プチ早期退職者の資産運用+αブログ

積立中のプラチナを1年半ぶりに20g売却(2024年5月)

  先週、5月15日に積立中のプラチナを20g、5,726円/gで売却した。前回売却したのは2022年11月だったので、1年半ぶりのことだった。


今回の売却と前回との比較

 前回は買取価格(正式には市場売却受託サービス価格)が5,000円/gを超えたので売却したが、今回は最近急騰してきて当時から1割以上高くなったので売ることにした。

 三菱マテリアルのプラチナ価格の5年チャート(5月23日まで)は以下の通りである。


 出所:三菱マテリアル(https://gold.mmc.co.jp/market/#platinum_5year

 コロナ禍の後、巨額の給付金の影響等でインフレ(通貨価値の下落)が続いて金価格は高値更新を続けているが、最近は銀やプラチナにも資金が回って急騰し始めた。国内価格では円安の影響も大きい。今回と前回の比較は次の通り。

 今回(2024年5月15日)
  買取価格 5,726円/g 海外価格 1,051.71$/oz 為替相場 156.53円/$
 前回(2022年11月8日)
  買取価格 5,008円/g 海外価格 986.31$/oz 為替相場 146.55円/$

 なお、買取価格は消費税込みで、私の場合は三菱マテリアルの株主として積立中なので一般の人より6円高くなっている。

 現在の移動平均取得価格は3,607円なので利益は4.2万円ほどだった。4月には銀を500g売却しているが、まだまだ譲渡所得の特別控除(年50万円)内に収まっているので非課税になる。


プラチナに関わるニュースなど

 プラチナは金よりも希少性は高いが、金ほど買われてきていないので割安感はある。金があまりにも上げ続けたので、私は29年間続けた純金積立を止めたほどだ
 もう1年前の日経の記事だが、プラチナへの投資について解説してある。

 プラチナは自動車触媒としての需要が4割ほどあるが、2022年から2年続けて供給不足になっているとのことだ。

 上の記事には書いてないが、高騰してしまったパラジウムの代わりにプラチナを自動車触媒に使う代替需要が増えている。昔はパラジウムが安かったのでプラチナの替りに使われるようになったが、需要が増えて価格が逆転してしまっていた。それで今度は逆方向の動きになった。設備投資が絡むので単に使う金属を変えるだけでは済まず時間がかかるが、一旦そちらに動くとその状況が続くことになる。

 プラチナが急騰してきた今年5月に入ってからの日経の記事は以下。

 2015年のフォルクスワーゲンのディーゼル車の排ガス不正発覚でプラチナ需要が減って価格が急落したが、国内価格は当時の水準にまで戻してきた。海外価格ではまだ5割ほど上げ余地はある。

 プラチナはインフレ対策になる現物資産で、円安への保険にもなるので積極的に売る気はないが、非課税枠の活用や終活も考えて、ある程度上げたら淡々と利食う姿勢を続けたいと思っている。



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