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個別銘柄:サンフロンティア不動産(2017年高値到達で2021年NISA分を売り)

 NISAや特定口座で600株保有していたサンフロンティア不動産だが、ホテル事業の外部環境として少し気になるニュースもあったので、12月6日に2017年高値1,615円に到達したのを機に2021年NISA分の100株だけは売った

 その後、2013年12月高値の1,764円も超えてきたので、2018年NISAで買ってロールオーバーしていた100株を2024年1月10日に1,770円で売った。そのことも追記しておいた。


サンフロンティア不動産の値動きと売買

 この銘柄に関しては、2021年のNISA枠の購入銘柄という記事の中で一度紹介した。該当部分を抜粋すると次の通り。
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 サンフロンティア不動産は、不動産再生事業の他、ホテルなどもやっている。2011年から2020年までみごとに売上高と利益が右肩上がりの会社で、2018年のNISA枠等でも既に保有してきた。株数、継続保有年数に応じて自社ホテルの宿泊優待券や宿泊補助券の株主優待もある。
 今期はホテル事業がコロナ禍の影響を受けたこと等により業績が少し落ち込むため株価が低迷しているが、配当利回りもいいし、業績低迷を考慮しても割安だ。長期的に期待していい会社だと思っている。
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 上にも書いた通り、2018年NISAで100株購入しており(2023年分にロールオーバーを余儀なくされた)、それが最初の買いだった。その直後から特定口座でも少しずつ売買し、2021年NISAでも買ったのだった。

 サンフロンティア不動産の月足チャートに私の売買履歴を追記したものを以下に示す。




 2023年に入るとコロナ禍も脱して業績が回復し、つれて株価も高値更新を続けてきた。しかし、ホテル事業に関しては、アダストリアと同様に中国での子供の肺炎の蔓延の影響が気になるし、韓国でトコジラミが大量発生していて日本への流入の懸念も出てきた。

 そのため、2017年高値の1,615円を目処に2021年NISA分の100株だけでも売っておこう指値していたら12月6日に成立した。非課税譲渡益は72,700円、利益率81.9%、年利換算28.4%で中々の好成績になった。

 ただ、特定口座分で節税売りと買戻しを行って平均取得価格を下げてきた際の損失が46,628円あったので、銘柄累計利益は26,072円しかない。現在、特定口座分の平均取得価格は918円まで下がった。

 なお、NISA分100株と特定口座分400株を合わせて500株は保有継続なので、引き続き株主優待の500株以上、3年以上の条件で宿泊/食事(割引)券5,000円券が4枚もらえる状況にある。残念ながら優待を利用したことはないのだけれど。


サンフロンティア不動産の業績の推移など

 2007年3月期以降の業績の推移を以下に示す。リーマンショック後の2011年3月期からコロナ禍の影響が出る前の2020年3月期までは見事に右肩上がりの業績だった。


 出所:マネックス証券|銘柄スカウター

 不動産株は業績の割には株価が抑えられることが多いが、この銘柄もそうだった。しかし、この会社の自己資本比率は50%を超えている。有利子負債比率は69%なので十分低い方だと思う。そしてコロナ禍の影響も意外に小さかったのだが、株価は過剰に下げていた。それで私は2021年前半頃まで拾い続けた。毎回小口の盆栽投資だったので、保有株数はたいして増えなかったが。


 11月9日には中間決算を発表した。全ての事業で2桁以上の増収を達成しており、増収増益の好決算だった。経常利益では前年同期比48.6%増に拡大しており、通期計画に対する進捗率は74.7%に達していた。今後、上方修正も期待できそうで、高値更新につながった。

2023年11月9日  2024年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

 上方修正がない今の通期予想でも、回の売値1,615円だと予想PER 7.1倍、PBR 0.88倍、予想配当利回り3.2%なので、まだ割安圏と言っていい水準だ。


 このような状況なので大人しく継続保有でいいと思っていた。しかし、中国での子供の肺炎の蔓延の他、韓国でトコジラミが大量発生していて日本への流入の懸念も出てきた。そのため、100株だけでも2017年高値の1,615円を目処に利食い千人力でいこうと思った。

 中国での子供の肺炎の蔓延に関わる情報は前のアダストリアの記事にまとめておいたので、韓国でのトコジラミの大量発生に関わるニュースだけ載せておく。

 11月14日の東洋経済オンライン

 12月6日のヤフーニュース

 実際にどこまで影響が出てくるかは分からないが、この会社の関係ホテルでなくてもベッドがシラミだらけとかいう状況になったら目も当てられない。。。



【2024.1.10追記】

 中国での子供の肺炎の蔓延や韓国で大量発生しているトコジラミの日本への流入懸念は特に拡大することもなく、先の売却後もサンフロンティア不動産は上げてきた。特に、年明け以降の上げは強く、1月10日には2013年12月高値の1,764円を超えてきた。それより高かったのは2008年1月のリーマンショック前の時期だ。

 それで高値更新記念と新NISAの資金確保のため、2018年2月5日にNISAで1,360円で100株買い、2023年分にロールオーバーをしていた分を後場に1,770円で売った非課税譲渡益4.1万円、利益率30.1%、年利換算5.1%だった。冴えない成績だったが、ロールオーバーを余儀なくされた失敗投資だったので、良しとしよう。

 これで、残り400株保有となり株主優待のランクが一つ下がる。500株 3年以上で5,000円券 4枚もらえていたものが、300株で 3年以上で5,000円券 1枚に大きく減る。500株以上を長く保有してほしいという意図が感じられる優待条件だったが、元々利用したこともなかったので、これも良しとしよう。


 あと、昨年末にFISCOがサンフロンティア不動産に関する企業調査レポートを出していた。業績は順調そうだし、成長戦略や株主還元策なども良さそうだった。



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