班毎に係り活動の分担も決まり、活き活きと学級の一員である自覚の元に自主活動が取り組まれつつありました。
更に班員の結束を深めるために例年家庭訪問明けの学活時に、レクレーション斑対抗学活を行っていました。
学級が6班に分かれています。
6人くらいのメンバーで構成されているので、6種目を決めて選手を各班から選びます。
目隠しをして何秒間片足立ちが出来たかを計る競技。
百人一首の得意な人が選ばれてカルタ取りをし枚数で決める競技。
○×のしるしの書かれた紙を裏から見て、透視力を見る競技。
腕相撲をトーナメントでやり順位を決める競技。
紙人形の相撲のように両手で押し合い倒す競技。
新聞紙を手で破りながら長いテープ状にしていき、テープの長さを競う競技。
1時間ですべての合計点が出るように、簡単で安全な種目で学期に1回ずつ興じました。
たわいないものですが各班の名誉をかけていじらしいほど真剣に頑張ります。
優勝チームには私の切手コレクションの中から各の好きな切手を1枚プレゼントすると言う趣向です。
かなり高校時代から集めたものでしたから、コレクションマニアの目には欲しいものがたくさんあったはずです~
趣味の切手などがどんどん発行されてきた時に興味がなくなり集めるのをやめたので、それまでのシートではないバラのものは子どもたちのご褒美に使っていました。
一番盛り上がるのは腕相撲の1位になったものと私が最後の余興として教室の中央で腕相撲をとることでした。
この話は先にしておきますから、どの子も楽しみにウキウキしています。
「1回だけの勝負だよ~
力自慢の人は腕相撲の1位になりましょう~
そして先生と優劣を決しましょう~」
とけしかけておきます。
問題児をまず学級生の目前で組み伏せること~
たとえ負けても、それは愛嬌だし女の先生だから~と許してくれるでしょう~
もし勝てば、サル山のボスは私なんです~
やりやすいことこの上なし~~という計算がありました。
やっぱり奇人変人ですよねえ~
小さな身長150足らずのかわいい女先生が、クラス1体格の大きなI と組むのですから~見ものですよね!
カーテンを閉めて廊下や外部から見えないように、学級の一大秘密なんですから~
机椅子は周囲に押し寄せ真ん中を大きく広く空けます。
その中央にI と私が腕組みをしてスタンバイの完了です。
固唾を呑んで全員が見守る中、必死な攻防戦が始まるのです~
右腕の力は中学生にはそれまで負けたことがありませんでした。
握力は47くらいでしたが、床に腹ばいになってのやり方が合うのか、意外と強いのです。
小さい時の水汲みや木登りなどで力が付いたのと、弓道をしていたのが良かったのかも~と思っています。
46歳まで普通学級の担任でしたが、負け知らずできましたからね~
オドロキでしょ?
「先輩から聞いたんだけど、先生と腕相撲をしたいんですが~」と私が55歳くらいの時に、放課後そっと野球部の生徒が一人みどり学級にきたことがありました。
I のかなり後輩なので、語り草になっていたのかもしれませんねえ~
「最近はもうやっていないから自信はないけど~」と断わると残念そうなので、応じてやりました。
1回勝負だよ~って・・・
終わった時に、「先生、僕が負けたことは口外しないでくださいね~」と頼まれました。
ほんとうに筋力があったのだと思います。
もちろんI のボスになったことは言うまでもありません
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/usagi.gif)
教室の高いところの展示はI が補佐役でよく手伝ってくれました~
180以上の背丈でしたからね~
ナイト振りを発揮するI を見てクラスの女生徒も優しさを示してくれるようになりました。
特に2学期に陸上部のキャプテンになったしっかり者のH がI に好意を示し、何くれとなく支えてくれるようになり、まるで姉さん女房のようにてきぱきとリードしていました。
もちろん、みんなが素晴らしく美しい色になって各学期ごとのクラス対抗応援合戦や合唱コンクールなどで力をあわせて全員で燃え上がったのですよ~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyos.gif)
やはり、私との相性の良さを見抜き、転勤なさったY 先生のことはI の思い出を語る時にいつも思い出すのです~
I はスポーツ特待生で進路を開いて卒業していきました~
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明日に続く~