特定非営利活動法人精神医療サポートセンター

発達障害、統合失調症、アルコール依存症、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存等々、精神科医療についての困りごとに対応いたします。

24時間精神科救急外来

2008年11月08日 | 看護論的経営論






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自分の中で言葉が定まらず題名を「24時間精神科救急外来」としたが、細かい捉え方は別として、要は



※47都道府県 24時間体制で受診できる精神科1次救急外来を早急に整備する必要がある。


ということである。
近頃は各都道府県で“精神科救急”として、自傷他害あるいはその危険が著しく高い者については保護・搬送し、精神科の中規模・大規模病院に搬送され診察後入院(ほとんどが)する仕組みがあるが、これは外来というよりもほとんどが入院を前提としたものであるため、入院を必要としない患者さんに対しては現実的ではない。

もちろん、このような仕組みは以前までにはなく整備されたことは称賛に値する進歩であるが、地域にばらつきもあり、現状では苦しんでいる人がまだまだ多い。


たとえば、精神科疾患以外では高熱があった場合、またはそれに吐き気が加わり朝まで耐えられないと思えば、救急外来がある。
しかし、精神的な問題のある人が一般の救急外来に受診しても適切な薬剤は処方されず不安を抱えたまま返されてしまうだろう。もちろんゆっくり時間を聞いてもらえる環境でもない。このように、精神科疾患(あるいはその疑い)がある時、受診するところがないのが現状である。



当法人の




「精神医療ホットライン」090-4295-9743(原則24時間対応)




にかけてこられる方々は、まさにその狭間で苦しんでる人が多い。
相談者の苦しみは、耐えがたいもので「今にも自殺したい」といったものも少なくない。仮に自殺に直結しないにしても、強烈な不安や苦しみであることには違いなく、“仕方がない”で済ませられるものではない。
私自身も、電話相談で少しでも心を落ち着かせ、安心していただければと日々努力しているが、このようなコミュニケーションによるもののほかに、医師の診察と薬剤の処方が必要であると感じることが多い。
また、都道府県の無料電話相談にかけても
「朝まで我慢して受診して下さい」
という旨の話をされることは珍しくないようだ。

※相談者は、そのような言葉を聞かされた時が最も絶望感に襲われる。

精神的不安は夜間に増強することが少なくない。誰にも相談できず朝まで苦しんでいる人がどれだけいるのだろうか。我々はこの問題を周産期医療と同様、同じ医療の問題としてみなければいけない。

確かに、精神科疾患を有している患者さんは不定愁訴が多いことには違いないがこれを緩和できてこそ本来あるべき医療ではないだろうか。


24時間精神科救急外来の開設にあたって、さまざまな問題があることはいうまでもない。しかし、考えること、議論することをまず始めようではないか。


自殺者抑制のためにも、重要案件として早急に議論すべきである。




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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もっさん)
2009-11-06 23:27:00
>西川さん

コメントありがとうございます。
なかなか思うようにご期待に添えていないところもありますが、できる限りのことはさせていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。
返信する
先程は (西川美紀)
2009-11-02 02:22:56
大変ありがとうございました。私も越智さんのように今の現状では苦しむ人が増えて行くと感じていまして、今は生保ですが、まず身体、精神落ち着かせて、手帳はいつか変換し、夜中のカウンセラーとして、なんとか、貢献したいと思い、今は無料カウンセリング受けながらもやはり心療内科での正しい処方も必要と感じながら、受ける立場ですがその中でカウンセラーさんの傾聴の仕方など色々と情報集めたりと、まだまだですが努力している所であります。なので、今は脊髄疼痛と感情コントロール、その他の病気を治して、そしてなんとか勉強しながら、自殺願望の方達の為に夜のカウンセラーなんとかやってみたいと思っているのです。それには相当な苦しみがあったから、今は生保だけれど、なんとか世の中住みやすい安心少しでも他人様にしてもらいたいからこそなのです。命をそしてすこしでも苦痛を取り除いてあげれたらとの思いは昔から変わりません。今日お電話させていただき、経済的な事などなんとかなるなら、元気になれば少しずつボランティアなどしながら、今すぐしたいけれど、体調が無理なのですが、夜中いのちの電話、自殺防止センターパンクしてる状態をなんとかしたいとずっと考えている次第なのです。今は有料も夜中のカウンセラーなかなかいないのも現状で、本当に助けてといってもお金がないとわかれば相手にしてもらえない現実つきつけられ、先日からなんとか良い方法はないのか、模索中です。身体さえ治れば、すぐにでも始めたいのが心情です。だからなんとか精神の方も落ちつかせるかもしくは治癒しましたという事を願いつつ、すこしでも社会貢献、恩返しがしたいのです。これが私の今の夢です。ですから時間かけてもなんとか治せる方向で、ご相談に乗っていただけたら有り難く思います。ブログに共感し、そしてお話させていただいて、越智さんに共感し、助けていただきこれからどうしていくのが早道なのか、もしご教示していただけるなら、有り難く存じます。本当にありがとうございます。越智さんも身体壊さない程度になさって下さいね。
越智さんみたいな方がいらして、出会えました事感謝申し上げます。私自身も励みになります。
ありがとうございました
返信する
Unknown (もっさん)
2009-04-24 00:40:46

私なりの考えや対応の仕方ですが、わからないときは一度メールか電話をくださいね。
返信する
Unknown (Unknown)
2009-04-12 04:37:38
午前3時。生きてるのが辛くて、お酒と薬を飲みました。めまいと動悸がするので病院へ行きたいという救急外来にかかって来た電話。当直医は来てもらっても何もできないというので、今は診察が出来ないとお話しました。『なにそれ!病院でしょ!!私が死んでもいいっていうの!』と怒り出してしまいました。一般病院の救急外来としてどのように対応したらよいか悩んでます。
返信する
Unknown (もっさん)
2008-11-23 12:59:10
>ミナさん
コメントありがとうございます。

確かにそうですよね。
「プシコがきてさー」
このように言われているとしたら、患者さんはどう感じるのでしょうか。しっかり対応してもらったと思えるのでしょうか。現場の救急でそのような現状があるとするならば非常に残念です。
現状の救急体制では、精神科の人も受け入れることもあるのでしょうが、だからこそもっと精神科のことも学ばなければならないのだと思います。言われているような対応が事実だとすれば無知にほかなりません。看護師としてまず学ぶことをお勧めしたいです。
心電図に関してですが、何もないから取る必要がなかったという結論だとすれば検査の必要性はないのではないでしょうか。その医師の判断はまともだと思います。看護師は自己満足の世界ですよね。
受診することで200の脈拍が突然落ち着き、検査をして何もなかったのなら、心臓に異常がないということがわかって、それで次の段階に進めるのですから医療側にとってもミナさんにとっても意味のあったことでしょう。そのための救急体制だとも思っていますが、現状そのような患者さんに余裕をもって対処できず、外見が危険な患者さんを優先しなければならない現状であることも事実かもしれません。そうなったとき、やはり精神科の一次救急が必要になってるのだと実感します。
不安で怖くて眠れない、そういう人でも受診できる精神科24時間外来は必要だと思います。

ミナさんの体調が順調に回復するように願っています。困ったことがありましたら、いつでもNPOの電話におかけください。
返信する
そもそも 救急外来って? (ミナ)
2008-11-23 02:01:44
総合病院勤務です

夜間救急は
今生きるか死ぬか、 緊急性か明日でも間に合うか
そんな見極めの中、診察されていくと思います。
だから
「夕べもプシコっぽい人が来てさー!」と朝から救外前で夜間看護師が日勤者に訴えてるのを耳にします。
精神疾患の患者は救急に来るべきでは無い!と最初から相手にされてない気がします。
それでいて ほんとに自殺(未遂)患者が運ばれてきた時は 超、迷、惑!!みたいな空気があります
それにしても、深夜、就寝する際に突然、胸苦と共に心拍が200を越える頻脈となり、自分が患者として救外に受診する事になった時、
病院に連絡後、突然始まった頻脈はまたも突然に通常の心拍に戻り、診察時は全く無症状に。そのせいか医師が一応心電図とスタッフに指示すると「えー?とるの?面倒臭ー!」とは言ってませんが、看護師同士、目を合わせるのを見ました。仕方なく(?)心電図がされ、結果は「サイナスでぇす」(ほらね?やっぱり何でもないでしょう!)ってニュアンスが医師にも、私にも伝わり、、
救急外来ってそもそも誰の為にあるのでしょう?
すでにそこから少し、考えてしまいます

返信する
Unknown (もっさん)
2008-11-16 23:51:26
>pitaさん
コメントありがとうございます。

私たちの活動が、少しでも役に立てば幸いです。

これからも持続的・継続的な対応ができるよう努力致しますのでご協力よろしくお願い致します。
また、必要であればいつでもお電話下さい。ご遠慮なく^^
返信する
必要だと思います! (pita)
2008-11-09 22:40:47
まさに、今日も必要性を考えながら、家に閉じこもっていました。

私の通院先は、総合病院で、精神科の病棟も数は少ないけどある(緊急入院のようなことはたぶん無理)ためもあるためか、毎晩当直のドクターがいらっしやいます。病棟にはもちろん看護師さんがおられます。

病院全体としては、3次救急に位置付けられていますが、各科のかかりつけ患者は、病院と連絡を取った上で、休日・夜間でも診察を受けることが可能です。


だから、私は病院の診療時間外でも、精神科の応急手当を受けることができます。非常に恵まれています。

時間外に診てもらうことができなかったら、今ここに私はいないかもしれない。体に傷を負っているかもしれない。

何度救われたかわかりません。


最近は、「できる範囲で自分で応急手当をする(自分で頓服薬を使って対処する)」練習をしているので、今日は、病棟の看護師さんへの相談も救急外来受診もせずに我慢しました。


夜中の苦しみ、本当に苦しいです。

もっぱら、地域の「いのちの電話」が頼りですが、めったにつながりません。


これから、越智さんたちが運営されている電話にお世話になることもあるかもしれません。
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