葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

ココロコネクトを観る立ち位置。

2012-08-07 07:30:36 | 雑感
 ココロコネクトという深夜アニメ。
 人格交換というネタで、フッと大林監督の「転校生」を思い出し、興味をそそられて観ております。
 あの頃の小林嬢は美少女キャラといってよかった・・・あ、でも私は「転校生」をちゃんと通して観たことなかった。

 この記事を書いている時点で♯4まで観たのですが、いや~初々しいというか可愛いというか微笑ましいお話です。
 なぜ微笑ましいと思うかって、それは多分、私が人格交換に陥っている高校生五人と自分を重ね合わせていないからでしょう。
 私はどうも、高校生に人格交換を仕掛けた「ふうせんかずら」の視点でこのアニメを観ているようです。
 
 私は原作小説を読んでいないのですが、実際の中高生、もしくは私がそれに近い年齢だったなら、恐らく高校生側の立場で読む・観るのが王道ではないかと。
 ・・・いや、格闘漫画なんかでよくあるバトルトーナメントで、「あのキャラとあのキャラが戦ったらどうなるか」みたいなノリで、「あのキャラとあのキャラが人格交換したらどうなるか」という(まさに、「ふうせんかずら」の視点)楽しみ方をする中高生も勿論いるでしょう。
 人格交換させられるのが五人で、しかも入れ替わったり戻ったりを繰り返す、という設定からして、そういう楽しみ方を狙っていると考えられます。

 ただ、私はふうせんかずらの「何か、面白そうだったから(あなたたちの人格をランダムに入れ替えてみた)」という台詞が非人道的だと思いつつも、なぜかイマイチ悪意を感じられないのです。
 これは私が「ふうせんかずら」が憑依している教師(推定三十代前半)よりずっと年上だからでしょうか?
 親が幼児にちょっと悪ふざけをするような感覚なのでしょうか。
 そして、そんな自分を「ああ、俺ってやっぱり黒いな」なんて思いつつ、でもそれを稲葉嬢のように「そんな自分が嫌いだ」とは感じないあたり、老けたのかなあ、と思うのです。

 施術は「交換」というより「同調」です。

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