お父さん 5年前の9月初めのことですが 聞いてくださいね
HPを開いて8年が過ぎました
PCを持つことができたおかげで たくさんの出会いがあり
人が好きな私は とても充実した日々を重ねています
大分の新しい家でも PCが楽しめたらいいな~と考え
NTTに調査を依頼しました
ADSLは山間のため 距離が届かないという事が分かり
ISDN回線と決まりました
8月末からの毎日は 夢のように快適なものでした
朝5時に目が覚めて HPのチェックをし 日記を更新してから
お気にいりのHP巡りをする・・・
その間に面白い数字の並びがあったり 興味深い内容の記事に出会うと
つい立ち止まって時の経つのも忘れ楽しむのでした
そんな私の様子を 母はじっと観察していました
母はもの静かな人ですが 初めて見るものには興味を示す性質です
朝早くから夜遅くまで あまりに熱心な私の様子を見て
「よくお仕事がんばるんやねえ~!」と 声をかけてくれます
母は自分の目で確かめられる範囲のことは まだ的確に判断し行動できています
奇行はまったくありません
認知症ですから 目の前に見えないものは すぐに忘れてしまうだけです
夜2・3回トイレに起きていますが 帰ってくると 必ず
私にタオルケットをかけてくれます
暑いから足元においているのに 同じことを繰り返すのです
寝冷えをさせてはいけないと きっちりと母親役をこなしてくれています
眠っている振りをして 心の中で
「ありがとう~親なればこそ!!」と 手を合わせている私です
お仕事をがんばっているなんていわれたら 申し訳ないので
「もっちゃんというページで遊んでいるのよ。」と 返しました
「ここにはね、妹たちも遊びに来るのよ!」
「ああ、そうね~!
ナオちゃんもヨウコさんもきているんね~」と
PCの側に寄ってきました
妹たちが見えると思ったんだと思います
じっと側に座って覗き込みます
あまりに静かにじっと見ているので 気の毒になって
「お母さんも見てみる?」と 言ってみました
これが 母のパソコンとの出会いでした
朝5時に起きてチェックしていると トイレに行き 服を着替えて洗面を済ませ
すぐに横にきます
私は朝食の支度の間にと思って「今だから言える」を開いて
「ここを読んでいてね!」といって席をたちました
黙読していると どこまで読み進んだか分からないので 音読を勧めました
読み終わると 画面の移行をするためにクリックを教えてあげて
母は第1章を読み終えました
「あんたは、お父さんにダッコされたことがなかったのかねえ~?」
ひとしきり 感想と質問が続きます
それから 第2章へ・・・
山積する荷物の片づけも 母の熱心さでしばし中止の何日間が・・・
新しい機器を操作してみようと思い立ったのは お父さんの形見として
いただいたワープロでした
17年前のことです
私は保守的な性格で 「おまえは食わず嫌いだから・・・」と よく家族に言われます
新しいものを すぐには容認できないところがあります
これは 母にも お父さんにも 似ていませんねえ
仕事柄ワープロを使えたらどんなにいいか!と分かっているのに
「もう50だし新しいものは使いこなせないよ!」と自分で自分をあきらめていた私
お父さんは当時82歳
まさか 新しいワープロ‘書院’を買って 独学を始めていようとは~!
「何でも見てやろう!」という姿勢が 人生を豊かにするのだと
両親に教えられた思いでした
人生 死ぬまで勉強やで~~
無言の教えをしっかりと学ばせていただきました~
岩根絞りです
PS
置手紙のことづて欄が不具合中ですので、
コメントの設定を開始したいと思います。
皆様のお声を楽しみにお待ちしています(*^_^*)
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