プチ早期退職者の資産運用+αブログ

個別銘柄:GMOメディア(GMO祭りで3連続ストップ高売り)

 昨日に引き続き、売却終了前の銘柄について、個別銘柄の記事を書いておく。
 GMOメディアは、難平買いのあげく、塩漬けになっていたが、6月のGMO祭りでかなり助かった


購入のきっかけとなったZAiの記事

 GMOメディアは、ZAi 2017年9月号(発売は7月20日頃)に紹介されていた。1ページを区分けして紹介されている幾つかの銘柄の中の1つだった。その雑誌は捨てたが、切抜だけは残っている。ポイントは、以下だ。
 
 銘柄名の上に「ポイントサイトなどの運営で成長!」というタイトルが付いている。
 「有利子負債 0円」「フリーキャッシュ 4億円」「資産の6割を現金が占める!」と強調されているキャッシュリッチな企業で目を引いた。
 「株価2,980円」で「配当利回りは3.17%」となっていて、増配してきて配当性向は少し高まっていたが直近でも51%に過ぎず、「配当余力も高い」と書かれていた。
 利益成長は止まり気味で、株価も3,000円前後での横ばいが4ヶ月ほど続いていたが、その分買いやすく見えた。


これまで値動きと売買記録(GMO祭りの前まで)

 GMOメディアの値動きと、どう考えて売買したのかを記録として書いておく。今回は趣向を変えて毎号チェックしている会社四季報の情報とリンクさせ、各時期の四季報の解説記事の出だしがどう記載されていたかも合わせて書いておく。長くなったので、サマリとなっているチャート以外読み飛ばしてもらってもよい。

 まず、GMOメディアの2017年から今年8月7日までの週足チヤートに売買記録を吹き出しで追記したものを載せておく。


出所:チャート部分は株探(https://kabutan.jp/stock/chart?code=6180)
注意:週足情報なので、チャート中の高値や安値の日付は各週の最終営業日になっていて、ズレて見える場合がある。


 ウォッチリストに入れていたが、小安くなった2017年8月中旬に100株 2,800円で買った。その時点で最新の四季報2017年夏号の解説記事の出だしは【横ばい】となっていた。秋号では【一転減益】に変わっていた。しかし、株価の方は12月には3,000円を超えた。


 2018年に入って1月中は3,000円で近辺で持ち合っていたが、少し下げてきたので、まだ残っていたNISA枠で2月初旬に100株 2,598円で買い増した。この頃には、ポイントサイトの取引先との関係でバナー広告収入が落ちてきており、配当見通しも94円から73円に下がっていた。ただ、まだ利回りはいい方だったし、四季報2018年新春号の解説記事の出だしは【上向く】と良くなっていたので、買い場に思えた。

 しかし、株価は先見性を発揮し、着実に下げていった。2018年11月初旬に1,950円で買い増した。四季報の解説記事の出だしは春号【横ばい】、夏号【足踏み】、秋号【横ばい】と変わりばえしない感じだった。広告収入の関係は下がっていたが、スマホユーザ増加、ゲームの伸びでカバーできそうな感じに見えた。


 2019年の年初に1,500円の安値を付けた。2018年末の株式市場全体の下げに歩調を合わせた値動きだった。キャッシュリッチの状況は維持されていたので、下値は限定的だと思った2019年新春号の解説記事の出だしは【小幅回復】になっていて、業績は下げ止まっている感じだった。また、収益化にはつながっていなくても、プログラミング情報サイト(コエテコ)の期待もあった。20年度から小学校でのプログラミングの必修化を控えていた。
 そのように考えて、2019年2月下旬、NISA枠で1,550円で買い増した。

 想定通り、2019年の間、株価は1,400円台で岩盤のように下支えされた。3月には1,930円の戻り高値を付けたが、そこが2019年の高値だった。四季報の業績予想と配当見込みは低下していき、2019年夏号から秋号になったら、解説記事の出だしは【上向く】⇒【続落懸念】、2019年12月期の1株益は115円⇒-50円と突然の赤字見込みに変わり、配当見込みも50円⇒0円と劇的に悪化した。ソフトウェアや投資有価証券を減損処理したためだった。

 減損、無配に関するGMOメディアからの正式なお知らせは下記だ。
2019年10月30日 特別損失の計上、通期業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
https://www.gmo.media/ir/upload_file/tdnrelease/6180_20191028413815_P01_.pdf

 これだけひどいニュースでもほとんど下げなかった。しかし、株価は当分上がりそうになかったし、年末も近づいていたので節税のために、2019年11月中旬に特定口座の100株だけ一旦1,490円で売却した。その分は、別な日に同値で買い戻した。

 2019年11月19日に以下の2件をツイートした。
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2017年8月に2,800円で買ったGMOメディアを1,490円で売却損計上のために売った。買った当時は連続増配株だったが、業績悪化で減配が続き、無配、赤字転落見込みにまで落ちた。期待のプログラミング教育メディアも収益化には遠い。NISAでも持っているが、節税の役にも立たないので扱いに困る。
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GMOメディアが無配、赤字転落見込みなのに値を保っているのは、前決算ベースで1株当たりのネットキャッシュが1,350円もあるからからだ思う。IPOで得た資金を有効に使えていないからだが、無駄使いしなかったとも言える。
この辺りは熊谷正寿会長らしい。「生涯投資家」に関連記述があったな。
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 2020年に入っても変わりえしない値動きだった。2020年新春号の解説記事の出だしは【底入れ】に変わっていた。
 1月27日の引け後、2019年12月期単体本決算経常見通しの上方修正を発表した。上方修正と言っても、経常損益が前回予想(20百万円)から82.2%減益の50百万円になるというもので、ひどい決算には変わりなかった。ところが、1月28日に朝一でストップ高の1,909円を付けていた。私は以下をツイートした。
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19年12月期の単体業績予想を上方修正し、今朝一時ストップ高まで上げたが、売り上げがちょっと増え、最終損益の赤字が2,000万円減っただけだ。20年12月期がはっきりしないとほとんど意味ないので、ストップ高になるような内容ではない。株価チェックが10時過ぎで売り損ねた。
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 2020年春号の解説記事の出だしは【費用先行】に変わった。後述するが、なりの戦略的投資を始めており、その結果、2020年度は赤字拡大、2021年度の業績も大赤字の見通しとなっていた。もはや2022年度の業績回復見込みがはっきりするまで、塩漬け必至という状況になっていた。 


 コロナショックで大きく下げ、3月24日に855円の底値を付けた。その後は、他の銘柄と同様に戻していき、定位置の1,400円ほどで横ばいの動きとなっていた。ところが6月3日、4日と急に上げた。理由をちょっと調べてみたが分からず、6月4日に以下をツイートした。
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昨日、今日と急激に上げているが、ちょっと調べた限り、IRニュース等、表に出ている材料はないようだ。
劇的に業績が回復するような状況とも思えないし、検討がつかない。
最初に買った時は2,800円だったので、まだまだ遠いけど。
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 株価は6月4日の一時的な上げから1,400円近くまで下げていき、きれいに帳消しになっていた。その後はジリジリ1,600円近くまで戻した。


GMO祭りでの売却

 6月25日に突然ストップ高を付けた。GMOグループの銘柄が軒並み買われるGMO祭りの始まりだった。私は特に買われる個別理由はないと判断して、100株 1,975円の売注文を出し、以下をツイートした。
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GMOグループが軒並み買われてGMOメディアもストップ高の1,975円。ここまで買われる個別理由はないと思うので100株だけ売注文。
平均買コストからは少し利益が出でしまうが、2,800円から買い始め、昨年節税のため1,490円で売・買戻しをした。トータルではまだまだかなり損失。
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 驚いたことに翌6月26日もストップ高 2,375円の買い気配で寄らない状態だった。私はまた100株の売注文を出し、以下2件をツイートした(先頭にタグ#GMOメディアを付けていたが省略、以下同様) 。
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今朝もストップ高かな?本当にGMOグループという思惑だけなのか、親子上場廃止とかあるのか理由は不明。昨日に続いてまた100株だけ売注文を出した。
結果論だが昨日の売は早過ぎたようだ。昨日は買注文が圧倒的に多かったから見送るべきだったのかな。今日もそうだけど。
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ストップ高買い気配で張り付いている。今の時点で買いが売りの4倍近くあるので、このままだと引けに比例配分か。売りの分を先に成立させてくれると、今日資金が使えるのだけど。
今日発売の四季報を見てもとても買い上げるような業績・状況じゃないと思うんだが。
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 四季報2020年夏号の解説記事の出だしは【費用先行】のままで、業績見通しも連続赤字のままで、さらに赤字額は拡大していた。ずっと0円だった有利子負債も105百万円になっていた。この時に買っていた人たち(いわゆるイナゴ)は、こういう情報は気にしない人たちだったのだろう。

 土日を挟んで少し落ち着いた感じにはなったが、6月29日も朝から強含みで乱高下していた。私は、またストップ高 2,875円の指値で100株の売注文を出していた。高値でつかんでいたNISA分だったが、ほどなく売れ、以下をツイートした。
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朝から乱高下していたが、気が付いたらストップ高の2,875円で100株売れていた。これで3営業日連続でストップ高で売ったことになるが、今回はNISAで買って扱いに困っていた分が少し利益が出て始末できたので満足だ。
残り100株になってしまった。
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 6月30日にもストップ高の指値で最後の100株の売注文を出していたが、この日は派手に下げていた。以下をツイートした。
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朝から下げ基調でストップ安目前。さすがに今日はストップ高では売れなさそうで3連続売で終了かな。
先日設定のマネックス・アクティビスト・ファンドが親子上場解消も視野に入れているから、その思惑という解説者もいたが、ファンドは買い上げたりしないだろう。
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 その後は下げが続いていた。7月2日に以下をツイートした。
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今日の午前中も順調に下げてイナゴタワーが完成しつつあるようだ。以前の定位置の1,500円ぐらいになれば、まずは100株ぐらい買い戻してみたいと思っている。業績見通し的には買えないが、売上がって正解だったことが確定するし、たまに吹き上がることもあるので。
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 そうしたら翌日はストップ高になったので、以下をツイートした。
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1,500円ぐらいに下げたら買い戻してみようかと思っていたら、朝寄ってから急激に買い上げられてストップ高、午後一旦下げたものの買い直されてストップ高で終了。短期売買は基本しないが、そろそろ感が短期売買派と合っているのかな。新高値まで上げないと売る気もしないが。
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祭りの後

 途中で上ヒゲが出たりしたが、結局きれいなイナゴタワーを完成させ、お祭りは終了した。株価は出発点の1,600円割れまで下げた。その後は高値覚えで1,800円超まで反発、また1,600円割れになるなどボックス的な値動きになった。

 私も買い戻す気は失せ、2月の決算説明会の資料を引用し、7月30日に以下の2件をツイートした(図が添付されているので、ツイート画面の切り張り) 。






 上のツイートで参照した2019年12月期 通期決算説明会の資料は以下。
https://www.gmo.media/ir/upload_file/m004-m004_01/20194q_shiryou.pdf

 8月7日に2020年12月期第2四半期決算を発表していて、その説明資料も以下にある。元々ひどい業績が予定されていたし、コロナの影響で広告の出稿減、単価下落が加わっても想定の範囲内だと思う。8月11日の株価がどう反応するかは分からないけど。
https://www.gmo.media/ir/upload_file/tdnrelease/6180_20200807478153_P01_.pdf


 私のこれまでの売買の累計損益では、3連続ストップ高売をしたのにまだ少しマイナスになっている。それでも偶然のGMO祭りで塩漬けを解消できて助かった。残っているのはNISAの100株 1,550円の分だけになった。意味もなく急騰したりすれば売るが、そうでなければ7月30日のツイートに書いた通り、戦略的投資の成果がどう現れてくるのかを気長に様子見していこうと思っている。



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