特定非営利活動法人精神医療サポートセンター

発達障害、統合失調症、アルコール依存症、ベンゾジアゼピン系薬剤の依存等々、精神科医療についての困りごとに対応いたします。

子どもの精神科疾患に対する過剰な治療介入~増え続ける児童精神科~

2014年01月01日 | 看護論的経営論



応援クリックにご協力お願いします!→
また、当法人精神医療サポートセンターのHPはこちら(医療相談等々)
携帯サイト(精神医療ホットライン)はこちらから→http://www.seishinkango.jp/m

 

 

 

 

 

 

今増えている児童精神科について-

 

精神科疾患における治療の基本は、他の疾患と同様「早期発見・早期治療」である。

そこで、児童精神科でも同じように精神的な異常を「早期に発見して、早期に治療する」という動きが数年前から起きている。

 

問題は、子どもの“いわゆる”精神疾患様の症状に対して、大人の精神疾患と同様のイメージで治療しようとしているところにある。

 

子どもは、いじめや集団生活の中での辛さなど、その条件反射からトラウマを生じ、無意識(本人もわからない)のなかで色々な反応を示すようになる。

 

その反応もさまざまだが、

・いい子を演じる。

・暴力的になる。

・神経症のような症状がみられるようになる。

・幻覚や妄想が出現するようになる。

なかには、性格の変化もみられるようになったりすることもあり、それを親は、病気だ、おかしくなったと判断してしまう。

 

不登校や引きこもりの子どもたちに対しては、何とか学校に行かそうと、あぁだこうだと策を練る(これ自体が、あらたな条件反射を生み出すため家だけではなく、さらに部屋に閉じこもるようになる)。

 

そこで親は、よくなってもらおうと思い(当然の思いであるが)、カウンセリングや治療を求め精神科に頼るようになる。ひどい医師にかかれば、症状だけを見て薬物療法が始まり、初期の統合失調症だと診断を受ける場合もある。診断はともかくとしても、身心の状態が悪化した場合、生活背景を見ず、すぐに薬を処方するということ自体が問題となる。

 

薬は一時的に効くように感じることもあるが、原因を無視した治療は、長期的には絶対によくならず精神状態の悪化を招く。

 そう考えると、統合失調症という診断を乱発しているような児童精神科を、やみくもに増やすことは妥当なことと言えるのかどうか。

 

はこのブログで3年以上前からこのようなことを繰り返し問題提起しているが、

 

この度、出版されたルポ 精神医療につながれる子どもたち は、それらの医療問題についてかなり詳しく書かれている。

 

フリーライターの嶋田和子氏が数年かけてリサーチして書き上げた本である。

不登校・引きこもり、子どもの精神科医療で悩まれている人は参考までに読まれてみてもいいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

-------------------------------------------
※NPO法人 精神医療サポートセンターへの寄付金・募金をお願いしております。以下の振込先ですが、お振込みの際は必ずmail@seishinkango.jp宛てにご連絡ください。医療相談により、東日本大震災の被災者の方々へのサポートもできればと考えております。
---------------------------------------------
銀行名   住信SBIネット銀行
支店名   法人第一支店
支店番号 106
口座番号 普通 1003812
口座名義 トクヒ)セイシンイリョウサポートセンター       
         特定非営利活動法人精神医療サポートセンター  
---------------------------------------------

※NPO法人 精神医療サポートセンターの会員を募集中です。ご興味のある方は、NPO法人精神医療サポートセンターホームページの入会フォームから申し込みください。入会にあたり、特に地域を限定されるものはありませんので、遠方の方でも遠慮なくご連絡ください。
---------------------------------------------

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。