夕べ、というか、もう夜中
つけっぱなしだったケーブルテレビの
「ザ・シネマ」チャンネルで
途中からだったけれども
とても怖い、切ない、映画を
観てしまった。
『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』
「犬」でぴくん
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とした方
なんとなくのあらすじは↑からどうぞ。
でも、タイトルから漂うような
甘い物語ではないので悪しからず……。
ネタバレになってしまうが
これ↑ラストのシーンでもある。
ご興味のある方は、なんでこーいうことになってるか
ご覧いただければと思う。
でも、また言うけれども
犬はもう自分の半分、という方には
とても辛い内容です、悪しからず。
私も、もう観たくないと思いながらも
ラストに期待をして、涙を流しながら観た。
ちょっと我に返ろう。
主人公のお犬さま、役名ハーゲンくん
カンヌ国際映画祭の時のお写真らしい。
ハーゲンくん名演技
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なのだ。
こういうメイキング事情を知ると
辛い底からも、這い上がれるというものだ。
とにもかくにも
雑種犬に重税って
どないなことですねん
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だから悪法って設定なんだが。
すでに犬税がある国や
ま、日本でも将来的には…かもしれんが
100歩1000歩譲って
血統のある犬種に対して課すのは
いいのかもしれない、と思ってしまった。
私個人の意見なので悪しからず、だが
血統の存続や、仔犬仔猫の大量生産的な
ことではなくて、必要な人に必要な頭数を
というブリーダーさんの質向上に
その税金を充てていただくとか。
いや、犬猫種関係なくとも
犬・猫自身や飼い主、犬猫と人の共存社会の
ためになるような
きちんとしたことに使っていただくなら
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払いますよ、そんなもの
でも、いかんせん、信用ならんですけんね
日本の税金制度は。
ぼやきになってきてしもてるやん
この少女とハーゲンくんは引き離される。
ハーゲンくん野良になる→
捕獲される→
闘犬屋に買われる→
闘犬として過酷に鍛えられる→
闘うことを覚える
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→
脱走する→また捕獲される→
保護施設で職員を咬み殺してしまう
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→
他の犬を引き連れて集団脱走……
こんな悲しい話、よく思いついたもんだ
闘犬として鍛えられるシーンは
ひどいところは描写はされていない。
音声のみ。音声だけでも
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だけども…
ま、その配慮は観ている側は救われる
犬同士闘わせるシーンは
ちゃんと観ると、ワンプロの激しいの
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くらい。
犬飼ってるからこそ、そーいうところも分かるんだな
と変に自分に感心してしまった。
しかし、しかし
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闘犬屋がいて、賭けをするという娯楽は
実際に現実にあるのだ。
人間ってヤツはほんとーに……
終盤は、ハーゲンくん、報復
という手段に出てしまうんだが
それは、ちょっとどーなのか?とは思った。
現実にある問題と
フィクションの混ぜ具合が、うーんちょっと…
んで、感動のラストシーンと進んでいくが…
そーじゃないですよね?
この数百匹と、間違いなくハーゲンくんの
ラストシーンのあとの運命は・・・
口にもしたくないが、それが現実。
そこは描かれてはいない。
咬む、威嚇する、吠える、言うことを聞かない、懐かない……
いろいろな犬の行動は
全て全て、人間のせい
人間の接し方と、人間が作る環境のせい。
どうか、もう
悲しい末路を辿るしかないようなコは
増やさないでほしい。
切に願う。