「キラキラ☆プリキュアアラモード」第27話「アツ~いライブバトル! あおいVSミサキ!」の感想です。
なお、高校野球中継のために今話をまだ見ていない方々は、くれぐれも、ネタバレにご注意下さい。
~ オープニング前 ~
ある小さなスタジオで、あおいは、バンド仲間と一緒に、バンドの練習をしていました。
その途中、仲間の1人が、「ブルーロックフェス」への出場が決まったとやって来ました。
「岬さんと・・・、同じステージに・・・?」
~ Aパート ~
少しして、キラキラパティスリーでは、24話で受け取った宝石みたいなものが、変化した事を気にしていました。しかし、その理由は、誰にも分からず。
ちょうどその時、あおいが、「ブルーロックフェス」への出場が決まったと大喜びでやって来ました。
「ブルーロックフェス」とは、有名な野外ライブで、2日間に渡って開催されます。あおいの憧れである岬のバンドチーム「ガナッシュ」が今年のメインです。
あおいのチーム「ワイルドアジュール」が出れたのは、急きょ解散したチームの代役としてではありますが、それでも、憧れの人と一緒の舞台に立てるのは夢みたいだと、あおいは気合が入ります。
そして、ロックフェス当日を迎えました。
多くの人々が賑わう中、あおい達は、立神家の車で会場に到着。秘書の水嶌が、外泊許可は出せないと、当日の会場入りとなりました。
その直後、あおいは、岬を目にしました。
あおいは、憧れの人物が近くにいる事に緊張気味。
岬は、あおい達のチーム名を知っています。というのは、ワイルドアジュールのロックフェス出場を推薦したのは、彼女だから。
岬が審査員を務めたコンテストを見て、あおい達の歌がとっても良かったと気になっていたようです。
「昔を思い出しちゃった。あなた達と同じ場所で、ずっと歌ってたのよ。私の歌、どこまでも届けってね。」
「今日はお互い頑張りましょう。」
「いやー、もう、岬さんと同じ舞台に立てるなんて・・・、ああ、もう、夢が叶っちゃったよ!」
「夢が・・・?」
さらに、あおいは岬に、サインを求めました。
「サイン・・・。これが、あなたの・・・、夢・・・?」
「はい!」
「良かったわね・・・。夢が叶って・・・。」
「やった!」
「期待外れだったかな・・・。」
あおい達には、その言葉は聞かれる事なく、あおい達は、岬を見送ります。
しかし、水嶌は、これから勝負だと言います。
「勝負」とは、どういう事なのか?
それは、あおいと岬の出演時間がかぶっているという事。それも、ステージは別々です。
元々、ガナッシュは、明日の夜のはず。しかし、今年は特別で、1日目も歌うそうです。
別々のステージで同じ時間に歌うという事は、どっちが盛り上がるのかの勝負だという事。いちかは、頑張って盛り上げようと鼓舞します。
そんな中、ワイルドアジュールのメンバーは、ガナッシュと同じ時間帯に歌う事にプレッシャーを感じていました。
しかし、あおいは、岬が自分達の歌を認めてくれたのだから、自信をもっていこうと気合を入れます。
そして、ステージに立ったあおい達。しかし、すぐに・・・、
観客はまばらで、知り合いが大部分。
しかし、あおいは気を取り直して、盛り上げます。
「落ち着け・・・。落ち着け、あおい・・・。私達の歌さえ届けば、みんな、ステージに来てくれる・・・。歌さえ届けば・・・。」
そして、あおいは歌いますが・・・、
この場にまで届く、岬の歌声と大勢の観客達の歓声に気圧されます。
「あれ・・・? 何だろう・・・? この気持ち・・・。」
少しして、歌い終わり、あおい達に拍手が上がりましたが、少し離れたステージで演じていたガナッシュへの歓声には敵わず。
あおいは、観客達にあいさつすると、すぐにステージを後にしました。
「あおい・・・。」
「いやー、完敗だったな・・・。見事にいつものお客さんばっか・・・。しかも、何人か途中で向こうのステージに行かれちゃったし・・・。ハハ・・・、ハハハ・・・。」
「あおい・・・。」
「落ち込む事はないでしょう。ド新人が、憧れの人と同じイベントに出られたんですよ。この夏、最高の思い出じゃないですか?」
「だよな・・・。水嶌の言う通り! 相手は、あの岬さんだもん! 実力も人気も敵う訳ないんだよ!」
「だな・・・。」
「音楽は、勝ち負けじゃない・・・。」
「オレ達は、オレ達の音楽を続けていこう・・・。」
「うん・・・。」
辺りが夕方となった頃、会場にはエリシオが。
~ Bパート ~
その夜、あおいは、元気なく会場を歩いていました。少しして、キラキラパティスリーに。
キラキラパティスリーには、あおい以外のメンバーが全員いました。
いちかは、あおいが落ち込んでいるんじゃないかと感じています。ガナッシュとの盛り上がりを比べれば、無理もありません。
そこで、いちかは、あおいを元気付けさせるスイーツを考えていました。
ちょうどその時、あおいがやって来ました。
いちかは、ジュースでグミを作っており、あおいは、一緒に作ろうと言いました。という事で、調理開始。
そして、グミが完成。しかし、ゼラチンが多かったせいか、なかなか噛み切れません。
しかし、いちかは、歯応えがあって好きだと言います。
「ハードで美味しくて、あおちゃんらしいよ!」
「あたしらしい・・・?」
「スイーツは、自分らしく作ればいいのよ! あおい?」
「あたしらしいって・・・、どういう事だよ・・・。」
「あおちゃん?」
「そんなの・・・、ただの・・・、失敗だろ・・・!」
その頃、スイーツからキラキラルを吸い取っていたエリシオは、どこかへ走るあおいを目にしました。
「何だよ、これ・・・。何で・・・。」
「何で・・・。こんなに・・・、苦しいんだよ・・・。」
「教えてあげましょう。それは・・・、『嫉妬』というのです。」
「あなたの闇・・・、私が育ててあげましょう。」
そして、エリシオは、カードの力を使って、あおいを拘束。
「あなたは、私に敵わない・・・。スイーツ作りでも、お友達に敵わない・・・。」
「え・・・。何で・・・?」
「伝わってくるんです。あなたの暗い感情。」
「さあ・・・、解放するのです・・・。」
少しして、いちか達が、あおいの元に。しかし・・・、
「さあ、壊すのです。あなたの苦しみを。」
そして、ジェラートは会場を襲いました。ですが、ホイップ達が止めに入ります。
しかし、エリシオは、そうはさせまいと、ノワールミロワールで怪物を召喚。
そして、怪物にホイップ達を攻撃させ、ホイップはダメージを受けます。
「さあ、壊しなさい。あなたの苦しみを。」
「苦しみ・・・。」
「ダメ・・・。ダメだよ・・・! あおちゃん!」
「ステージ壊したって、意味ないよ・・・。だって、私達知ってるもん! その場所が、一番大好きな場所だって!」
「それを壊すなんて・・・、そんなの、あおちゃんらしくないよ!」
「あたしらしい・・・。」
「あたし・・・。あたしは・・・。」
「あたしは・・・、もっと歌を・・・、届けたい・・・!」
「サンキュー。おかげで気付けた。あたし、やっぱり、音楽が大好きだ!」
「うん!」
「好きも嫉妬も、この熱い気持ちは全部、音楽にぶつけるしかないんだよ!」
そして、あおいは、再度変身。
まずは、ジェラートシェイクで、怪物の両腕を凍らせます。そこを、ホイップ、カスタード、マカロン、ショコラが集中攻撃。
そして、ミラクルレインボーでトドメ。
その後、エリシオは撤退します。
「今度会う時は、最高の音楽を聞かせてやるよ!」
「フフ。吠えちゃって。」
「吠える? ホエール・・・。あ、キラっとひらめいた!」
その翌日、ガナッシュが、ロックフェスのトリとして、会場を盛り上げていました。あおいも、すっかり元気に。
岬がステージから降りた後、ワイルドアジュールのメンバーが岬にあいさつ。
あおいは、スイーツを食べてほしいと言いました。
これは、クジラグミ。岬は、このグミをいただきました。
「随分、噛み応えあるね。」
「それが、目指すあたしです!」
「次は・・・、負けませんから!」
「オッケー! 楽しみにしてる!」
「はい!」
今回は、これで終了です。
次回:「ふくらめ! ひまりのスイーツ大実験!」
キラキラパティスリーに謎のおじいさんがやって来ました。
その人は、ひまりがいつも持っている本「スイーツの科学」の作者・立花ゆう先生。本に詳しいひまりは、先生に頼まれて、「スイーツの科学大実験」の助手を務める事に。
その当日、ひまりは、沢山の人を前に緊張しながらも、先生と巨大スポンジケーキ作りに挑戦しました。そして、ついに巨大スポンジケーキが完成するのですが・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
あおいのバンドチーム「ワイルドアジュール」は、「ブルーロックフェス」に出場できたものの、岬のチーム「ガナッシュ」に完敗。しかし、いちか達のおかげで、次は負けないと、前に進む事ができました。
超濃厚なあおいメイン回でした。あおいが岬から受けた敗北感、そこからの立ち直りが濃く描かれ、すごく見応えがあったと感じています。
特に、演出面が秀逸だと感じました。Aパートではあおいのライブ、Bパートではあおいの変身シーンが、すごく良かったですね。
まず、Aパートのあおいのライブでは、以下に挙げる3点の演出が見事だと思いました。
1つ目は、ライブ中の動きを、観客も含めてスローモーションにしていた事。
これにより、時の流れがゆっくり進んでいるように感じさせ、1時間程度のライブが2時間、3時間にも感じたでしょう。あおいが長時間、敗北感を味わっていたように思わせ、あおいが受けた苦しみを重くさせる効果があったと思います。
2つ目は、セミの鳴き声。これは、今の季節に合わせた静寂さを演出していたでしょう。
セミの鳴き声が聞こえるくらい、観客の盛り上がりはなく、静か。いくら有名バンドチームが相手とはいえ、多くの人に自分達を届けたいあおい達にとって、あの静寂さは屈辱だったでしょう。
そして、3つ目は、白背景。これは、あおいが自分を見失い、頭が真っ白になった様をよく表していたと思います。
これら3つの演出が、あおいが受けたダメージをより大きくさせたように感じ、Bパートで、悔しさに耐えられず泣いたシーンに感情移入させやすくしたように思いますね。
続いて、あおいが立ち直った事を表す、Bパートの変身シーンについては、ジェラートからあおいに戻って、再度変身するという流れが素晴らしかったと思います。
そうした事で、憧れの岬と一緒の同じ舞台に立てれば十分だという甘い考えを捨て、岬に負けないくらい自分の思いを歌にして届けたいという、新たな夢へ出発するという意気込みが感じられました。変身シーン中の「自由と! 情熱を!」にも、気合いが入ってたと思いますね。
また、変身中のBGMを、持ち歌「青空Alright」にしたのも見事でした。このおかげで、何の変哲もない変身バンクにかなり見入ってましたね。あおいの変身BGMは今後これにした方がいいんじゃないか、とも思いました。
あおいの変身バンクは元々見応えあるものですが、ここまで盛り上げさせてくれたとなると、あおいが好きな視聴者にとってはたまらなかったでしょう。欲を言えば、今話放映日を今月27日にしてほしかったですかね。(その理由は、公式ホームページを見るか、27日放映回を見れば、分かるでしょう。)
また、水嶌にも見所があったと感じました。14話と比べると出番は少なかったですが、「落ち込む事はないでしょう。ド新人が、憧れの人と同じイベントに出られたんですよ。この夏、最高の思い出じゃないですか?」というセリフにはシビれました。
水嶌は、立神家の秘書。主人を思いやる立場となると、「ド新人」なんて言い方はしないでしょう。あの言い回しは、水嶌の静かな怒りを表していると思いました。
水嶌は、14話で、自分の心を揺さぶられるほどの主人の熱い歌を聞いていました。
そんな歌を今回のロックフェスでも聞けると期待していたのでしょう。もしかしたら、今回の出場を聞いて、急きょ来日した可能性もありそうです。
しかし、フタを開けてみたら、有名バンドチームの盛り上がりに負け、精一杯の自分を出せずに終わったあおいを目にしました。自分の反対を押し切ってまでやりたいと言っていた物事に対して、あの有様では、ものすごく残念だと感じたでしょう。
だけど、主人の気持ちを思いやらなければならないとなると、失望したとは言えないでしょう。とはいえ、不甲斐なさへの怒りは出したいという思いから、「ド新人」と遠回しに、あおいを叱っていたように感じました。
しかし、その一方で、まだあおいに期待している部分もあったでしょう。
そうでなければ、14話みたく、無理矢理家に連れて帰って、バンドをやめるように言ってたんじゃないかと思います。あの辛辣な言い回しは、もっと熱くなれと言うメッセージだったように思いますね。
また、Bパートであおいが元気になった時に、それを見守る描写があったのも良かったです。欲を言えば、14話のように、眼鏡のガラスを透かして瞳を描いても良かったかも。
そして、メインを飾ったあおいについては、岬との実力差に悔し涙を流しはしましたが、「自分らしさ」を見つめ直す事ができて、良かったでしょう。
大事なのは、憧れの原点。自分が「大好き」に至った気持ちを忘れなければ、どんな時でも、自分らしく前に進んでいけるのでしょうね。物事に失敗続きだったとしても、圧倒的な差を見せつけられたとしても。
苦しい物事から逃げるのは、「自由」だし簡単な事。しかし、そこから目を背けずに頑張れば、いつか報われる時が来るでしょう。そして、その先に、大きな喜びや幸せがあり、そして、「情熱」を感じるのでしょうね。
今話は、「自由」を得たゆえの苦しみを味わいましたが、それでもなお、「自由」と「情熱」を貫こうという姿勢には感銘を受けました。
今後のあおいメイン回でも、どんな「自由」と「情熱」を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。
なお、高校野球中継のために今話をまだ見ていない方々は、くれぐれも、ネタバレにご注意下さい。
~ オープニング前 ~
ある小さなスタジオで、あおいは、バンド仲間と一緒に、バンドの練習をしていました。
その途中、仲間の1人が、「ブルーロックフェス」への出場が決まったとやって来ました。
「岬さんと・・・、同じステージに・・・?」
~ Aパート ~
少しして、キラキラパティスリーでは、24話で受け取った宝石みたいなものが、変化した事を気にしていました。しかし、その理由は、誰にも分からず。
ちょうどその時、あおいが、「ブルーロックフェス」への出場が決まったと大喜びでやって来ました。
「ブルーロックフェス」とは、有名な野外ライブで、2日間に渡って開催されます。あおいの憧れである岬のバンドチーム「ガナッシュ」が今年のメインです。
あおいのチーム「ワイルドアジュール」が出れたのは、急きょ解散したチームの代役としてではありますが、それでも、憧れの人と一緒の舞台に立てるのは夢みたいだと、あおいは気合が入ります。
そして、ロックフェス当日を迎えました。
多くの人々が賑わう中、あおい達は、立神家の車で会場に到着。秘書の水嶌が、外泊許可は出せないと、当日の会場入りとなりました。
その直後、あおいは、岬を目にしました。
あおいは、憧れの人物が近くにいる事に緊張気味。
岬は、あおい達のチーム名を知っています。というのは、ワイルドアジュールのロックフェス出場を推薦したのは、彼女だから。
岬が審査員を務めたコンテストを見て、あおい達の歌がとっても良かったと気になっていたようです。
「昔を思い出しちゃった。あなた達と同じ場所で、ずっと歌ってたのよ。私の歌、どこまでも届けってね。」
「今日はお互い頑張りましょう。」
「いやー、もう、岬さんと同じ舞台に立てるなんて・・・、ああ、もう、夢が叶っちゃったよ!」
「夢が・・・?」
さらに、あおいは岬に、サインを求めました。
「サイン・・・。これが、あなたの・・・、夢・・・?」
「はい!」
「良かったわね・・・。夢が叶って・・・。」
「やった!」
「期待外れだったかな・・・。」
あおい達には、その言葉は聞かれる事なく、あおい達は、岬を見送ります。
しかし、水嶌は、これから勝負だと言います。
「勝負」とは、どういう事なのか?
それは、あおいと岬の出演時間がかぶっているという事。それも、ステージは別々です。
元々、ガナッシュは、明日の夜のはず。しかし、今年は特別で、1日目も歌うそうです。
別々のステージで同じ時間に歌うという事は、どっちが盛り上がるのかの勝負だという事。いちかは、頑張って盛り上げようと鼓舞します。
そんな中、ワイルドアジュールのメンバーは、ガナッシュと同じ時間帯に歌う事にプレッシャーを感じていました。
しかし、あおいは、岬が自分達の歌を認めてくれたのだから、自信をもっていこうと気合を入れます。
そして、ステージに立ったあおい達。しかし、すぐに・・・、
観客はまばらで、知り合いが大部分。
しかし、あおいは気を取り直して、盛り上げます。
「落ち着け・・・。落ち着け、あおい・・・。私達の歌さえ届けば、みんな、ステージに来てくれる・・・。歌さえ届けば・・・。」
そして、あおいは歌いますが・・・、
この場にまで届く、岬の歌声と大勢の観客達の歓声に気圧されます。
「あれ・・・? 何だろう・・・? この気持ち・・・。」
少しして、歌い終わり、あおい達に拍手が上がりましたが、少し離れたステージで演じていたガナッシュへの歓声には敵わず。
あおいは、観客達にあいさつすると、すぐにステージを後にしました。
「あおい・・・。」
「いやー、完敗だったな・・・。見事にいつものお客さんばっか・・・。しかも、何人か途中で向こうのステージに行かれちゃったし・・・。ハハ・・・、ハハハ・・・。」
「あおい・・・。」
「落ち込む事はないでしょう。ド新人が、憧れの人と同じイベントに出られたんですよ。この夏、最高の思い出じゃないですか?」
「だよな・・・。水嶌の言う通り! 相手は、あの岬さんだもん! 実力も人気も敵う訳ないんだよ!」
「だな・・・。」
「音楽は、勝ち負けじゃない・・・。」
「オレ達は、オレ達の音楽を続けていこう・・・。」
「うん・・・。」
辺りが夕方となった頃、会場にはエリシオが。
~ Bパート ~
その夜、あおいは、元気なく会場を歩いていました。少しして、キラキラパティスリーに。
キラキラパティスリーには、あおい以外のメンバーが全員いました。
いちかは、あおいが落ち込んでいるんじゃないかと感じています。ガナッシュとの盛り上がりを比べれば、無理もありません。
そこで、いちかは、あおいを元気付けさせるスイーツを考えていました。
ちょうどその時、あおいがやって来ました。
いちかは、ジュースでグミを作っており、あおいは、一緒に作ろうと言いました。という事で、調理開始。
そして、グミが完成。しかし、ゼラチンが多かったせいか、なかなか噛み切れません。
しかし、いちかは、歯応えがあって好きだと言います。
「ハードで美味しくて、あおちゃんらしいよ!」
「あたしらしい・・・?」
「スイーツは、自分らしく作ればいいのよ! あおい?」
「あたしらしいって・・・、どういう事だよ・・・。」
「あおちゃん?」
「そんなの・・・、ただの・・・、失敗だろ・・・!」
その頃、スイーツからキラキラルを吸い取っていたエリシオは、どこかへ走るあおいを目にしました。
「何だよ、これ・・・。何で・・・。」
「何で・・・。こんなに・・・、苦しいんだよ・・・。」
「教えてあげましょう。それは・・・、『嫉妬』というのです。」
「あなたの闇・・・、私が育ててあげましょう。」
そして、エリシオは、カードの力を使って、あおいを拘束。
「あなたは、私に敵わない・・・。スイーツ作りでも、お友達に敵わない・・・。」
「え・・・。何で・・・?」
「伝わってくるんです。あなたの暗い感情。」
「さあ・・・、解放するのです・・・。」
少しして、いちか達が、あおいの元に。しかし・・・、
「さあ、壊すのです。あなたの苦しみを。」
そして、ジェラートは会場を襲いました。ですが、ホイップ達が止めに入ります。
しかし、エリシオは、そうはさせまいと、ノワールミロワールで怪物を召喚。
そして、怪物にホイップ達を攻撃させ、ホイップはダメージを受けます。
「さあ、壊しなさい。あなたの苦しみを。」
「苦しみ・・・。」
「ダメ・・・。ダメだよ・・・! あおちゃん!」
「ステージ壊したって、意味ないよ・・・。だって、私達知ってるもん! その場所が、一番大好きな場所だって!」
「それを壊すなんて・・・、そんなの、あおちゃんらしくないよ!」
「あたしらしい・・・。」
「あたし・・・。あたしは・・・。」
「あたしは・・・、もっと歌を・・・、届けたい・・・!」
「サンキュー。おかげで気付けた。あたし、やっぱり、音楽が大好きだ!」
「うん!」
「好きも嫉妬も、この熱い気持ちは全部、音楽にぶつけるしかないんだよ!」
そして、あおいは、再度変身。
まずは、ジェラートシェイクで、怪物の両腕を凍らせます。そこを、ホイップ、カスタード、マカロン、ショコラが集中攻撃。
そして、ミラクルレインボーでトドメ。
その後、エリシオは撤退します。
「今度会う時は、最高の音楽を聞かせてやるよ!」
「フフ。吠えちゃって。」
「吠える? ホエール・・・。あ、キラっとひらめいた!」
その翌日、ガナッシュが、ロックフェスのトリとして、会場を盛り上げていました。あおいも、すっかり元気に。
岬がステージから降りた後、ワイルドアジュールのメンバーが岬にあいさつ。
あおいは、スイーツを食べてほしいと言いました。
これは、クジラグミ。岬は、このグミをいただきました。
「随分、噛み応えあるね。」
「それが、目指すあたしです!」
「次は・・・、負けませんから!」
「オッケー! 楽しみにしてる!」
「はい!」
今回は、これで終了です。
次回:「ふくらめ! ひまりのスイーツ大実験!」
キラキラパティスリーに謎のおじいさんがやって来ました。
その人は、ひまりがいつも持っている本「スイーツの科学」の作者・立花ゆう先生。本に詳しいひまりは、先生に頼まれて、「スイーツの科学大実験」の助手を務める事に。
その当日、ひまりは、沢山の人を前に緊張しながらも、先生と巨大スポンジケーキ作りに挑戦しました。そして、ついに巨大スポンジケーキが完成するのですが・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
あおいのバンドチーム「ワイルドアジュール」は、「ブルーロックフェス」に出場できたものの、岬のチーム「ガナッシュ」に完敗。しかし、いちか達のおかげで、次は負けないと、前に進む事ができました。
超濃厚なあおいメイン回でした。あおいが岬から受けた敗北感、そこからの立ち直りが濃く描かれ、すごく見応えがあったと感じています。
特に、演出面が秀逸だと感じました。Aパートではあおいのライブ、Bパートではあおいの変身シーンが、すごく良かったですね。
まず、Aパートのあおいのライブでは、以下に挙げる3点の演出が見事だと思いました。
1つ目は、ライブ中の動きを、観客も含めてスローモーションにしていた事。
これにより、時の流れがゆっくり進んでいるように感じさせ、1時間程度のライブが2時間、3時間にも感じたでしょう。あおいが長時間、敗北感を味わっていたように思わせ、あおいが受けた苦しみを重くさせる効果があったと思います。
2つ目は、セミの鳴き声。これは、今の季節に合わせた静寂さを演出していたでしょう。
セミの鳴き声が聞こえるくらい、観客の盛り上がりはなく、静か。いくら有名バンドチームが相手とはいえ、多くの人に自分達を届けたいあおい達にとって、あの静寂さは屈辱だったでしょう。
そして、3つ目は、白背景。これは、あおいが自分を見失い、頭が真っ白になった様をよく表していたと思います。
これら3つの演出が、あおいが受けたダメージをより大きくさせたように感じ、Bパートで、悔しさに耐えられず泣いたシーンに感情移入させやすくしたように思いますね。
続いて、あおいが立ち直った事を表す、Bパートの変身シーンについては、ジェラートからあおいに戻って、再度変身するという流れが素晴らしかったと思います。
そうした事で、憧れの岬と一緒の同じ舞台に立てれば十分だという甘い考えを捨て、岬に負けないくらい自分の思いを歌にして届けたいという、新たな夢へ出発するという意気込みが感じられました。変身シーン中の「自由と! 情熱を!」にも、気合いが入ってたと思いますね。
また、変身中のBGMを、持ち歌「青空Alright」にしたのも見事でした。このおかげで、何の変哲もない変身バンクにかなり見入ってましたね。あおいの変身BGMは今後これにした方がいいんじゃないか、とも思いました。
あおいの変身バンクは元々見応えあるものですが、ここまで盛り上げさせてくれたとなると、あおいが好きな視聴者にとってはたまらなかったでしょう。欲を言えば、今話放映日を今月27日にしてほしかったですかね。(その理由は、公式ホームページを見るか、27日放映回を見れば、分かるでしょう。)
また、水嶌にも見所があったと感じました。14話と比べると出番は少なかったですが、「落ち込む事はないでしょう。ド新人が、憧れの人と同じイベントに出られたんですよ。この夏、最高の思い出じゃないですか?」というセリフにはシビれました。
水嶌は、立神家の秘書。主人を思いやる立場となると、「ド新人」なんて言い方はしないでしょう。あの言い回しは、水嶌の静かな怒りを表していると思いました。
水嶌は、14話で、自分の心を揺さぶられるほどの主人の熱い歌を聞いていました。
そんな歌を今回のロックフェスでも聞けると期待していたのでしょう。もしかしたら、今回の出場を聞いて、急きょ来日した可能性もありそうです。
しかし、フタを開けてみたら、有名バンドチームの盛り上がりに負け、精一杯の自分を出せずに終わったあおいを目にしました。自分の反対を押し切ってまでやりたいと言っていた物事に対して、あの有様では、ものすごく残念だと感じたでしょう。
だけど、主人の気持ちを思いやらなければならないとなると、失望したとは言えないでしょう。とはいえ、不甲斐なさへの怒りは出したいという思いから、「ド新人」と遠回しに、あおいを叱っていたように感じました。
しかし、その一方で、まだあおいに期待している部分もあったでしょう。
そうでなければ、14話みたく、無理矢理家に連れて帰って、バンドをやめるように言ってたんじゃないかと思います。あの辛辣な言い回しは、もっと熱くなれと言うメッセージだったように思いますね。
また、Bパートであおいが元気になった時に、それを見守る描写があったのも良かったです。欲を言えば、14話のように、眼鏡のガラスを透かして瞳を描いても良かったかも。
そして、メインを飾ったあおいについては、岬との実力差に悔し涙を流しはしましたが、「自分らしさ」を見つめ直す事ができて、良かったでしょう。
大事なのは、憧れの原点。自分が「大好き」に至った気持ちを忘れなければ、どんな時でも、自分らしく前に進んでいけるのでしょうね。物事に失敗続きだったとしても、圧倒的な差を見せつけられたとしても。
苦しい物事から逃げるのは、「自由」だし簡単な事。しかし、そこから目を背けずに頑張れば、いつか報われる時が来るでしょう。そして、その先に、大きな喜びや幸せがあり、そして、「情熱」を感じるのでしょうね。
今話は、「自由」を得たゆえの苦しみを味わいましたが、それでもなお、「自由」と「情熱」を貫こうという姿勢には感銘を受けました。
今後のあおいメイン回でも、どんな「自由」と「情熱」を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。