私のお勤めの始まりです。
いったん、白いカーテンにしたのですが、外気がとても冷たいので、遮光カーテンをして部屋の中は電気をつけておいたのです。
朝食の支度に出て行き、部屋に帰ってみると窓辺のPCの机の前に腰掛けていました。
腰掛けると言うよりは、ブランコに座っているような半分お尻が落ちそうに留まっているのです。
まもなくずり落ちそうな不安定さなので、ビックリしてしまいました。
「何をしているの~?危ないでしょ?」というと、
「カーテンを開けて明るくしようと思って・・・」
自分は一人暮らしだと思い込んでいるのですよね~
気付いたことは自分がやらなければとがんばっているのです。
「今朝は寒いから、もう少しお日様が出て温かくなったら、開けましょうねえ。
朝食を持ってきたから、ベッドに戻ってこしかけてください(*^^)v」
やはり、そこで力が尽きて窓まで辿り着けなくって私のPCの前に座ってしまって動けないのでした。
自分ではなんでも出来ると思い込んでいます。
体が付いてこないとは思えないのです。
「今日は入浴介助にヘルパーさんが来てくれるからね~(*^^)v
しっかりご飯を食べてください~♪」
「だれのお客さんがくるって~?」
「マサエさんのお客さんですよ~♪」
「初めての人ですか~?」
「いいや~、去年からもう何回も来てくれてますよ~
デイサービスにいけなくなったその代わりなのよ~」
話は尽きません。
お風呂に入るのはイメージできないようで、不安そうに組み立てるのを眺めていましたが、いよいよ入浴が始まるとすぐに、
「なんというありがたいことでしょう~
極楽・ごくらく~(*^_^*)」と饒舌な母になり、ご満悦でした♪
「在宅介護をしてもらえて自由に楽しく暮らせているマサエさんは幸せな人生だと思うわ~」とスタッフさんも満足でした。
「施設には友達がいるし、お喋りが出来て楽しいと思っていたけど、耳が遠いからよけいに聞き取れないのに相槌を打つのも疲れるみたいでね~
母にはこの部屋が一番平安な落ち着ける場所だと思うのですよ~」と答えました。
みんなの善意をたくさんにいただけて、苦労の多かった人生も終わりがよければ、すべて良しだと私も大きく充足感に浸ることができました(*^^)v
気持ちの良い寝息を立ててお昼寝タイムに入っています(*^_^*)
まさに極楽・極楽の境地でしょうねえ~
痛いも苦しいも悲しい・寂しいも母の毎日にはかけらもありません。
ありがとう~すみません~と言うお礼と感謝の言葉のみが聞かれます。
あっ、そうそう~(*^^)v
私がね、洗濯機のところに行っている間にね、
「また来ますからね~」
「ありがとう♪」と言う挨拶が始まり聞こえてきました。
「あのう、すみませんが電気を消していってくださいな!」ですって(^^)
しっかりと勿体無い・節電しなければという主婦の感覚は健在だったのですよ~
一人笑ってしまいました(*^_^*)
では、またあしたね~
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