毎週土曜日に行っている個人的なトレンド確認用の分析の7月1日分(6月5日~6月30日)。
分析結果と各ペア動きのまとめ
トレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。
各通貨ペアの日足チャート
出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧
分析結果と各ペア動きのまとめ
トレンド分析のサマリ部分(見方の説明は2020年2月3日の記事参照)。
各通貨ペアの日足チャート
出所:セントラル短資FX|為替チャート一覧
ドル円は、6月5日のISM非製造業景況指数が今年の最低水準で市場予想を大幅に下回ったため、6月利上げの可能性が再び低下し、ドル安に少し振れたが一時的だった。6月6日の豪準備銀行(RBA)に続き、6月7日にカナダ銀行(BOC)も市場予想に反して利上げを行ったことで、FOMCを控えた米金利も大幅に上昇し、ドル円も買いが優勢となった。しかし、すぐに反落し、概ね横ばいの動きが続きで140円台前半が重かった。
6月5日以降の安値は6月9日の138.7円台だが6月1日の138.3円台を下回ることはなく、その後しばらく横ばいの動きで6月後半からは上げ基調となった。
6月13日の消費者物価指数は前年比で伸びが鈍化し、一時139円割れになったが、金利が戻してすぐに140円台を回復した。6月14の生産者物価指数は予想よりも低下し、139円台前半まで下げた。6月14日のFOMCでは金利据え置きとなったものの、ほぼ全員が利上げ再開予想で、フェデラルファンド誘導目標レンジは5~5.25%ということで140円台を回復した。
6月15日の小売売上高は予想外の増加で消費者需要の底堅さ示していたため、ドル円は直近の横ばい圏を上抜けした。また、6月16日に日銀が大規模金融緩和の継続を決定したこともドル円を後押しした。6月21日のパウエル議長の議会証言では、0.25%の利上げがあと2回行われることが示唆され、想定通りではあったもののドル円は続伸し、翌日の6月22日は143円台まで上げた。
6月27日の消費者信頼感指数は市場予想を上回り、同日の新築住宅販売も約1年ぶりの高水準となった。米景気の底堅さが浮き彫りとなって144円台まで上げ、6月30日には一時145円に到達した。ただ、6月後半のドル高の進行と、それに伴う日本側の牽制発言、昨年の1回目の為替介入(9月22日に145円を大きく超えてきたタイミング)が意識され、144.3円台まで下げて終えた。
ユーロドルは、6月6日に6月5日以降の安値の$1.066台を付けたが同水準の6月1日安値よりは高く、その後は利上げ期待を背景に上げた。6月8日にはユーロ圏の1~3月成長率がマイナス0.1%に改定され、リセッション入りが確認されたが、一時的に弱含んだだけだった。
6月13日の消費者物価指数は前年比で伸びが鈍化し、一時139円割れになったが、金利が戻してすぐに140円台を回復した。6月14の生産者物価指数は予想よりも低下し、139円台前半まで下げた。6月14日のFOMCでは金利据え置きとなったものの、ほぼ全員が利上げ再開予想で、フェデラルファンド誘導目標レンジは5~5.25%ということで140円台を回復した。
6月15日の小売売上高は予想外の増加で消費者需要の底堅さ示していたため、ドル円は直近の横ばい圏を上抜けした。また、6月16日に日銀が大規模金融緩和の継続を決定したこともドル円を後押しした。6月21日のパウエル議長の議会証言では、0.25%の利上げがあと2回行われることが示唆され、想定通りではあったもののドル円は続伸し、翌日の6月22日は143円台まで上げた。
6月27日の消費者信頼感指数は市場予想を上回り、同日の新築住宅販売も約1年ぶりの高水準となった。米景気の底堅さが浮き彫りとなって144円台まで上げ、6月30日には一時145円に到達した。ただ、6月後半のドル高の進行と、それに伴う日本側の牽制発言、昨年の1回目の為替介入(9月22日に145円を大きく超えてきたタイミング)が意識され、144.3円台まで下げて終えた。
ユーロドルは、6月6日に6月5日以降の安値の$1.066台を付けたが同水準の6月1日安値よりは高く、その後は利上げ期待を背景に上げた。6月8日にはユーロ圏の1~3月成長率がマイナス0.1%に改定され、リセッション入りが確認されたが、一時的に弱含んだだけだった。
6月15日にはECBが0.25%利上げした上、ラガルド総裁が7月の追加利上げを示唆したため大きく上げ、6月22日に6月高値の$1.101台まで戻した。しかし、その後はドルが強かった分だけ下げ基調となった。6月27日のECB年次フォーラムの基調演説でラガルド総裁が「執拗なインフレに対してはより執拗な政策が必要だ」と発言したりして戻したが、$1.1には届かず続落した。
6月30日のユーロ圏のコアインフレ率は市場予想をやや下回ったものの再び加速した。6月30日にユーロドルは$1.083台まで下げたが、小反発して$1.090台で終えた。
ユーロ圏はリセッション入りしているのにインフレ率は高いので利上げ継続となっていて、スタグフレーションと言える状況だ。今後の利上げがあってもユーロ高には限界がありそうな感じだ。
ユーロ円は、ドル円がずっと買継続が続き、ユーロドルも6月17日の分析で買転換した状況にあるため、上げ基調が続いている。6月5日以降の安値は6月1日と同水準の148.6円台で、6月28日には158円手前まで上げ、6月30日は157.4円台で終えた。
各国の動きとニュース
米国関連
6月5日 ISM非製造業景況指数
6月13日 消費者物価指数
6月14日 生産者物価指数
6月14日 FOMCとパウエル議長の会見
6月15日 小売売上高
6月21日 パウエル議長の議会証言
6月27日 消費者信頼感指数
6月27日 新築住宅販売
EU関連
6月8日 ユーロ圏成長率
6月8日 ユーロ圏成長率
6月15日 ECBの利上げとラガルド総裁会見
6月27日 ECB年次フォーラム
6月30日 ユーロ圏消費者物価指数
日本関連
6月16日 日銀、金融政策決定会合
6月16日 日銀、金融政策決定会合
6月30日 イエレン米財務長官の記者質問への回答