伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

あの頃聞いた風の音

2008年04月19日 | Weblog
台風が通過したあとみたいな朝です。風はまだ強いですね。
私が子どもの頃は家の近くにポプラ並木があり
風がふくとゴウゴウ音をたて、よけい風の強さを
強調していました。その音がとても怖かったのを思い出します。
子どもの頃に受けた印象はなかなか消えません。
傷つけられたこと、傷つけたこと、子どもの時に見た景色やにおいなど、
ふとした時にいまだに思い出すものです。
親となった今、“落ち着き”を持って「あの頃自分はいったいどう感じ、どう見たのか」と思い出すことが出来れば、その場の感情で子どもに対するのではなくもっとうまく対処できるはずです。
“落ち着くこと”は佛教の最終目標ですが、ふだんの私達の生活においても
“究極的落ち着き”は無理でもいくらか落ち着いているだけでも物事に対処する際に必ずいい方向へ運んでくれます。
「ちょっと落ち着け!」と自分に言い聞かせることが出来れば、それだけですごいことなんですよ!