複数事業年度に渡る不適切取引があったとの2022年10月21日の発表を受け、半分損切りした話を追記しておいた。
オークファンの株主優待は、昨年9月末権利確定分は廃棄ロス削減セットになっていた。私の場合は、300株以上に該当するので5,000円相当だった。何が届くかわからないのでしばらく放置していたが、ネットでもちらほら届いた物の情報もあったりしたので、忘れないうちにと頼んだ。それで届いたのが、下記のセットだった。
賞味期限は短めの物から長めの物まで色々、我が家では飲まないドリンク剤まで入っていた。5,000円相当だが、それだけの価値はあるのかな? 定価ベースで考えれば、そのくらいにはなりそうだが。
1回前の優待はオークファンが運営する、「いいものお手頃価格で買えてちょっぴり社会貢献もできるお買い物サイト」 Otameshiのクーポンだった。クーポン金額を超えた分は自分払う必要があったが、好きな物を選べたので前回の方がよかったと思う。
ちなみに、オークファンはずっと無配だ。それで、株主還元として自社関連の株主優待を2018年9月末分から始めた。その後、金額的には拡充され、内容も変わってきた。最初の分は『ネットプライス』の株主優待割引券1000円分だったので使わなかった。
成長企業は投資先行でいいが、投資の結果がうまく花開き実るのかは分からないのが難しいところだ。
ついでに私のオークファンへの投資状況についても少し書いておく。
一時期オークションをやっていたので、馴染みのある会社だった。オークファンは、オークション等のビッグデータを分析・活用して商品在庫管理や再流通ECサービス乗り出していた。その点に着目して、2018年2月に800円で300株買っていた。
2018年以降のオークファンの週足チャートを以下に示す。
値動きは見ての通りだが、買ってから1年後には2倍になったが、その後は急落してコロナショクで下値を付け、今度はぐんぐん上げて3.5倍になった。しかし、旧マザーズ銘柄の下げもあって半値近く(高値からは1/7近く)になってしまった。
株価が上げた時は投資先の株式売却で利益が大きく膨らんだりしていて、本業は投資が先行してなかなか花開かない状況が続いている。この間、私はずっとホールド(放置ともいう)したままだったが、あまりに下げがきついので、昨年末から今年にかけて少しだけ買い増した。
保有株数が500株を超えたので、もし優待が継続されれば今度は7,000円相当になるが、元々優待に期待している訳でもないので廃止されても構わない。クレジットカードを不正利用されたときの調査にもオークファンの情報は役立ったし、蓄積したビッグデータを活かしたビジネス展開に期待し続けている。
【2022.10.25追記】
2022年10月21日にオークファンは子会社のSynaBizにおいて複数事業年度に渡って不適切な取引及び不適切な会計所処理が行われていたと発表した。7月31日から外部機関による調査を進めてきたが、その規模、関与した人数や役員を確認できていない。それで特別調査委員会を設置して調査を進めるとともに、2022年9月期の決算発表を延期するということだった。
令和4年10月21日 特別調査委員会の設置及び2022年9月期決算発表の延期に関するお知らせ
この発表を受け、週明けの10月24日の株価は大幅安で始まり、ストップ安の398円で引けた。私は朝方の急落を見てIRニュースを調べ、この発表を確認して節税売りも考えたいとツイートまではした。しかし、少し外出する用事があったこともあり、すぐに売注文は出さなかった。
帰宅後、ストップ安に張り付いていたタイミングで、300株だけ成行売注文を出したが、結局、100株すら売れなかった。翌10月25日は、少し安く始まったものの小反発したので、その時の株価で売ろうとしたがすぐには売れず、結局、400円まで指値を下げて300株売った。
今の状況では先が見通せないので、半分売却しておこうという判断だ。当初買った300株で、一時は3.5倍になっていたのを丁度半値で損切りという愚かしさだ。今となっては反省しかない。長期投資に向いているとは言えない銘柄で放置し続けたのはよくなかったし、十二分に利益を得られる期間があったのにズルズルと下げるのに付き合ってしまったのはなおさらだった。
私の場合、今回の売却損がすぐ節税に役立つ状況にあるのは救いだ。節税売りした銘柄は買い戻しておくことが多いが、さすがに今回は買い戻さず損切りと考えている。半分残っているので、もし今回の不適切取引の影響が小さくて戻していくようなことがあれば、そちらで戻りを享受したいと考えている。