大和様式と言う屋敷の建築法があるそうです。
元治元年に今の屋敷は建てられたそうで、油紙に包まれた図面を義母に見せてもらったことがあります。
道路に面したところの建屋は門屋といって、嫁の務めは朝夕6時に門の扉を開けることが日課の始まりだと教えられました。
嫁を勤めに出すというのは義母には信じられない世界でした。
‘嫁を働きに出して家計を賄うのは大家の恥!’という考えです。
伊勢大神宮の大講という30年に一度周ってくる当番があり、そのもてなしの料理を他家に嫁いだ娘や姉妹を総動員して作る日がありました。
新妻の料理の腕前を見極めるために‘巻きずし’を作らせて試すやり方を義母と姉の相談の結果、巻いた思い出があります。
シイタケや乾瓢やホウレンソウ・卵焼きなどの色合いや、具が中心に巻かれてあるか、酢飯の味加減は~など総合的な腕前が分かりますから。
40年ほど前の大和の話で、今は話し合いでこの講は解散しましたけど・・・ね。
一事が万事、九州と大和のカルチャーショックは続きました。
九州での開放的な天然の暮らしと因習を守る閉鎖の落差に圧し潰されそうで、連れ合いのいたわりと自然の美しさが大きな支えであり、息子3人を立派に育て上げる責任感で35年の勤めが全うできたと振り返って思います。
楽しく愛おしい半生だったと思えるのは波乱万丈を潜り抜けた日があったからだと思えます。
門屋の塀から道行く人を見降ろしていたキリシマツツジは樹齢300年以上だと言われていました。
「奈良の料理屋さんが250万円で分けてほしい!」という話もありましたが、根を掘り起こしたら塀が壊れるから残念!という一幕もありました。
そんなことを追憶した朝でした(*^_^*)
藤原京跡の農業用水池(村の池)に映える桜
水面に桜一枝
キリシマツツジ(樹齢300年ほど)
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