ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

染井の桜 (ソメイヨシノ発祥の地)2014.3.31


(写真は染井の桜)
本日(31日)は、昨日の悪天候が嘘の様に晴れ、
桜も満開、絶好のお花見日和となりました。

JR山手線の駒込駅(北口)で降りると、駅の脇に、
染井吉野桜記念公園があります。
”ソメイヨシノ(染井吉野)”は、ここ駒込が
発祥の地ということで、この公園内に写真の
「染井吉野桜発祥之里」の碑が建っています。



上の写真の碑に描かれた浮世絵の説明文によると、
江戸時代には、 駒込のこの辺りは染井村と呼ばれ、
植木の一大生産地だったそうです。
浮世絵は、植木屋・伊東伊兵衛の庭で、大勢の人
がつつじの花を眺めている様子を描いています。
ソメイヨシノ(染井吉野)は、江戸時代に、ここ
染井村の植木職人によって誕生、売り出された
ので、その名前にソメイの文字が付けられたそう
です。
染井村の「吉野桜」は、本家である吉野(奈良)
の桜と区別するために「染井吉野」と名付けた
そうです。

先日、とあるテレビ番組(林先生の言葉塾)で、
「ソメイヨシノ(染井吉野)」の起源を次の様に
説明していました。
それによると、
”当初は「染井桜」で売りだしたのですが、全く
売れません。
そこで、超有名銘柄である「吉野桜」に
あやかって、「染井吉野桜」として売り出し
たら爆発的に売れました。
これが、日本における「産地偽造」のはじまり
だそうです。”
(これは、林先生が、冗談半分で、面白おかしく
 説明したのでしょうが・・・)
幕末に来日したイギリス人・植物学者のロバート
・フォーチュンは、染井村について下記の様に
書いています。
「この村は、全体が多くの苗樹園で網羅され、
それらを連絡する一直線の道が、一マイル
(1.6キロ)以上も続いていて、鉢植えや
路地植えのいずれも、数千の植物がよく管理
されている。
私は世界のどこへ行っても、こんなに大規模に
売り物の植物を栽培しているのを見たことが
ない。」
通りの入口が少し分かりにくいですが、駒込駅
から染井通りに入り、この通り沿いに、江戸
時代の染井村の面影を残すポイントを見物し
ながら、染井通りの終点の染井霊園まで歩き
ます。

染井通りを少し右に入ると、写真の「門と蔵の
ある広場」がありました。



案内板によると、この門は近くにあった津藩
・藤堂家の下屋敷の裏門を移築したものだ
そうです。


藤堂家の門の前を進むと、駒込小学校があり、
校門前を左折、ソメイヨシノ桜のアーチの中を
歩いて行くと、下の写真の西福寺と染井稲荷
神社がありました。




西福寺の案内板によると、ここに将軍徳川吉宗の
お抱えの植木職だった伊藤伊兵衛の墓があるそう
です。

津藩・藤堂家に植木職として勤めていた染井村の
伊藤伊兵衛は、徳川吉宗から江戸城内の植木の
管理をも任されていたほどの植木師だったそうです。

染井通りに戻り、東京スイミングセンターを過ぎ
ると、染井霊園です。


ソメイヨシノザクラ満開の染井霊園には、写真の
案内板にある様に多くの著名人が眠っています。



(二葉亭四迷の墓、本名:長谷川辰之助)

(岡倉天心の墓)

(高村家の墓:高村光太郎と妻智恵子、高村光雲)


駒込駅へ向かう帰り道に、六義園の前を通ると、
「枝垂れ桜満開」の看板が!



入ってみます。(300円)



写真の様に、枝垂れ桜は、完全に満開で、どちら
かというと、少し散り始めています。



枝垂れ桜は、夜間ライトアップもしていますヨ。


吹上茶屋の抹茶セット(500円)で一休みします。


帰り道に、駒込駅のホームに立って初めて気付き
ました。


そうか、駒込(染井村)は、江戸時代に日本最大
の植木の産地だったことを示すために、ホームの
前の植木が綺麗に刈られているんだ!


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コメント一覧

更家
吉野さん説
う~ん、吉野さん説もあるのかも知れませんが、少なくとも、私が歩いた範囲の公園やお寺の説明板の起源の説明は、ブログでご紹介した内容で統一されていましたよ。
hide-san
ソメイヨシノ
http://blog.goo.ne.jp/hidebach
染井村の植木職人の吉野さんが、エドヒガン桜とオオシマ桜を交配して創ったと覚えていました。
それで「ソメイヨシノ」と言うと。
どうも違うようですね。
更家
桜の木の下には死体が
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
ホント、ヨシノをつけた由来の話は面白いし、どことなく可笑しくて楽しい話ですよね。

お墓に満開の桜・・・「桜の木の下には死体が埋まっている」が感覚的にピンとくるのは、我々、日本人だけかもしれませんね。

桜を見ながら抹茶で一休み・・・抹茶で休憩は、ホントにホッと一息、という感じです。
Komoyo Mikomoti
http://blogs.yahoo.co.jp/ya3249
ソメイヨシノは、遺伝子的にはすべて同一のクローンという話は聞いたことがありますが、染井村でできたんですね。
ヨシノをつけた由来は面白いですね。
売るためには、昔も今も同様なことが行われていたというのが面白いです。

桜の下に有名人のお墓がいっぱいあるんですね。
梶井基次郎の「桜の木の下には死体が埋まっている」という文章を思い出しました。

桜を見ながら、お抹茶。いいですね~
更家
面白い話
http://blog.goo.ne.jp/mrsaraie
染井吉野桜の名称の起源、面白いですよね。

私も駒込駅横の説明板とテレビ番組で初めて知りましたが、非常に面白い話だと思ったので、ブログでご紹介しました。
iina
染井吉野
http://blog.goo.ne.jp/iinna/
染井吉野桜は、なんとなく吉野(奈良)に起源のありそうな銘柄ですね。江戸の植木屋が作り出したとは知って
いましたが、そのものの染井村でしたか。
みごとに花をピンクに染めて咲く染井吉野が、この世に生れて幸せです。

きのうに、近くの公園へビールをもって出かけて花見してきました。きょうは、別の桜並木にお昼をすごしに行く
予定です。
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