伸ちゃんのブログ

ひたちなか市にある、お寺の住職のブログ
毎朝の境内の一コマと坊主の一言を毎日更新中

破壊と創造

2008年06月06日 | Weblog
雨はやみましたが、もやがかかったような朝です。
ちょっとひんやりしますが日中は暑くなるそうですね。

小学校上級生の次女が社会科見学で東京へ行くので朝5時30分に
家をでました。東京につく頃は晴れているでしょう。
国会議事堂や上野の森の様々な施設を見学するそうです。
私も7年間ほど東京にいましたが今では用事があって行ったとしても
寄り道せずまっすぐ帰ってきちゃいます。
人ごみで疲れちゃうんですね。若い頃は楽しかったですが、もういい…という感じです。
歳をとるにつれ感覚も変わってきます。食事の好み、趣味、思考などずいぶんかわったな~と思えるくらい変わります。
変わっていくのが当たり前なのです。かわらないでずっ~といることはありえません。

諸行無常…(すべては無常である)は何度もとりあげましたが、「すべてのものが、瞬間瞬間、こわれている」ということです。
お米がこわれてご飯になります。新陳代謝は古い細胞が死んで壊れ、新しい細胞が生まれることです。
生活パターンも前のものが壊され新しいパターンが生まれていきます。身体もそうですし、心もちょっと前と今とでまったく同じ心ということはあり得ません。瞬間瞬間変化します。心も「壊れて、創られて」の繰り返しです。
壊れなければ創造はありません。

「すべてのものは無常である」(諸行無常)と明らかな智慧をもって観るときに、
人は苦しみから遠ざかり離れる。これこそ人が清らかになる道である。
                              『法句経』
執着から離れ、すべてのものは瞬間瞬間壊れていくと本当に実感できれば
苦しみから離れられるのでしょう。
私も実感できるよう精進していきたいです。







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1 コメント

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変化への対応 (910)
2008-06-06 10:52:53
歳をとった・・・と嘆くのではなく歳を重ねて人としての膨らみを持つ。と先輩に言われた事が思い出されます。身体は勿論、心の変化も当然伴う訳で、その変化に戸惑うことなく対応していける柔軟性や応用力を持ちたいです。壊れることを恐れずに新たな創造に向かって日々勉強です!東京での見聞がどんな刺激となるか・・・帰宅が待ち遠しいですね。
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