フラフラBLOG

なんかよくわからない方向に向かってます

君の名残を(上)(下) 読了

2006年04月02日 23時36分06秒 | Weblog
久しぶりに読むのに苦労した小説、浅倉卓弥著「君の名残を」。
ちょっとどころじゃなく、まったくもって感情移入できませんでした・・・
あと設定がいまいちな気がします。

以降、ネタバレです。



タイムスリップものなわけですが、いまいちタイムスリップする意味がわかんない。
舞台は現代からいきなり源平合戦の時代にすっとびます。
"時が必要とする"わりにはちょっと舞台が狭いかなぁ・・・
なにゆえ"時"が平家打倒を求めていたのか、その辺がいまいちよくわかりません。
さらにいえば三人がタイムスリップさせられた理由が乏しい気がします。
現代の思想や技術を持ち込むため、ということですけど、でもたったそれだけ?みたいなそんな感じです。

うー、今回は酷評になってますね・・・
「四日間の奇蹟」はかなり良かったんで期待してたんですが、かなり期待はずれ。

どちらかというと友恵に重さがあるようなきがしますが、本当にやや重心が傾いているだけです。
個人個人の葛藤は伝わるんですけど、登場人物が多くて全部が薄くなっちゃっていますね。
心情が書かれすぎていて、結局ぼんやり。
これだったら友恵、武蔵、志郎の三人分を全部別冊にしてそれぞれの目線の3冊組にしたほうが良かった気がします。