3月の半ば、どうにもこうにも見逃せない情報が公開された。
貫井徳郎氏の小説『愚行録』が、2017年、映画化される。
監督・脚本は、
監督:石川慶
脚本:向井康介
監督の石川慶氏は、ロマン・ポランスキーらを輩出したポーランド国立映画大学で演出を学んだ方で、
各国の国際映画祭でも注目されているのだそう。かなり若手の方のようだ。
そして今回の『愚行録』【第135回(平成18年/2006年)直木賞候補】が、長編デビュー作となるのだそう。
ちなみにロマン・ポランスキーと言えば、
今のところ『戦場のピアニスト』と『反撥』しか観たことがないけれど、独特の世界観がずっしりと心と記憶に残っている。
脚本の向井康介氏は石井裕也監督と同じ大阪芸術大学を出ている。
こちらの方も若手で、まだ39歳。山下敦弘監督と度々タッグを組んでいるらしい。
配給は、ワーナー・ブラザース映画と、オフィス北野の共同配給。
これだけ見ても、かなり前衛的な作品になることが予想される。
公開前にここまで興味を持っているのは、
主演が、妻夫木聡と、満島ひかり。
注目しないわけがない。
二人のコメントも、どこか、覚悟を決めたような深い想いが伝わってくる。
「僕たちはこの泥沼に浸かることに決めました。追い込まれて、追い込まれて出た最後の命の一滴を最後まで見つめていただければ幸いです。」
好んでやりたいと思う役柄ではありませんが、育った環境の中で生まれてしまった独特の愛について、存在についてを、いままでと違った風に問いかけられる予感がして、参加しようと決めました。
撮影は、3月中には終えているような雰囲気。
早速、小説を購入し、2度読んだ。
とても苦しく、読後は暗い涙があふれた。
重く重く、精神をやられるような、フランス映画を連想した。
これらを、良い監督・脚本家が映画へ昇華させ、
良い役者が、全身全霊で命を吹き込むと思うと、もう苦しくてたまらない。
楽しみ、という表現は、少し違うかもしれないけれど、
ここ数日、映画化についてのことばかり考えている。
感性豊かな人々の想いが集まることで、この小説が、どんな風に表現されるのか。
キャストとして発表されているのは、今のところ妻夫木聡と満島ひかりのみ。
ここで、勝手にも、他の配役を予想してみる。
答え合わせは、また来年、このブログで。
ーーーー 2017映画『愚行録』 配役予想 ーーーー
■週刊誌の記者・田中・・・妻夫木聡
■田中の妹・光子・・・・・満島ひかり
被害者家族
<配役予想1> 妻/田向
キャストとして最も気になるのは、殺される田向一家の妻・友希恵役の女優。
田向・は、田中光子と慶応大学時代の同級生の設定。
満島さん(来年31歳)が演じる田中光子は35歳の設定。
だとすれば、満島さんと同世代の女優かつ、
育ちの良い清楚なお嬢様系の美人で良い妻・田向の役を演じて絵になり、かつ大学時代のシーンも多くなることを考えれば、
沢尻エリカ・宮崎葵・蒼井優・上戸彩 あたりか。
または、松下奈緒・水川あさみ・市川由衣・蓮佛美沙子・貫地谷しほり なんてゆう線もあるかもしれない。
ただし、無惨に殺される役かつ、ストーリーの鍵を握る重要な役。
さらに、映画の色が色で、主演二人と張り合える力。
そのあたりも、非常に重要になるだろう。
そのあたりの点を考慮すれば
もう少し年齢が上かつ味のある名脇役感のある女優をキャスティングする可能性もある。
真木よう子・吹石一恵・ミムラ..。
とても難しい。考えれば考えるほど難しい。
けれど、私が小説で想像したイメージと作品の世界観、そして大きな願望を込めて。
妻/田向友希恵の現在の予想は、【真木よう子】に一票。
ただ、満島さんと真木よう子の共演は、ちょっと違う気もするけれど。