今年7~11月にプライム・ビデオで観た劇場版アニメの簡単な感想のメモ。

出所:アマゾン・プライム・ビデオのサムネイル画像
劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明
2020年。2017年のTVシリーズの続編に当たり、それを観てない人には意味不明だろう。秘境の洞窟「アビス」を少女やロボットの少年が冒険しながら降りていく話だ。TVの時から独特の世界観に童話の世界のような映像、それに反して登場人物に対して悲惨でグロい内容が盛り込まれた展開だったが、劇場版の話もかなりえぐい。作品としては良い出来だとは思うが、今回、多少救いはあっても楽しいと言えないストーリーで、私には今一つだった。TV版の方が面白くてよかったかな。
なお、続編のTVアニメ2期『メイドインアビス 烈日の黄金郷』が制作され、2022年に放送されることが決定している。
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ
2017年。2014年アニメの劇場版。元のアニメの方はゲームで全てが決まる世界に召喚されたゲーマーの兄妹の二人がゲームを通して異種族をまとめていく話で、まだまだ序盤で終わっていた。劇場版の方は、なせそういう世界が出来たかという神話レベルの話を描いた異種族間のバトル物だった。登場人物の見た目とか一緒だが、全然別物と言っていいような内容なので、元のアニメを確認しないと関係が思い出せなかった。劇場版の方は、単体としてまとまっていて迫力のある力作だが、ずいぶん重い展開で、感動的な(泣ける)作りを意識し過ているかなという印象だった。
冴えない彼女の育てかた Fine
2019年。2015年にⅠ期、2017にⅡ期があったアニメの劇場版で完結編。恋愛ゲームを制作するサークルの話を軸にした恋愛もの。前のアニメの基本ストーリー、主人公やヒロイン3人は印象が強いので覚えていたが、観始めてすぐはこんなアニメだったかなと思ったら、ちゃんと続きだった。メインヒロインと製作中のゲームのヒロインの話がオーバーラップしながら進み、色々事件も起こりつつ、所々キュンキュンする展開。エンドロールの後、長めのハッピーエンドの後日談が付いているのだが、その最初の部分は妄想シナリオで悲惨な展開を見せる凝った作り。よくできていて、面白かった。
きみと、波にのれたら
きみと、波にのれたら
2019年。ファンタジー要素の入ったラブストーリーに属するのだろう。最初の1/3は青春してるねぇという感じ、真ん中の1/3はファンタジーかメンヘラか分からず、残り1/3で立ち直ってちゃんと着地して終わりという感じ。映像はディズニーテイストのオシャレな感じだが、ストーリー的には陳腐、残り1/3までは観ていてちょっと退屈する。不自然に長い主人公たちの楽しそうでちょっとずれたデュエットや、声優に少し違和感があるなと思ったら、歌手や女優を起用。好きな人にはいいのだろうけど、という作品だった。
似たように有名芸能人を起用して作られている『未来のミライ』(2018年)も観てみたが、よりつまらなかった。子育て中のよくある話にファンタジー要素を加えて、子供や親の成長、代々の繋がりを描いているが、特に深みもなく、退屈だった。興行収入に期待して製作するとこうなっちゃうの?