恩株となっているAPAMANの株式配当で利益を得て、ワンルームマンションのサブリースで上前を撥ねられているアパマン系から上前を撥ね返しているつもりだ。
ワンルームのサブリース契約
バブル末期に節税目的でワンルームへの不動産投資を行い、大失敗している。当初購入した会社はつぶれ、サブリース会社も何回か変わったが、アパマン系になってからはずっと続いている。バブル崩壊後もサブリースが途切れることなく継続したのは有り難いことだった。
しかし、サブリース賃料は下がり続けたし、送金事務手数料を取られるようになったし、退去があると免責期間賃料控除として1ヵ月のサブリース賃料が引かれるようになった。サブリース側の優位的立場を利用して契約改悪され、不利益を被っているように感じていた。
それで、そういうふうに上前を撥ねられている分を少しでも取り返そうと、アパマンショップHD(2018年1月からはAPAMANに社名変更)の株式を取得しておくことにした。
APAMANの値動きと売買履歴
APAMANの月足チャートと私の売買履歴は以下の通りで、現在保有する800株は恩株となっている。
最初、2014年8月に500株買って、1割ほど下げた2015年3月に1,000株買い増した。売買で儲けるよりも配当の形で利益の分け前を受け取り続けるつもりだった。
ところが、2016年1月から民泊へ参入することになって株価が急上昇を始めた。すぐに業績が急上昇するとも思えないので、2015年11月にまず500株を売り、さらに上げたので12月にも500株売った。
2016年1月に一旦ピークを付けたように見えたが、3月には再度急騰したので残り500株も売ってしまった。最後は1,600円で売り、累計売却益は税引後で90万円を超えた。サブリース賃料の3年分に近い利益となった。
2016年4月初めには2,150円に達したが、実際の業績向上を伴う上げではなかったため、その後は大きく反落していった。その後、野放しだった民泊を適正化するため、2018年6月に民泊新法が施行されることになった。その動きを受けて株価は2018年4月に再度急騰したが、やはり一時的なものだった。
私が再度APAMAN株を買い始めたのは、株価水準が完全に元に戻った2020年3月からだった。配当利回りはいいが、収益力が高い訳ではなく有利子負債も大きいので、私の通常の投資判断だと積極的に買うような銘柄ではない。しかし、上前を撥ね返すという目的のため、資金の余裕があって株価500円未満の時に200株ずつ買ってきて、現在は800株(平均取得価格468円)保有している。
保有分の購入資金は累計売却益の範囲内なので恩株となっている。今後も恩株となる範囲内での買い増しを考えている。理屈に合わないような急騰があれば売るが、そうでなければ継続保有して配当の形で利益の分け前を受け取り続けるつもりだ。