プチ早期退職者の資産運用+αブログ

価値観と克己心

 7月に思うところがあって、5日ほど連続でつぶやいた内容のまとめです。ちょっと説教臭いし、不愉快に感じる人もいると思いますので、読んでしまってそう感じられたらご容赦を。
 以下の文章で、斜体字部分は補足的に挿入されているので、読みとばしてもらった方が論旨が分かりやすいかもしれません。


ボーナス払いの愚かさ

 本人のせいでは全くないが、コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う会社の業績悪化で夏のボーナスが激減した人もいるだろう。月給は使い切っていて貯金もないのにボーナスを当てにしてクレジットカードで高い買い物をしていたりすると、カード利用額の銀行引落しが不可能になるという事態に陥る。私には理解不能な行動だし、愚かさに呆れるしかないが、そういう人も案外いたりする。

 そういう人は、カード払いのために一時的に借金できても、普段の生活状況からして返済は厳しい。借金をきちっと返していけるような人は、普段から貯金ができる生活防衛のためにも最低限の貯蓄は必要だ。その上で節約して資産運用の原資も貯めるべきだ。今回のような社会全体に影響が出る出来事への備えに限った話ではなく、基本的な生活態度として必要だと思っている。

 言うまでもなく、すぐにでも払えるが、特典等で有利なためにボーナス払いを利用するというのはありだ。
 また、住宅ローンでは当然ボーナス払いも想定するが、それは計画的なものだし、ボーナスは不安定だからボーナス払い分の割合は少なめにしておくのが常識だ。そしてボーナスで余裕があれ繰り上げ返済していくのが普通のやり方だ。


日々ベストな選択の連続

 「貯金できないんだよね」と言っている人は、意識しているかどうかは別にして、実はそれでいいと思っているのだ。欲しい物を買う、やりたい事するなど自分の気持ちを優先し、そちらの方がいいと自ら判断しているだけ。貯金もなくて将来が不安だとか言っても、実は何とかなるだろうと思っているだけだ。

 自分を追い詰め過ぎないためには楽観的な考え方も必要だとは思っている。会社員を続けていると、自分のメンタルをある程度コントロールできないとストレスに押しつぶされそうになるし。
 また、本当にギリギリの生活を余儀なくされている人もいるし、そういう人に対してどうこう言う気はない。

 学生時代にどの程度勉強を頑張るか、仕事にどれだけ努力するかなど、様々なことにおいて自分がいいと思う方を日々選択し続けてきたはずだ。無理強いされたことでも従った時点でそれを選択している。自分にとってベストと思える選択を続けた結果が今なのだ。そして、これからもベストと思う選択を続けて行くことになる。


受験勉強とFランク大学

 AO (Admissions Office)入試は、入学試験の成績だけを基準にするのでなく、特技、個性、能力、人物像等についても各大学の受け入れ方針に基づいて合格者を選定する制度だ。学力だけで有望な人材がはじかれないようにするための制度であるが、大学によっては本来の趣旨から逸脱して、早く学生を確保する手段となっているように見える。

 AO入試が広まり、Fランク大学などは、入学金等をすぐに払えれば受験勉強など一切しなくても秋口に入学が決まる。特に勉強したい訳ではなく、すぐに働く気がなかっただけで大学生になれる。高校も低学力レベルの私立は専願で似たような入り方ができる。努力なんてしなくても何とかなるという感覚が身に付いていく。大学生になっても当然たいして勉強しない。

 Fランク大学の方は、学生募集に影響するため、就職には力を入れているように見える。就職に向けて少しでも有利になるように資格取得を奨励したりして努力をするし、当然それに応える学生も多少はいる。一方では、授業そっちのけでバイトと遊びに力を入れる学生もいる。

 私立大学の授業料は文系でも年100万円ほどかかる。授業日数が200日とすれば、毎日5,000円払い続けて授業を受けていることになる。そう思えれば多少はまじめに勉強する気になるはずだ。授業をさぼってバイトで1日5,000円稼げたとしても全く無意味だ。こういう金銭感覚があれば節約等もできると思う。


お金の使い方の価値観

 どうにか就職でき、月給をもらって働くようになれば、毎朝決まって出勤し、一日中働き続け、嫌なことがあっても我慢したりして、働くことの大変さが分かり、給料の重みも多少は感じるはずだ。しかし、そのお金の使い方は各人の価値観によって変わってしまう。苦労して稼いだから、その分楽しく使うというのも間違いではない。

 例えば、素泊まり一泊2万円ほどの老舗温泉旅館に泊まれば、ゆったりとした広い部屋、時間予約制で貸し切りで使える個室温泉があったりと、値段に見合うサービスはある。こういう宿泊自体は無駄とは言えないし、それで英気を養うというのもあっていい。2人で行って食事を入れても数万円で月給で払えない金額でもないし、ボーナスなら余裕だ。しかし、給料を使い切って貯金もないような生活をしている人の場合は、分不相応であり、無駄使いになると思う。お金の使い方の優先順位の問題だ。

 ペットショップで子猫に見つめられて可愛くて買ってしまうと高額の出費(その後も色々お金がかかる)でボーナスは消えていく。流行の服を買うとか、肉が食べたい気分だといって繁華街のステーキハウスに食べに行くなど数千円程度でも何だかんだでお金を使ってしまう。個々にはたいした出費でなくても積み重ねていけば結構な額になり、月給は消えていく

 給料の範囲内で楽しく暮らしていても自転車操業状態で、何かちょっとでも狂うと日常生活が破綻しかねない。社会人としては失格だろう。


克己心(こっきしん)なしでは暮らせな

 お金の使い方は人によって違って当然だし、自分がコントロールしている支出や貯金の中で計画的に使うのなら問題ない。しかし、来月以降の月給やボーナスまで当てにして、払えそうだからといって使うのは間違っている。あまり馴染みのない言葉かもしれないが、克己心(自分に打ち勝つ力)が必要だ。欲望のままには生きられない

 社会人になってからの人生は長い。今や人生100年時代だ。思いもよらないことも何かと起こる。お金に限らず健康面でも節度をもった生活、生活防衛のための貯蓄、将来に備えた資産運用は長い人生を生き抜くための基本だ。その辺りがちゃんと出来れば、FIREも視野に入ってくるだろう。


 早期退職後、運動嫌いの私は多少の克己心を発揮してジョギングを続けている。克己心とは無縁そうな猫がうらやましい。



名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「会社/早期退職」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事