人間賛歌・もっちゃん4649

人のぬくもりの中で

死~ぬも 生きるも ねえお~まえ♪
水のな~がれに なにかわ~ろ♪

引っ張りの上着を羽織ながら一つのボタンを真剣にかけながら大声で口ずさんでいます。

このフレーズだけが何回も繰り返されて、しみじみと意味を噛み締めているかのようです。

ただいま朝食の最中ですが、寒さを少し感じたので上着を着ているところです。

自分で出来ることはいくら時間がかかっていても手を出さないで見守ってあげています。

プライドがありますものね~
達成感も味わいたいでしょうし・・ね^^

ゆっくりと時間が過ぎて、再度食事が始まりました。

自分で判断して即行動に移しますから、母の部屋で私は待機中です。

背中を向けてパソタイムであったり、レース編みをしながらビデオ鑑賞であったり・・・

誰かが傍にいてくれると言う安心感がとても大きな安らぎにつながっていると実感しています。

これが大きな親孝行なんでしょうねえ~
何も別段しているわけでなく、だまっているだけ

「おうおう、罰が当たります~(^^)」とポータブルトイレの介助をしているとお礼を述べています。

「ありがとありがとう(*^^)v
すまんなあ~♪」

いろんな場面が的確に判断できて、それに応じての労いの言葉を遣えるという人間の尊厳を保った生き方を目の当たりにできて、自分の未来と重ね合わせることもよくあります。

こんな天晴れな老い方が私に出来るかしら?
喜びに満ち溢れた言葉を遣える達人でいられるかしら~?

取り越し苦労を軽蔑してきた私でしたが、いろいろと先暗示をしているのに気づきます。

毎日老い方を学んでいるのだと思えてきました。

体力の衰えは否めませんが、認知症の進み具合は3年半前のままか、それ以上におかしな幻覚もないし母親を立派に演じてくれています。

寄り添ってくれる話し相手が傍にいることの大切さを教わっているのだと感じます。

「栗の木で植木鉢を冬の間に作ったから野草を植えてやって(*^^)v」と言って大小5鉢友が届けてくれました。

硬い栗の木ですから、水に強いと聞きました。
芸術作品だと感じ、穴をあけるご苦労も見えます

大切に使わせてもらおうと、今日の園芸の内容が決まりました。

プラスチックの鉢でなく天然木の中で育つ野草は幸せ者ですよね~

人のぬくもりの中で人は安心して生活できるのですね~
母も私も人間賛歌の朝です

あなたもお幸せにね

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