ】“物価の優等生”タマゴ価格に異変 2015年8月5日
タマゴの価格は20年前から大きく変わっていません。価格が安定していることから「物価の優等生」と言われますがその安定がこの夏、崩れはじめています。通常、春から夏にかけて需要が下がるため価格は下落します。ところが今年は春からあまり価格が下がっていません。いまタマゴに何が起きているのか取材しました。
                                                 
【プライスウオッチ】ゴルフ会員権の価格低迷~価値創造に新たな動き~ 2015年7月22日
かつて富裕層のステータスとも言われたゴルフ会員権。バブル期には日本株と連動するように価格も上昇したのですが、最近の株高に反して、ゴルフ会員権の価格は低迷しています。低迷の要因はゴルフ場が増加した一方で、ゴルフ人口が減って需給が崩れてしまっていること。投資対象としての商品価値が薄れる中、ゴルフ場に会員権を返して、現金化する動きも。価格低迷はゴルフ場運営に大きな打撃を与えています。こうした中、あえて新しい会員権を発行して、新たな顧客を獲得する動きが出てきています。
                                                 
【プライスウオッチ】長期コスト割安で“白い”道路が増える? 2015年7月15日
普段何気なく利用する道路、材料価格の変化やコスト意識に新たな視点が加わることで今、コンクリート舗装道路に注目が集まっています。
                                                 
【プライスウオッチ】ホテル宿泊料 2015年7月8日
ビジネスホテルを中心に宿泊料が上昇しています。この宿泊料はシーズンによって変動しますが、曜日やその日の時間帯によっても変動します。今回のプライスウオッチは宿泊料の値付けの現場に密着。いつ、どんな理由で価格を上げているのでしょうか?
                                                 
【プライスウオッチ】キウイ 2015年6月24日
日本で販売されているキウイの70%はニュージーランドから輸入しています。資源高や円安などにも関わらず、他のフルーツに比べてキウイの価格は安定しています。なぜ安定しているのでしょうか。今回のプライスウオッチはキウイの価格に焦点を当てます。
                                                 
【プライスウオッチ】高いのに売れる 繁盛店にみる値上げの技 2015年6月17日
景気の回復や円安による原料価格の高騰などで大手企業が続々値上げする一方で、中小零細企業にとっては値上げは高いハードルです。そんな中、価値を最大限伝えるユニークな販売方法などで、値上げした高価格帯の商品を売る人気店がありました。