その一の続き
新作での波動砲に対するスターシアの反応も不可解だった。旧作では波動砲を開発したのは誰か明確ではなかったが、この作品では波動エンジンに影響され、地球人が独自に武器に転用したという設定になっている。地球人が波動エンジンを破壊兵器に転用したことをデスラーから知らされ、衝撃を受けるスターシア。そのためヤマトがイスカンダルに到着しても、コスモリバースシステムを渡すことを暫く躊躇うのだ。
この当たりはやはりアニメらしい設定だ。大体、高度な波動エンジン技術を提供すれば、武器に転用することくらい分からないなら、よほど世の中知らずの女王様ではないか。或いは地球人のような未開種族に、波動砲のような武器は開発できないと見ていたのやら。波動砲が自衛目的だったという説明を受けて納得、やっとコスモリバースシステムを渡したスターシアだった。
旧作ではイスカンダルとガミラスとの関係は不明な点が多かったが、新作で前者は宗教的崇拝対象になっており、デスラー以下ガミラス人はイスカンダルを敬愛している。デスラーはイスカンダルとの大統合を宿願としていた。
この2重惑星の関係も、私から見れば不思議。ガミラスのような軍事覇権独裁帝国が隣にあれば、真っ先にその支配対象になるのが隣国であり、いかに信仰心を抱いていても、“聖地”に手を出すのは地球の歴史で珍しくない。何故ガミラスがイスカンダルに侵攻しなかったのか、旧作でも不思議に思っていた。
新作ではかつてイスカンダルも一大軍事帝国だったが、その愚行を恥じて軍事技術を封印、平和国家に生まれ変わったという設定になっている。地球の歴史でもモンゴルやチベットは軍事覇権帝国から仏教に基づく平和主義に移行したが、その結果どうなったのか、書くまでもない。特に後者は滅亡の危機に瀕しているが、手を差し伸べる国は何処もない。
新作で最も判り難いのがコスモリバースシステムだった。パンフレットの解説には、「システムの発動には、その星の想いが託されたエレメントが必要」とあった。そして「ヤマトこそがそのエレメントであり、ヤマトそのものを改造する事でコスモリバースシステムは完了する」。これこそがヤマトがイスカンダルまで来なければならない理由だった。
さらに違和感を覚えたのが、古代守の幽霊がヤマト艦内に現れること。これだけでも引いたが、コスモリバースシステムの中核は古代守の思念であり、その記憶でもあった。守はコスモリバースシステムそのものとなり、そのため艦内に現れたのだ。彼の記憶こそがコスモリバースシステムを起動させる鍵という設定なので、単にオカルト要素を取り入れただけでもないらしい。
守の思念がシステムを起動させると、死亡した森雪が甦り、守の記憶が消え去るや、コスモリバースシステムは再起動不動に陥る。しかし、入れ替わるように沖田艦長が永眠すると、コスモリバースシステムは復活を遂げる。真田さんの言うとおり、「奇跡が起こったのだ」。これなら完全な精密機械だった旧作のコスモクリーナーDの方が、私には分かりやすい。死人が現れたり、甦ったりする話は苦手なのだ。
女性キャラはスターシアと森雪くらいだった旧作に対し、新作ではヤマト乗組員はもちろんガミラス側でも多くの女性キャラが登場する。これも今時らしい設定だし、1974年当時はSFアニメの世界でも、女情報相や戦闘機パイロットなど考えられなかったのだ。男性にも新キャラが何人も登場、ストーリーや設定が複雑化したのは戸惑った。
新作で一番気に入らなかったのは、キャラやストーリーの変更ではなく、日本列島の描き方。海が干上がり赤く変貌した地球上からも日本列島はしっかり見えていた旧作に対し、新作では雲に覆われ、映画館の大画面でもよく見えない。対照的に朝鮮半島はくっきり描かれ、実際の比率よりも大きく描かれていた!完全に意図的で、アニメでも“汚鮮”が著しいのが改めて判った。
新作でのヤマト帰還日は西暦2200年12月8日。何故この日になったのか不明だが、これまた意図的なものを感じた。旧作のТVシリーズ最終回で、「西暦2200年9月6日、宇宙戦艦ヤマト帰還。宇宙は何事もなかったのごとく平和な時を息づいていた」のテロップの後、地球が元通り青く変るシーンは忘れ難い。場面でBGMは一切流れず、ヤマトの飛行音だけというのもよかった。ラストシーンの出来で完全に旧作に軍配を上げたいのは、旧作ファンの思い入れと懐古趣味である。
◆関連記事:「さらば宇宙戦艦ヤマト」
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」
「SPACE BATTLESHIP ヤマト」
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新作は私の「食わず嫌い」で見ていませんが、mugiさんの記事で比較がよくわかりました。う~~ん、この目で見たとしても、やはり違和感を覚えたでしょうね。まず、絵が(絵そのものなのではなく、どうしても旧作のイメージから抜け出せない為)受け入れられないでしょうし、ストーリー的にもどうなんでしょう。
以前のmugiさんの記事で波動砲を使わないとあったのですが、波動砲が波動エンジンからの転用という設定とは驚きです。まぁあることなのでしょうが、それにショックを受けるスターシャというのもなんというか…。確か旧作では、波動エンジンと共に波動砲の設計図も伝えられた思うのですが…。
大体敵であるガミラス星の隣の星に呼んでおいてねぇ…、しかも決定打となるような武器も持たず、敵からの攻撃を受けながらどうやって航行できます?アニメとはいえ綺麗ごとも過ぎると「?」と思ってしまいます。
何故ガミラスがイスカンダルに侵攻しなかったかについては、確か(記憶違いだったらすみません)二重惑星であるイスカンダルもガミラスと共に滅び行く運命で、イスカンダルはその運命を受け入れ、ガミラスは地球侵略を決めたのではなかったかと…。
私も古代進の「もっと愛し合うべきだった」の台詞は子供心にも「そんなの無理!」と思った覚えがあります。今回は森雪の台詞だったそうですが、いかにも彼女の言いそうなことですね。
コスモクリーナーも何やらオカルトじみていますね。仰る通り精密機械としての方がすんなり受け入れられ易いと思います。
朝鮮半島が実際より大きく描かれているとのことですが、何やら平昌オリンピックのポスターのような感じなのでしょうか。つくづく現実を見ない人達ですね。
今回の台風は酷いものでしたが、そちらは大丈夫でしょうか?
私も第七章を見てきたのですが、最後でがっかりさせられました。伏線の回収がなされておらず、イスカンダルがガミラスに崇拝される理由が不明、無闇な波動砲否定、デスラーの行動が全くの無意味さを持っていたからです。
前半に詰め込んだ伏線を回収するにはあまりにも話数が足りなかったのだと思うのですが、それならそう言う点を踏まえて話を作って欲しかったですね。せっかく第六章まで面白く見ていたのに残念です。
古代守の扱いも雑ですし、あれで守や沖田艦長がいなければ、誰がコスモリバースの核になったのかと言いたくなりました。話の改変が大幅な無理を生じさせたようです。
波動砲否定に関しては、開発した真田さんが気づいていなかった波動砲原理があると話の中であったので、その点が理由になっているのかと思っていたら、イスカンダルの事情に過ぎなかったのはひどく話が矮小化されていると思いました。
できるなら、七章だけやり直して欲しいところです。
私自身、新作の絵は好みではありませんが、それでもあの「ヤマト」だから、別バージョンでも結構楽しめるのではないか…と半ば期待と怖いもの見たさで最後まで見た次第です。その感想を記事にしました(笑)。
新作でスターシアはヤマトメンバーに、イスカンダル人はこの兵器の恐ろしさをよく知っているため、どこにも技術供与しなかったと話しています。かつてスカンダル人が、この兵器で惑星を破壊しているシーンがありました。ならば波動エンジンを伝えた時点で破壊兵器に転用されることくらい、想像がついたはずなのに。仰る通り、綺麗ごと過ぎますよ。
ガミラスとイスカンダルは二重惑星なので、互いに星としての寿命は長くないと覚悟しています。しかし、十年二十年先に滅亡するのではないし、それまでの間、利用できる資源はあるはず。あの自己中ガミラス人が隣星に配慮していたのも不思議だし、高度な文明を持っているといえ、住民もいない星なら侵攻もやり易いはず…と地球人的発想をしてしまいます。
こうなるとデスラーの個人的思惑があって、侵攻しなかったのやら。旧作ではあからさまではないにせよ、デスラーはスターシアを密かに愛していたのが伺われたし、新作でははっきり「私の愛するただ一人の女性」とまで言っていました。
現実をそのまま見るならば、かの国の人々は精神崩壊を起こすのでは?願望妄想を真実と脳内転換機能するのが彼らのパターンです。
新作は映像面では技術向上もあり改善されていますが、ストーリーでは明らかに改悪で残念でした。
今回の台風で京都は大変な被害を受けましたが、大阪は如何でしたか?幸い宮城県では水害はあまりありませんでした。
私も何故ガミラスがイスカンダルを崇拝しているのか、不可解でした。青い肌ではない異星人を劣等人種と見下していたはずのガミラス人なのに。肌の色ではイスカンダル人は二等市民のはずですが。
本土決戦でのデスラーの行動もよく理解できません。旧作では滅びゆくにせよ母星を愛していたのに、新作では「この星にしがみついて、何になる」と至って冷たい。だからこそ、帝都をあっさり見捨てたのでしょうけど、確か新作ではガミラス星の寿命は短いという設定ではなかったはず。
最大の肩透かしがコスモリバースではないでしょうか?いくら科学が高度に発達したにせよ、死人の思念でシステムが起動するという設定は無理があります。オカルトじみた魔術に思えてくるし、奇跡で片付けられても納得いきません。サイエンスフィクションではなくサイエンスファンタジーにちかいような。
その他の話の改変は特に問題はないと感じましたが、コスモリバースは決定的な改悪でしたね。これなら旧作通りのコスモクリーナーの方がSFらしい。
私は大阪と異なる場所に住んでいるのですが、私の居住する市は洪水が発生してしまいました。でも、幸運にも自宅のある場所は無事でした。本当に運だと思います。
>何故ガミラスがイスカンダルを崇拝しているのか、不可解
一応ガミラス人はイスカンダル人が作成した戦闘用の生命体で、イスカンダル人を崇拝するよう脳の機能を調整してあるのかと思っていたのですが、全く種明かしがなくがっかりしました。
デスラーが基地を首都に落とす行動に至ってはガンダムのアクシズ落とし(基地をわざと地球に落として地球に住む人類を絶滅)から採用したのだそうで、もはやヤマトの世界観すら破壊しています。
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E3%83%8D%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%83%B3%E6%8A%97%E4%BA%89#.E3.82.A2.E3.82.AF.E3.82.B7.E3.82.BA.E8.90.BD.E3.81.A8.E3.81.97
>奇跡で片付けられても納得いきません。
ヤマトのおかしな部分を論理付ける、と言うのが2199の一つの柱なのですが、完全に話を投げてしまったと感じました。最後で大穴が開いたというか…。
惑星を破壊可能な波動砲は戦略兵器であり、これが量産されワープ航法とともに運用された場合、惑星を防衛することは不可能です。(防衛には恒星系全体を波動砲の飽和攻撃に耐えるバリアで覆うことが必要。)
もっとも、波動砲が無くても、ワープ航法が可能な設定で宇宙戦争を行うと惑星を防衛できません。例えば、我々の技術レベルの延長で可能な全天周からの質量兵器(コロニー落としの凶悪版で大質量を亜光速まで加速してぶつける)の飽和攻撃はまず防げません。
従って(地球軍に発見された)ガミラス星を捨てるという選択は非常に正しく、国家としてはガトランティス=白色彗星帝国の形態(中枢がワープ可能)が理想となります。
ワープ航法があると惑星の防衛が不可能というのは、SF における宇宙戦争をほとんど否定してしまいますが、それを理解した上で上手い設定により両立させたものに「知性化」シリーズや「星界」シリーズがあります。
なお、(デスラー砲開発までは)イスカンダルは最終手段として惑星ごと自爆することでガミラスと相互確証破壊(MAD)が成立していたとみます。
宮城県も台風の被害はありましたが、京都などと比べるのも申し訳ないほどでした。貴方の自宅は無事で何よりでしたが、居住する市では洪水が発生していたとは…仙台市では洪水はなく、まして私の自宅のある場所は丘にあり、近くに河川もないため洪水被害はないでしょう。
>>一応ガミラス人はイスカンダル人が作成した戦闘用の生命体で、イスカンダル人を崇拝するよう脳の機能を調整してあるのかと思っていた
この発想は面白いですね。スターシアはガミラスの帝国主義を忌々しく思っていたのは明らかですが、種明かしがないため、ガミラス人の信仰は結局不明です。
ガンダムはファーストシーズンしか私は見ておりませんが、デスラーの要塞落しはガンダムに着想を得ていたのですか。ただ、ガンダムのアクシズ落としは敵陣営を狙ったものだし、自軍もろ共殲滅する作戦は行っていなかったですよね?しかもデスラーの場合は帝都臣民。
ただ、デスラーの要塞落しには伏線がありました。ガミラスの女情報相セレステラは非ガミラス人で、収容所に入らられていたのをデスラー自らが助けています。そのため彼女はデスラーに絶対的な忠誠心を抱いていましたが、最後はあっさり見捨てられた。セレステラの回想シーンの後、デスラーが個室でオウムに似た鳥に餌をあげていますが、その鳥は間もなく鳥かごの中で死んでいます。この鳥は臣民の未来の暗示だったのでしょう。
最大の大穴がコスモリバースシステムでしたね。返って最後でヤマトのおかしな部分を付け加えたとしか見えない。
旧作同様2199でも、ガミラスもまたデスラー砲を開発、使用していました。ガミラスに波動砲禁止を説いても聞く耳を持たないでしょうが、地球にだけ禁止要求したのがイスカンダルです。何やら中露や北朝鮮の核兵器にはダンマリで、日本の原子力には喧しい反核平和団体の言い分とそっくりですね(笑)。
地球軍に母星を発見される以前から、ガミラスは空間機動要塞都市第二バレラスを建造していた様子です。ヤマト殲滅のため、帝都臣民を犠牲にするのは非情ですが、デスラーもさすがに良心の咎めは見られました。
しかし貴方のコメントで、何故デスラーが帝都を捨てたのか、ようやく分かりかけました。今回も軍事並びにSF方面からの鋭い指摘を有難うございました!
>>イスカンダルは最終手段として惑星ごと自爆することでガミラスと相互確証破壊(MAD)が成立していたとみます
イスカンダルがガミラスから侵攻を受けなかったのは何故?という長年の疑問がこれで解決できました!いかに高度文明の星にせよ、住民は僅かの王族だけ。あの戦に長けたガミラスなら、征服するのは容易のはず。そう言えば「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」で、スターシアは敵の乗艦を道連れに自爆していました。
>女性キャラはスターシアと森雪くらいだった旧作に対し、新作ではヤマト乗組員はもちろんガミラス側でも多くの女性キャラが登場する。これも今時らしい設定だし、1974年当時はSFアニメの世界でも、女情報相や戦闘機パイロットなど考えられなかったのだ。
「戦闘機パイロット」については、特撮の世界では反証があります。一例がこれ↓
ttp://www.youtube.com/watch?v=syDiAnfZMhI
3:00から3:15までのワンカットに写っている女性隊員2名はいずれも後半部でマイティ号から離艦する単座戦闘機の搭乗員でもあります。興味がおありなら、ツタヤ泉中央店でもツタヤヤマト屋八幡町店でも揃っていますからレンタルで確認されてはいかがでしょうか。この作品は1968年頃のものです。
>新作でのヤマト帰還日は西暦2200年12月8日。何故この日になったのか不明だが、これまた意図的なものを感じた。
いくら「意図的」であっても、あれは全世界的には「1941年12月7日」の出来事ですからね。「仕組んだ」ヤツの頭も東亞ローカルから逃れられていない。現地ハワイ・オアフ島では1941年12月7日(日曜日←ここ重要)午前8時前に発生した出来事です。
>新作で一番気に入らなかったのは、キャラやストーリーの変更ではなく、日本列島の描き方。海が干上がり赤く変貌した地球上からも日本列島はしっかり見えていた旧作に対し、新作では雲に覆われ、映画館の大画面でもよく見えない。対照的に朝鮮半島はくっきり描かれ、実際の比率よりも大きく描かれていた!完全に意図的で、アニメでも“汚鮮”が著しいのが改めて判った。
“汚鮮”の腐臭を突き付けられたと私が独断するのはこれに端緒する一連のドタバタ↓
ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1773328.html
特に疑念から疑惑に変わったのはこの展開↓
ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1774339.html
週刊誌クラスの雑魚(?)メディアがようやく騒ぎ出したのはこれが明らかになってから。大手メディア(新聞、テレビ)は未だにガン無視↓
ttp://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1774537.html
私が「今更ながら」不快なのは、当初の段階から上野千鶴子や田嶋陽子のようなフェミニスト(?笑)がずっとダンマリだったこと。いくら「●●●●● 田嶋陽子」、「●●●●● 上野千鶴子」(伏字はすべてひらがな(笑))で検索しても、TBSに抗議に出向いたとか、フェミ(?笑)集団がデモをしたとかはもちろん、抗議声明すら出ていない。「反日MC・コメンテーターが日本人女子アナにするお触りはセクハラではなくコミュニケーションの1手段」との主張が垣間見えます。
こういうペテン師に比較するのもおこがましいが、以前もとりあげたこういうメッセージがAVの業界から発せられているのをみれば、そのほうが余程「女思い(想い?)」だと考える私はこういう方面で「お花畑」なのだろうか↓
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53520251.html
「ヨーロッパには、フーコーに代表されるように『性は権力である』という考え方がある。でも、僕は受け入れられない。なぜなら、それとはある意味、対極の立ち位置で40年間やってきたからだ。実際、日本のAVというのは、今や90パーセントが形を見せる"アクティブなアメリカンポルノ"だが、僕は残りの10パーセント、マーケット的に見たら、それこそ細い線のようなところでずっとやってきた。」
この言葉は重い。にっかつロマンポルノ裁判で被告席に座らされたこともある今や後期高齢者となったAV監督の、(おそらく一生に一度の外国)映画祭での挨拶なのだから。
実際、信じる信じないの問題はあるが、同ブログではこういうエピソードも紹介されている(例によって閲覧は自己責任で)↓
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53519892.html
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53520217.html
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53520224.html
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53756564.html
むろんクリエーターとして、抑制的ではあるがこういう批判も行っている↓
ttp://blog.livedoor.jp/yoyochu/archives/53519893.html
フェミニストたちは、「女の性の商品化はけしからん!」と金切り声をあげても、そういう境遇にある(陥った?)女たちを直接に救済したことがあるのか? 少なくとものらくろは寡聞にして聞いたことがない。これでは、ナザレのイエス(まだキリストではない)に批判されたパリサイ人の模造品である。
「あなたがた律法学者も、わざわいである。負い切れない重荷を人に負わせながら、自分ではその荷に指一本でも触れようとしない」
マイティジャックを私は未見ですが、リンク先を見たら確かに女性隊員2名が映っていましたね。1968年頃の特撮作品には、既に女性の戦闘機搭乗員が登場していたとは知りませんでした。ふと、『帰ってきたウルトラマン』(1971~72年)で、MATの紅一点の女性隊員も戦闘機に搭乗していたことを思い出しました。アニメより特撮の世界の方が進んでいた?
貴方がリンクされた「痛いニュース」の御法川パパのセクハラ疑惑、私も見ています。御法川二男の逮捕前の出来事だったし、まさにこの親にしてこの子あり、の見本でしたね。御法川問題について、芸能人のよしみもあるのか、神田うの、和田アキ子は擁護しています。これが下っ端芸能人なら、即刻降板されていたでしょう。
確か「痛いニュース」でも、御法川パパのセクハラ問題への日本のフェミニストどものガン無視が指摘されていたような…本当に女性の人権や地位向上に尽力しているならが、国内のセクハラはもちろん特亜や第三世界の女児間引きや強制売春、名誉の殺人を非難するはず。この点では欧米人フェミの方が筋が通っている。田嶋陽子や上野千鶴子は特亜の飼い犬に過ぎません。
代々木忠氏の記事は興味深いですね。特にインドの性哲学について熱く語ったという白髪の女性。「カジュラホー」に関心を持つ欧州人がいるのは結構です。もっとも欧州人も中世なら、ムスリムと同じく「カジュラホー」の寺院を破壊しまくったでしょう。他にも佐々木氏に共鳴してくれた精神科医や大学教授がいたり、イタリア人はこの方面では好ましいですね。
私は未だにAVを見たことがないし、苦手という女性は多いと思います。しかし、撮影裏話は面白いですね。返ってこちらの方が女にはウケるかも。また欧米の反捕鯨活動には裏で中韓が支援しているという見方もありますが、私もこれには同意します。反捕鯨活動の目的は動物愛護よりも、本当はカネですからね。
「女の性の商品化はけしからん!」と金切り声を上げる日本のフェミニストも、似た様なものでしょう。あの女たちは不幸な同性の救済のためではなく、売名と飯のタネだと見ています。AV女優もフェミニストを信用しないのではないでしょうか。