また書くのを忘れていたので、
観溜め集5回目。
「スイミング・プール」/2013年 フランス
結構前に観たため、詳しく書くのはためらわれるけど、
謎が多いサスペンス。
私が好きな「マルホランド・ドライブ」と少し似た所があって、
現実なのか、空想なのか、夢なのか、
混乱するところが好きだった。
さらにフランス映画ならではの静けさと言葉の音が、
不可解な雰囲気を際立てていた。
主人公の女性と、女の子がとても魅力的だった。
さらっと観たわりに、深いところでどこか気になっている作品で、
機会があればもう一度観たい。
「カッコーの巣の上で」/1975年 アメリカ
名作中の名作だけど、初めて観た。
この映画は、深く衝撃を受け、ずんと残るものがある。
観てすぐの頭のまま、思ったままに感想を綴りたかった。
今じゃその頭の2割しか書けない。またリベンジする。
主人公マクマーフィー(ジャック・ニコルソン)が、
刑務所での強制労働を逃れるため精神病院に入り、
精神病を装いながらも、正直な言動で精神病患者に希望を与えていく。
でも、最後は衝撃的だった。
最も良かったのは、聾唖を装っていたインディアンの「チーフ」役の方。
実際はもう亡くなってしまっているけれど、
彼の演技が魅力的すぎた。最後は彼の純粋なやさしさに泣いた。
悲劇的な話だけど、初めて「ロボトミー」という施術の現実を知れて、
いたたまれなかった。これが現実だなんてね。
「ドラゴン・タトゥーの女」/2011年 アメリカ
公開当時から観たい観たいと思いながら、
やっと観ることができた。
ネットでは、賛否両論の意見が飛び交っているけれど、
原作やスウェーデン版などを全く知らなかった私は、
正直、想像以上に引き込まれ、久々にものすごくおもしろかった。
ミカエル役のダニエル・クレイグは、
役的にはあまりいけてないけどとても格好良かったし、
リスベット役のルーニー・マーラ(「ソーシャル・ネットワーク」に出てたあの娘ってマヂ!?)は
この映画の怪異で陰湿な雰囲気を象徴する役で、
私的にはとてつもなく彼女は魅力的に映った。
この作品も、観てすぐの興奮状態で書いていたら、
きっとキーボードを打つ手が、止まらなくなったであろう作品。
ここからは趣向を変えて最近の邦画。
「夏の終り」/2013年 日本
大好きな満島ひかり、綾野剛、小林薫の三角関係。
瀬戸内寂聴の自伝記の映画化で、去年からずっとずっと公開を待ち望んでいた作品。
予約して初日に映画館へ足を運び、パンフレットも購入した。
当然、原作をしっかり読んでいた。
小説が映画化される作品て、
描いていたイメージと違ってガッカリすることが非常に多いけれど、
この作品は、想像以上に美しかった。とても静かで日本らしく、綺麗な映画だった。
満島さんは、決して日本人顔ではないのに、
着物がとても似合い、藍染めをしている姿が板につき、
惚れ惚れするほど本当に綺麗だった。
他の俳優さんも素敵だったけれど、
やっぱり私の中では、満島さんでした。
「ペタル ダンス」/2013年 日本
宮凬あおい、忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵という
豪華な女優陣の競演ロードムービー。
この映画の魅力は、ストーリーより何より、
一時間30分を通しての「自然さ」。
誰一人、演技をしているとは思えなかった。
私を含め、女たちが普段会話している中の「間」であったり、
感情に押されて自然に出る「言葉遣い」や「言動」。
はたしてアドリブなのか、計算された演技なのか
一人ひとり、そういうことをじっくり観て考えるのが楽しかった。
安藤サクラさんは、どこまでもいつも通りだった。
本当に素敵で、近くにいたら絶対知りたくなる女性。
そして、最近すごく気になっている忽那汐里ちゃん。
うまく言えないけれど、
彼女には、普通の女の子にはない魅力があると思う。
帰国子女だから、とかそんな単純な理由からではなく、
もともと、もっているんだと思う。
普段の言葉遣いも、どこか個性的で好き。
まだまだたくさん観たけど、今回はこのへんで。
映画の一言。
「自分にとって魅力的な人はどういう人か考えてみた。」