人間賛歌・もっちゃん4649

数少ない母の楽しみ

朝から大仕事をしたような大汗を掻いています。

母の体調が良いせいか、ベッドから立ち上がって何かをしようと動いたとたん、数歩のところで転倒してしまうのです。

自分の限界が分からないから守ってやりようがないとさえ感じます。

朝食の支度が出来て、部屋に行くとベッドから1mくらい離れたところに足を投げ出して座っていました。

立つ事も這うことも出来ず、お手上げのようです。

「しばらくそこで坐っているといいわ。
昨夜も足をまっすぐにして寝かしてあげようとすると大声で痛いとか、喚き散らすし、お世話して上げたくないと思っているの。
なんでも自分でできると思っているのなら、起こして~なんて言わないでよね~」と、突っぱねました。

「ごめんなさい。すみません。
そんなこと言わずに起こしてちょうだい。」と頼むので、まず四つん這いになる形を示して教えました。

「それができたら苦労はしない~」と憎まれ口をいうので、
「重たい貴女を抱えてあげる力がないから、半分は自分でお尻を持ち上げるところまで形を作ってよね~」と返しました。

ああ言えばこう言う~
なかなか口は達者です。

そのうちに舌を出して「あかんべえ~」をして百面相を始めます。

真剣な場面なのにひょうきんな顔をして見せるのです。
まったく幼児そのものなんです~

分別のあった母はそこにはもういません。
昨日くらいから行動に変化が大きく出始めました。

三寒四温と言う冬の天候のように寒い周期に昨日から入り始めたようです。

今日は入浴介助の日ですから、部屋の片付けをして湯舟を設置できるように広く空ける作業をします。

ちょっと忙しい日となりますが、極楽の湯と言って喜ぶ瞬間を味わってもらえるので、数少ない母の楽しみですから快く支度にとりかかりますね~

雨上がりの暖かな朝です

あなたもお元気でね~

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