世直し、人づくりなど、革新的な構想を立てて実現しようとすると、色々な人々が様々な目的で集まってくる。
本気で協力する人間、義理で参加する人々、金儲けの材料にしようと近づく人間、デマを流して妨害する連中などなど。
つい先ほど、「ロータス文化学院」の講師に名前を連ねて頂いている牧野守先生と電話で話した。先生がしばしば例えられるのは、スタンピード現象という言葉で、
その意味をhttp://d.hatena.ne.jp/enmotakenawa/20090514/p1 が面白可笑しく解説しているので引用する。
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群れを為す生物は不思議だ。
殊更アリや蜂といった個体数の多い種は、個と群集の区別がついていないのではないかとさえ思ってしまう。
例えばミツバチは、女王蜂以外のメスは繁殖をせず生涯を女王の身の回りの世話に捧げる。
マレーシアには身の危険を察すると自爆して危険を仲間に知らせるアリがいるらしい。(参照:ありとあらゆるアリの話)
壊れたらまた再生すればいいといった、集合体が一つの個体を形成する細胞みたいなものなんでしょうか。
「ここはオレが」とか「いやいやオレが」「どうぞどうぞ」といった駆け引きがないんでしょうね。
ちょっと前の記事でこんなのがあった。
スタンピード現象を再確認してみる:Garbagenews.com(旧)
「スタンピード(現象)」とは英語で「Stampede」と表記する。直訳としては動物や家畜などの集団が何かをきっかけに、どっと同じ方向に走り出すこと。
駅前なんかでよく見かける鳩ですね。
一羽が飛び立つと瞬間差で他の鳩も飛ぶヤツ。
え、今まで優雅に食事中だったじゃんって。
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一頭目の牛が走り出すと、雪崩うって集団の牛が走り出す。カウボーイはその習性を利用して自在に牛の群れを移動させる。
牧野先生はこのスタンピード現象を一つの希望の光として考えておられ、一頭目の牛が走り出したときに構想は実現に向かう、と何度も話される。
普通ならば「私は出来る限りの努力をした。あとは天命に任せる」と言いたいところだが牧野先生、松本俊夫先生の年齢を考えると、そんな無責任なことは言ってられない。色んなことを総合して判断すると、一個人ではなく映画を愛する財団のようなところに協力者が出てくると思うので、その辺りを当たってみたい。
話は飛ぶが、大島渚が今月15日に逝去された。私は80年代に入ってからの大島渚の作品を評価していないが、冥福を祈ります。