人間賛歌・もっちゃん4649

秋を実感 (2007年9月の自分史)


裏の山には 父が子どものために植えてくれた果物の木がたくさんあります。


もともと植樹の好きだった人のようです。

それが私の花好きに伝わっているのかもしれませんね


ミミズが苦手というのも父に似ていると良く思い出しています。

肥沃な土になるとミミズが育ちますから、喜べるようにはなってきていますが、

やはり一瞬ビクッと心臓が引きつるような感覚はあります。


父が苦手で存在が疎ましく、亡くなるまで懐くことが出来なかった私でした。


大阪の大空襲で焼け出されて 母に守られて田舎に疎開し 祖母と3人家族で

5歳まで過ごしているところに復員してきた父でした。


生まれて初めて見る父は 煙たい髭の痛い 母や祖母を私から横取りしそうな

警戒すべき存在に写り、そのままの感覚が大人になっても私には残っていました。


父のことがきちんと理解できて、子煩悩な良い人だったとわだかまりが消えたのは

父を亡くした後だったのです。


父が亡くなったのは私が50歳の時でした。


果物の木は45年くらい経っていますから、枇杷とビックリグミ・イチジク・

栗・梅・カボス・サクランボ・柿が残っています。

桃やパパイヤ・みかん・ブドウなどは枯れてしまいました


現在は従兄弟が管理しているので 下草を刈って収穫を楽しんでくれています。


男の子がいなかったから 父はとてもこの甥をかわいがっていたので 別に文句はありません。

先祖の土地を大事に感謝して使ってくれているのは うれしいことです~


昨日の朝、草刈りをしていたら栗の実が落ちていたということで、

「初物を伯母さんにあげて~」と従兄弟の嫁が届けてくれました。


故郷に母の介護に帰りはじめてもう5年以上経ちますが、こんな気持ちの良い思いをして

受け取ったのは初めてでした~


山に行く時間の余裕もないし、蛇もこわいし、下の道からクウの散歩時に眺めているだけでした。


お中元とお歳暮の形だけを「いつもお世話になります~」と連れ合いの名前で

ここ何年か送っているので、気がついたのかもしれません。


伯父さんからの恵みはまず伯母さんに初物を。

そうすることが人の道だって・・・


さっそくゆで栗にして半分に切り スプーンですくって食べるように母に持って行きました。

「裏の山の栗を○○ちゃんがお母さんにって拾ってきてくれましたよ~

父さんが植えてくれた栗の木を覚えているでしょ~?」と思い出話を楽しみました~


そうねえ~

うん、うん、ありがとう~♪


母の心に届いた栗の美味しさでした~

秋を実感できた一日でしたよ~

PS

『現在、コメントを受け取らない設定にしています。』

楽しいお喋りサロンとして、既存の掲示板と画像掲示板を活用したいと思っています。

入口は置手紙の下方にあります。

皆様のお越しを楽しみにサロンでお待ちしています(*^_^*)



  

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「新たな出会いに感謝」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事