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■「大腸がん」の原因となる食品はご存じですか? “加工肉”を食べるリスクを医師が解説
イギリスのオックスフォード大学の研究員らは、食事と大腸がんの関連性を調べる研究を実施しました。
赤肉・加工肉およびアルコールの摂取が大腸がんのリスクを増加させる一方、パンや朝食用シリアル由来の食物繊維の摂取がリスク低下と関連していることを研究で明らかにしました。この内容について中路医師に伺いました。
研究グループが発表した大腸がんに関する研究内容とは?
編集部:
イギリスのオックスフォード大学の研究員らが発表した研究内容を教えてください。
中路先生:
今回紹介する研究報告は、イギリスのオックスフォード大学の研究員らによるもので、研究報告は学術誌「International Journal of Epidemiology」に掲載されています。この研究では2006~2010年にかけて、40~69歳の男女約50万人を対象に、食事摂取と大腸がんの関連性が検討されました。参加者は短い食品摂取頻度質問票を用いて食事内容を報告し、大規模なサブサンプルでは24時間のオンライン食事評価が実施されました。
研究の結果、赤肉および加工肉の摂取量が多いほど、大腸がんのリスクは上昇することが明らかになりました。具体的には、1日76gの赤肉・加工肉を摂取する人は、21gの摂取者と比較して、リスクが20%高いという結果が得られました。また、アルコール摂取量が1日10g増加するごとに、大腸がんのリスクが8%上昇することも確認されました。一方で、パンや朝食用シリアルからの食物繊維を摂取することは、大腸がんのリスク低下と関連していました。果物や野菜、魚、乳製品、チーズ、お茶、コーヒーの摂取は、大腸がんのリスクと明確な関連が認められませんでした。
この研究の強みとして、食生活データを使用し、測定誤差の影響を抑えた解析がおこなわれた点が挙げられます。しかし、食事摂取量の報告には誤差が含まれる可能性があり、食生活の変化やほかの要因が結果に影響を与えた可能性も考えられます。また、男性では赤肉・加工肉と大腸がんの関連が強く、女性では明確な関連がみられなかった点も興味深い結果です。以上の結果を踏まえると、赤肉や加工肉の摂取を減らし、食物繊維を意識的に摂取することが、大腸がん予防の観点から推奨される可能性があると言えるでしょう。
研究テーマになった「大腸がん」とは?
編集部:
今回の研究テーマに関連する大腸がんについて教えてください。
中路先生:
大腸がんは、結腸や直腸の粘膜に発生するがんです。進行すると腸壁を超えて広がり、リンパ節や肝臓、肺へ転移することがあります。
大腸がんの治療法は、がんのステージに応じて選択されます。早期の場合は、内視鏡を用いたポリペクトミーや粘膜切除術で切除可能です。進行がんでは外科治療が基本で、腫瘍を含む腸管とリンパ節を切除し、場合によってはストーマと呼ばれる人工肛門を造設します。手術後は、再発予防のための薬物療法が行われることがあり、進行したがんや再発時には抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療が中心となります。放射線治療は直腸がんや転移による症状緩和に使用されます。また、緩和ケアやリハビリも重要で、生活の質を維持しながら治療を進めることが推奨されます。治療法は患者の体調や希望を考慮し、医師と相談しながら最適な方法を選択していきましょう。
大腸がんに関する研究内容への受け止めは?
編集部:
イギリスのオックスフォード大学の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。
中路先生:
このイギリスの研究結果によって、赤肉(牛肉、豚肉、羊肉など)や加工肉の過度の摂取を控え、バランスの良い食事を心がけることで大腸がんの発症リスク低下につながる可能性が示唆されました。日本人を対象とした同様の研究では、女性で赤肉の摂取量が多いグループの方が大腸がんのリスクが高かったとの報告があります。日本人と欧米人の食生活には相異があり、日本人では赤肉や加工肉の摂取量が少ないため、発症リスクは欧米人と比較すると低いかもしれません。
編集部まとめ
大腸がんは早期発見・予防が重要です。そのため、日頃から食生活を意識し、肉類の摂取を控えめにしながら、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。定期的な健康診断や専門医への相談を通じて、適切な予防に努めましょう。
[この記事は、メディカルドック医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
【元記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c946305d9b06077f4825739d1f33c2f6732adcb
●「平和のための1分間瞑想」
https://www.raelianjapan.jp/1m4peace
●日本ラエリアン・ムーブメント
https://www.ufolove.jp
●無限堂出版
http://www.mugendo.co.jp/index.html
最後までお読みいただきありがとうございました。
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■「大腸がん」の原因となる食品はご存じですか? “加工肉”を食べるリスクを医師が解説
イギリスのオックスフォード大学の研究員らは、食事と大腸がんの関連性を調べる研究を実施しました。
赤肉・加工肉およびアルコールの摂取が大腸がんのリスクを増加させる一方、パンや朝食用シリアル由来の食物繊維の摂取がリスク低下と関連していることを研究で明らかにしました。この内容について中路医師に伺いました。
研究グループが発表した大腸がんに関する研究内容とは?
編集部:
イギリスのオックスフォード大学の研究員らが発表した研究内容を教えてください。
中路先生:
今回紹介する研究報告は、イギリスのオックスフォード大学の研究員らによるもので、研究報告は学術誌「International Journal of Epidemiology」に掲載されています。この研究では2006~2010年にかけて、40~69歳の男女約50万人を対象に、食事摂取と大腸がんの関連性が検討されました。参加者は短い食品摂取頻度質問票を用いて食事内容を報告し、大規模なサブサンプルでは24時間のオンライン食事評価が実施されました。
研究の結果、赤肉および加工肉の摂取量が多いほど、大腸がんのリスクは上昇することが明らかになりました。具体的には、1日76gの赤肉・加工肉を摂取する人は、21gの摂取者と比較して、リスクが20%高いという結果が得られました。また、アルコール摂取量が1日10g増加するごとに、大腸がんのリスクが8%上昇することも確認されました。一方で、パンや朝食用シリアルからの食物繊維を摂取することは、大腸がんのリスク低下と関連していました。果物や野菜、魚、乳製品、チーズ、お茶、コーヒーの摂取は、大腸がんのリスクと明確な関連が認められませんでした。
この研究の強みとして、食生活データを使用し、測定誤差の影響を抑えた解析がおこなわれた点が挙げられます。しかし、食事摂取量の報告には誤差が含まれる可能性があり、食生活の変化やほかの要因が結果に影響を与えた可能性も考えられます。また、男性では赤肉・加工肉と大腸がんの関連が強く、女性では明確な関連がみられなかった点も興味深い結果です。以上の結果を踏まえると、赤肉や加工肉の摂取を減らし、食物繊維を意識的に摂取することが、大腸がん予防の観点から推奨される可能性があると言えるでしょう。
研究テーマになった「大腸がん」とは?
編集部:
今回の研究テーマに関連する大腸がんについて教えてください。
中路先生:
大腸がんは、結腸や直腸の粘膜に発生するがんです。進行すると腸壁を超えて広がり、リンパ節や肝臓、肺へ転移することがあります。
大腸がんの治療法は、がんのステージに応じて選択されます。早期の場合は、内視鏡を用いたポリペクトミーや粘膜切除術で切除可能です。進行がんでは外科治療が基本で、腫瘍を含む腸管とリンパ節を切除し、場合によってはストーマと呼ばれる人工肛門を造設します。手術後は、再発予防のための薬物療法が行われることがあり、進行したがんや再発時には抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療が中心となります。放射線治療は直腸がんや転移による症状緩和に使用されます。また、緩和ケアやリハビリも重要で、生活の質を維持しながら治療を進めることが推奨されます。治療法は患者の体調や希望を考慮し、医師と相談しながら最適な方法を選択していきましょう。
大腸がんに関する研究内容への受け止めは?
編集部:
イギリスのオックスフォード大学の研究員らが発表した内容への受け止めを教えてください。
中路先生:
このイギリスの研究結果によって、赤肉(牛肉、豚肉、羊肉など)や加工肉の過度の摂取を控え、バランスの良い食事を心がけることで大腸がんの発症リスク低下につながる可能性が示唆されました。日本人を対象とした同様の研究では、女性で赤肉の摂取量が多いグループの方が大腸がんのリスクが高かったとの報告があります。日本人と欧米人の食生活には相異があり、日本人では赤肉や加工肉の摂取量が少ないため、発症リスクは欧米人と比較すると低いかもしれません。
編集部まとめ
大腸がんは早期発見・予防が重要です。そのため、日頃から食生活を意識し、肉類の摂取を控えめにしながら、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。定期的な健康診断や専門医への相談を通じて、適切な予防に努めましょう。
[この記事は、メディカルドック医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター)
1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
【元記事】
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c946305d9b06077f4825739d1f33c2f6732adcb
●「平和のための1分間瞑想」
https://www.raelianjapan.jp/1m4peace
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最後までお読みいただきありがとうございました。