原題: NATHALIE...
監督:アンヌ・フォンテーヌ
脚本:アンヌ・フォンテーヌ、ジャック・フィエスキ 、フランソワ=オリヴィエ・ルソー
音楽:マイケル・ナイマン
出演:ファニー・アルダン、エマニュエル・ベアール、ジェラール・ドパルデビュー
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突然エマニュエル・べアールを観たい衝動に駆られて、この作品を選んだ。
彼女は、初めて「美しき運命の傷跡」で観たときは、
そこまで好きな女優さんではなかった。
ただ独特な存在感だけが際立っていたという記憶。
ただ、「8人の女たち」で再びお目にかかり、
その後もフランス映画をかじる度に、彼女の表情と名前を観る機会が多く、
次第に気になる女優さんになっていった。
今回は、「8人の女たち」でも共演しているファニー・アルダンとの再共演作品。
カトリーヌ(ファニー・アルダン)は、夫の浮気を知ったショックから
衝動的に会員制クラブの扉を開け、
娼婦のマルレーヌ(エマニュエル・べアール)と出逢う。
マルレーヌの、美しく妖艶で底知れぬ魅力を認めたカトリーヌは、
夫を誘惑しその後の進展を報告するようマルレーヌを雇うことに。
その後二人は頻繁に会い、その度にマルレーヌはカトリーヌへ
彼女の夫との情事を報告する。
嫉妬心なのか、憎悪なのか、それらとは異なる“情”なのか
理解できない感情を抱えながらも
カトリーヌはその“報告”を聞くためマルレーヌとの時間を重ねる。
けれど、当初とは異なる思いがけないところでも、
もう一つの感情が重なろうとしていた。
エンディングは、私が心底期望んでいた通りの展開へ。
ただこれは観る人によって捉え方も違うのだろうか。
痺れるほど美しく精神的な女性の本能。
描き方もフランス映画らしく気品があり、
震えるほど濃厚で繊細な官能美。
今、こういう映画を観たかった。
さらにエンディングの音楽が本当に美しく、
この映画の奥深さが心にずっと残る旋律だった。
エマニュエル・べアールに思い切り酔える作品。
映画の一言。
「女の恍惚とは。」
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