裏の山には 父が子どものために植えてくれた果物の木がたくさんあります。
もともと植樹の好きだった人のようです。
それが私の花好きに伝わっているのかもしれませんね
ミミズが苦手というのも父に似ていると良く思い出しています。
肥沃な土になるとミミズが育ちますから、喜べるようにはなってきていますが、
やはり一瞬ビクッと心臓が引きつるような感覚はあります。
父が苦手で存在が疎ましく、亡くなるまで懐くことが出来なかった私でした。
大阪の大空襲で焼け出されて 母に守られて田舎に疎開し 祖母と3人家族で
5歳まで過ごしているところに復員してきた父でした。
生まれて初めて見る父は 煙たい髭の痛い 母や祖母を私から横取りしそうな
警戒すべき存在に写り、そのままの感覚が大人になっても私には残っていました。
父のことがきちんと理解できて、子煩悩な良い人だったとわだかまりが消えたのは
父を亡くした後だったのです。
父が亡くなったのは私が50歳の時でした。
果物の木は45年くらい経っていますから、枇杷とビックリグミ・イチジク・
栗・梅・カボス・サクランボ・柿が残っています。
桃やパパイヤ・みかん・ブドウなどは枯れてしまいました
現在は従兄弟が管理しているので 下草を刈って収穫を楽しんでくれています。
男の子がいなかったから 父はとてもこの甥をかわいがっていたので 別に文句はありません。
先祖の土地を大事に感謝して使ってくれているのは うれしいことです~
昨日の朝、草刈りをしていたら栗の実が落ちていたということで、
「初物を伯母さんにあげて~」と従兄弟の嫁が届けてくれました。
故郷に母の介護に帰りはじめてもう5年以上経ちますが、こんな気持ちの良い思いをして
受け取ったのは初めてでした~
山に行く時間の余裕もないし、蛇もこわいし、下の道からクウの散歩時に眺めているだけでした。
お中元とお歳暮の形だけを「いつもお世話になります~」と連れ合いの名前で
ここ何年か送っているので、気がついたのかもしれません。
伯父さんからの恵みはまず伯母さんに初物を。
そうすることが人の道だって・・・
さっそくゆで栗にして半分に切り スプーンですくって食べるように母に持って行きました。
「裏の山の栗を○○ちゃんがお母さんにって拾ってきてくれましたよ~
父さんが植えてくれた栗の木を覚えているでしょ~?」と思い出話を楽しみました~
そうねえ~
うん、うん、ありがとう~♪
母の心に届いた栗の美味しさでした~
秋を実感できた一日でしたよ~
PS
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