しばらく話しているが、トイレに移動したとたんにクウが遊び相手を求めて散歩に行きたいと騒ぎ始めるのです。
「クウちゃんの鳴き声は生きているって実感をもらえるからうれしいよ♪
かわいいねえ~」と近所の人は言ってくださるのですが、やはり早朝過ぎると気がひけます。
私も洗濯機を廻し始め、クウの散歩に出かけるのです。
これが私の一日の始まり~
8時にはすべて終わっていてPCの前に昨日は座ることができました。
メールチェックを始めると息子師匠から“庭の写真について”と言う件名が届いていました。
「別に添付のマークもないしな~?」と開けてみると、「父が庭の写真を母に送ってくれ~」と頼んだそうです。
メールでは少し重過ぎるからと新しくページを作って、“庭の写真(H17.6.19) ”と言うタイトルで編集してくれていたのです。
その頃から、連れ合いからの電話攻撃がはじまりました。
着信記録を見ると、8時11分となっています。
「まだ、2枚目を見始めたところよ~」と告げると、電話が切れます。
また2分くらいしてかかってきました。
「どうや~?」と得意そうな息遣いが聞こえてきます。
思わずワハハハハ~と豪快に笑ってしまいました~
「なに?」
「おかしいよ~、これをあなたが~?」
あまりの素晴らしさに驚きの笑いでした。
笑うことが感嘆の表現なのです~
私が中庭だと言って園芸を30年以上楽しんできた場所を、大分に立ってから8ヶ月の間、休みの日には庭造りをこつこつとしてきたそうです。
一心に没頭しながら長い時を過ごしてきたのが痛いほど分かる素晴らしい仕事が見えていました。
元来凝り性で遣り出したらとことん極める性格なので、出来栄えには目を見張るものがありました。
素晴らしい日本庭園がお目見えしていたのです~

灯篭の数はいくつでしょう~とクイズを出されているが、4つと答えたら間違いかしら?
芝を植え、石臼をあしらい泉水も設け、めだかを泳がせているといいます。
「お前が野草を好きだと聞いたから、植えたんだ~」と。
よく見るとほんとうです~
ギボウシがはっきりと見えます。
野草も格好よく植え込まれていました。
芝の緑が形よくきれいに生え揃っています。
これは年明け頃の植え付け作業だったとか~
多くの素晴らしい庭園を眺めてきた感性が集結されているんだと感じました。
お金に糸目をつけていないことは一目瞭然~
本当に素晴らしい出来栄えの日本庭園でした。
まだ作業の途中なのか、通路の隅にスコップや道具類も見えるが、ほとんど完成に近いそうです。
彼も癒しの場所を手作りで築き、たっぷりの時をここで過ごすのでしょう~
私が野草の丘の切り株に腰掛け、野草を眺めているように・・・
「いつか私の野草の丘も見に来てね~
私も見せてもらいに行けるのを楽しみにしているわ~
10年先くらいに~ね」
日曜日の朝なので長男も家に帰っていて電話で声を聞けたし、孫のサヤちゃんと会話もできました。
さりげなく彼はぬくもりを届けてくれたと感じました。
彼の行動にはいつも完璧な計算があり、人への気遣いは最高のもてなしだと感服して傍で見ていましたが、久しぶりに彼の素晴しさを感じ思い出すことができました。
ほっこりと温かい気持ちにさせてもらえたし、今もその気分が続いています

時間があると彼の日本庭園を眺め、灯篭の数を数えているのです。
ライトアップできる装置も発見しました~
