ぼちぼち。

愛するわんこ達と過ごす笑ったり泣いたり怒ったりの日々を
私らしく『ぼちぼち。』と綴っていきたいと思っています。

マーリー。

2007-01-24 23:43:51 | わんこ。
先日、wanko友達のゆうのままさんのブログで紹介されていた本。

『マーリー ―世界一おバカな犬が教えてくれたこと―/ジョン・グローガン著』。
この本に登場するマーリーはラブラドール・レトリーバー。

犬と共に育った著者夫婦が子育ての練習の為にと
子犬のマーリーを家族の一員として迎えてからの
マーリーと家族の成長する過程が躍動感たっぷりに綴られている。

マーリーはラブの長所とする社交的で従順、愛嬌タップリ、楽観的精神を持ちながらも
激情的、破壊的、好奇心旺盛な部分を存分に発揮した自由奔放な犬です。

マーリーと過ごした13年間の殆どが精神的にも体力的にも
とってもエキセントリックな体験だったけれど、
夫婦の辛い時も、3人の子供に囲まれた賑やかな時も、仕事の転機にも
ずっと一緒に生きてきたマーリー。

力任せに家を破壊しかねないテンションのマーリー。
目に飛び込んだ色んなものを手当たり次第飲み込んでいったマーリー。
ベテラン訓練士がたった2回の訓練でサジを投げるほど
欲望のまま、体力のまま、本能のまま行動した問題犬、マーリー。

でも、そんなマーリーは
家族を何よりも愛し、守り、同じ時間を大切にした、『最高の犬』だった。
何ものにもかえられない大切な親友だった。


著者はこう記しています。

常識はずれな考え方かもしれないけれど、マーリーを失ってみてはじめて
すっかり合点がいったことがある。
マーリーは良き師だったのだ。教師であり、手本だったのだ。
犬が・・・それもマーリーのような、かなりいかれた、やりたい放題の問題犬が
人生において本当に大切なのはなんなのかを、身をもって人間に示すなんて、できるのだろうか?
答えはイエスだとボクは信じている。
忠誠心。勇気。献身的愛情。純粋さ。喜び。
そしてまた、マーリーは大切でないものも示してくれた。
犬は高級車も大邸宅もブランド服も必要としない。ステータスシンボルなど無用だ。
びしょぬれの棒切れ一本あれば幸福なのだ。
犬は肌の色や宗教や階級ではなく、中身で相手を判断する。
金持ちか貧乏か、学歴があるかないか、賢いか愚かか、そんなことは気にしない。
こちらから心を開けば、向こうも心を開いてくれる。


魂を、心を通わせる方法はこんなに簡単なのに人間はわざわざ難しくしているんだなぁ。
心を豊かにする為に、物が豊かである必要は必ずしも無いのだ、と感じた。


とっても手に負えない、やんちゃで破壊的で問題行動が多く
当たり構わずあちこちヨダレまみれにしてしまうマーリー。

著者にとってこんなにもおバカで愛すべき存在であるマーリー。
読んでいく内に、そして読んだ後にみわんこ。もこの家族の中で
マーリーと一緒に笑ったり悔しがったり、泣いたりしているような感覚を覚えました。


とっても素敵なワンコと家族。


みわんこ。も時福と一緒に面白おかしく、時にはまじめに、
そして怒りに震えたり、笑い転げたり、泣きわめいたりしよう。
せいいっぱい。


マーリー、ありがとう。
そしてマーリーとこんなにも素敵な13年間を過ごし、本に残してくれた
ジョン・グローガン氏にも感謝。


そして、この本を知るキッカケになったゆうのままさん、ありがとう。。。