ぶっ通し4時間もの長い昼寝でしたよ。
現実離れの母のときは5分として静かに休めていなかったのです。
二日分合わせて眠ることが出来、穏やかな母を取り戻せました。
昨日の朝、朝食を持っていくと、上着のボタンをとめようと真剣に努力を続けていました。
胸元の3番目ですから一番止め易いボタンなのに前の日の続きをひきずっているのでした。
上着をきれいに着たらご挨拶に行こうという目的は忘れていない顔つきでした。
「いやだなあ!いつまで続くの?」と暗い気持ちに一瞬なりましたが、明るいトーンで
「お母さん、おはよう~♪
何をしているんですか?」と声をかけてみました。
「ボタンがね、逃げ回ってとまらんのよ。」
「そう、私が捕まえてあげましょうか?」
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「よし、昼寝のときに脱がないといけないし、一番上のだけを止めておきますよねえ
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素直に従ってくれたので、「あらまあ~!」と内心小躍りしながら、
「ごゆっくり~♪」と言葉を残して一人にしてあげました。
これがきっかけで現実に戻れたように思われます
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昨夜もトイレに1回起きただけで今朝の7時まで休めました。
変なことは口走らなくなり、落ち着きを取り戻すことができています。
G先生の来訪で喜び、もてなしをしなければと気を遣いすぎたのでしょうか?
父が亡くなったことも理解できず、私は娘ではなく三迫の奥さんだと認識していました。
起きているときは一人静かに時間を過ごせるようになって、私も母の部屋から少し出ることができています。
しばらくはこのままで推移しそうでほっとしています
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野草のヒトリシズカをクウの散歩で見つけましたので、紹介しますね。
吉野山での白拍子の静御前の舞姿にたとえて名づけられたそうです。
白く見えるのは花びらではなくて、雄しべの花糸です。
ヒトリシズカはどことなく寂しさが漂いますが、この哀愁も今の私には大きな安らぎなのです
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平穏な一日を過ごしたいと願っています。
あなたもお元気でね
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