“「レオン」「ニキータ」に続く哲学的ヒューマンドラマ”って言われたら、確実に大好物の域。絶対に観るしかない。
↑作品のフランスの鬼才、リュック・ベッソンが6年の沈黙を破って2005年にパリを舞台にして撮った、監督最後の作品。
監督自身すごく内気な性格で、そんな彼が描く人間の内側とか人間臭さがすごく好きやねんよな。
借金まみれやし、人間付き合い下手やし、弱気で、おまけにチッコイし、何やってもうまくいかへんダメダメな男アンドレは、
本当はすごく優しくて真っ直ぐな心をもってるんやけど、不器用でうまく外に出すことができない。
自分のことも愛する事ができないでいて、ある日橋から身投げしようとする。
そこにイキナリ長身の美少女が現れたと思ったら、彼よりも先に川へ身投げしてしまう。
驚いたアンドレは、泳げない事も忘れて川に飛び込んで彼女を助ける。
彼女、アンジェラは、アンドレのそばにずっとくっついて、何でも言う事を聞くと言う。
最初ためらったアンドレやけど、彼女の言ってる事が本気やと分かって承諾。
アンジェラはチャラチャラした娼婦風なんやけど、意外と論理的で強くて、色んな場面で彼を救ってくれる。
ある時彼女は、自分はアンドレを助けるという使命を受けて天から来た天使なんやと告白。
当然疑ってたけど、証拠を見せられてようやく信じるアンドレ。
アンジェラは、彼を決して否定はせずに、もっと自分の内面を知って自分を愛するように伝える。
彼女に促され、アンドレが鏡に映った自分に向かって「愛してる」と言い涙を流すシーンはかなりグッときた。
どんどん正直になって、強く変わっていくアンドレ。
使命を終えれば天に帰らなあかんアンジェラは、実は悲しくて寂しくて仕方ナイ。
一見強い女やけど、ほんまは自分がもともと誰なのかも分からんし、過去も知らんし、誰よりも弱かった。
彼女こそ自分を愛し、誰かに愛されることを知らない孤独の中で生きてたから。
いつの間にか立場が逆転した二人。今度はアンドレがアンジェラに対してもっと自分の気持ちに正直になるように言う。
過去はないけど、未来を一緒につくろうと。
アンジェラが自分の気持ちに戸惑ってるあたりのシーンが本当に良かった。
最初出会った橋でお互いの気持ちを確かめ合った途端、アンジェラの背中には天使の翼が生えて飛び立とうとしてしまう。
必死に彼女にしがみつき、空へと舞い上がった二人は一緒に海へ落下。
海から上がったアンジェラは翼が消え、人間になってた。
私も感情を外に出す事がめちゃくちゃ苦手。
もっと思ったままを出せればもっともっと世界は豊かになるはず。
この映画、デンマーク出身の有名モデル、リー・ラスムッセン(180㎝!!)が天使役に抜擢されてて、
彼女が本当にめちゃくちゃ魅力的。
最初下の写真観た時、リリー・ドナルドソンに雰囲気似てるって思った。
←→
リー リリー(この写真はメイク的に似てへんわ)
もう少しリー・ラスムッセンは“強い”感じで、
リリーの“清純さ”に“挑発系”要素を加えた感じかな。
まあリリーとは10歳くらい歳違うと思うケド。どっちにしろ好きな顔。
モノクロのパリの街並もめっちゃステキやったし、
フランス語も味を出してたなー。
レオン、ニキータとは少し違うけど、やっぱり観たあとに一場面一場面ずっと残るところは一緒。
しかも二回連続で観てしまったし。
やっぱりすごく好きな作品になった。
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