人間賛歌・もっちゃん4649

現実には いない母 (’08年5月の自分史)


両親の心の支えだったG先生が 一昨日の昼過ぎに お見舞いに来てくださいました


事前に都合の問い合わせをいただき、84歳の方が単車で5キロの道を

見舞いに来てくださるというのです


「わざわざ来ていただいても 本人の心に届くこともない認知症ですので、

申し訳ないけれど 結構です。」と柔らかく辞退申し上げていたのですが、

「ご無沙汰ばかりしていて申し訳ないから~」となおも仰るので

「お待ちしています」と お受けしました


父の盟友でした

10歳以上お若いのですが、兄弟以上のお付き合いだったと私も感じていました


とても母の心に届く時間を過ごせたようでした


その晩から頭の中が40年以上前に遡ってしまい、すっかり調子を崩してしまって

今も現実には いない母なのです


認知症の人のお見舞いは自分の都合を押し付けてはだめですね~


心境の変化を大きく与えると そこに戻ってしまい、現実がわからなくなります


父は元気に仕事に出かけていると信じ 帰りを待っていますし、

妹たちは学校に行ったかどうかを何回も確かめます


そのうち自分は今G先生のお宅に泊まっていると思い込み、服を着替えたらお礼のご挨拶を

したいといって、上着のボタンをとめようと必死で試みますが、何時間かかっても

ボタンの一つを はめられないのです


だから部屋を出て行く段階には ならないですんでいますが、根気たるや相当なものです


胸のボタンを一つ つかんで 何時間も格闘しているのですからね~


手伝ってあげたら簡単にすみますが、次は挨拶に出て行きたくなり、動き始めます~


いくら言い聞かせても それが認知症ですから

すごい意志力で貫徹したくって、制止できなくなるようです


昼寝も全くできず 疲れきっていますが、傍にいる私も閉口で お手上げで・・・


サクラソウに癒してもらっています~


今もボタンを握って悪戦苦闘中なんですよ


入浴訪問はお断りしようと思っています

憔悴の顔つきが心配ですからね・・・


早く現実に戻れることを願うばかりです

PS

『現在、コメントを受け取らない設定にしています。』

楽しいお喋りサロンとして、既存の掲示板と画像掲示板を活用したいと思っています。

入口は置手紙の下方にあります。

皆様のお越しを楽しみにサロンでお待ちしています(*^_^*)



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