跨線は、「その1」や「その2」に書いた様な
「山手線脱出」という後ろ向きの役割だけではなく、
もっと素晴らしい前向きの役割もあります。

横浜を出た東京方面行きの上りの京浜東北線は、
”丸い緑の山手線”に外側から接近してゆき、
品川駅で、山手線の外側のホームに到着します。
この上りの京浜東北線のホームの向い側には、
逆方向の下りの横浜方面行きの京浜東北線が
入ります。

しかし、不思議なことに、次の田町駅では、
上りの京浜東北線のホームの向い側には、
同じ上りの山手線の電車が入ります?
なぜでしょう?

実は、品川駅から田町駅へ向かう間に、
上りの京浜東北線は、山手線を乗り越えて、
山手線より内側のホームに滑り込むのです!
お盆の今朝、実際に、品川駅から京浜東北線の
上りに乗って、車窓から注意深く見てみました。
品川駅を出ると、やがて、下りの京浜東北線の
線路を下の方に見ながら、高架橋を登っていき、
山手線の線路を二本またぎ超えて、
田町駅の山手線の上りと同じホームに
下降しながら滑り込みました。

つまり、山手線を高架橋でまたいで超えることで、
写真の田町駅のホームの様に、同一方向の電車に
同じホームで乗り換え出来る様に工夫されて
いるのです。

東京の電車は素晴らしい!!

ちなみに、中央快速線と総武線も、
お茶の水駅で同一方向の電車に同じホームで
乗り換え出来る様に工夫されています。
