今日はお昼前に、家族でバスに乗って大和文華館に行ってきました。
何でもチーコさんの夏休みの宿題に「美術館で美術品を鑑賞してレポートを書け」というのがあって、じゃあそういうのはさっさとやってしまおう、というわけです。
ちょうど小中学生は無料で、私とカミさんも割引券で安く入れました。
で、肝心の美術品ですが…江戸時代の日本と中国の画家の作品を中心に展示していたのですが、元よりアカデミックな素養のない一家なので、ありきたりの感想しか出てきません。
そんな中、小船の上で、幼少の男の子を連れた武将の絵がありまして、家族一同この絵には立ち止まりました。
その武将の名は趙雲。
連れていた男の子は阿斗。
そう、孫夫人が呉に帰郷する際に、劉備の息子の阿斗をこっそり連れ帰ろうとしたのを、趙雲が追いかけて取り戻すというワンシーンを描いたものです。
我が家は三国志についてはそこそこの知識がある(ただし、ゲームやアニメが中心)ので、「おおっ」てな感じです。
ただし、さすがに昔の絵なので、今時のイケメン趙雲とは違ってそれなりにむさ苦しい…もとい、武骨な好漢として描かれていて、アユ君には最初はピンと来なかったようです。
で、この絵のバックストーリーを説明すると…
アユ君 「ええと、長坂で阿斗を取り戻した話?」
チーコさん「ちゃうで~、それとは別の話や」
うん。
三国志といえば、コーエーの真・三国無双シリーズと映画のレッドクリフがほぼ全てのアユ君と、子供向けとはいえ、一応は三国志演義を読破しているチーコさんの差が、こんな形で出ましたか。
特に無双シリーズの孫尚香(=孫夫人)は、明るく快活なお姉さまキャラなので、阿斗を勝手に連れ帰ろうとするなんてイメージが湧いてこないのでしょう。
まあ昔の話ですから、私だってアユ君のことは笑えません。
史実とは違う知識が山のようにあるのでしょう。
いや、知識もですが、何というか、その時代の空気感とでもいいますか。
例えばほんの三十ウン年前のことでも、現在中学生のチーコさんに、私が中学生の頃のことを、その雰囲気とか空気感も含めて正確に言葉で説明しようと思ったら、これはちょっと不可能なんじゃないか、と思うのです。
少なくとも私の力では無理です。
だったらまあ、伝えられないと絶望しなくても、言葉以外の方法を探るとか、他に伝えるべきことを探すとか、工夫のしようはあるわけです。
伝わらないことに苛立ち、もどかしさから「儂の若い頃は~」などと言い出したら、私も老いぼれたということでしょう。
何でもチーコさんの夏休みの宿題に「美術館で美術品を鑑賞してレポートを書け」というのがあって、じゃあそういうのはさっさとやってしまおう、というわけです。
ちょうど小中学生は無料で、私とカミさんも割引券で安く入れました。
で、肝心の美術品ですが…江戸時代の日本と中国の画家の作品を中心に展示していたのですが、元よりアカデミックな素養のない一家なので、ありきたりの感想しか出てきません。
そんな中、小船の上で、幼少の男の子を連れた武将の絵がありまして、家族一同この絵には立ち止まりました。
その武将の名は趙雲。
連れていた男の子は阿斗。
そう、孫夫人が呉に帰郷する際に、劉備の息子の阿斗をこっそり連れ帰ろうとしたのを、趙雲が追いかけて取り戻すというワンシーンを描いたものです。
我が家は三国志についてはそこそこの知識がある(ただし、ゲームやアニメが中心)ので、「おおっ」てな感じです。
ただし、さすがに昔の絵なので、今時のイケメン趙雲とは違ってそれなりにむさ苦しい…もとい、武骨な好漢として描かれていて、アユ君には最初はピンと来なかったようです。
で、この絵のバックストーリーを説明すると…
アユ君 「ええと、長坂で阿斗を取り戻した話?」
チーコさん「ちゃうで~、それとは別の話や」
うん。
三国志といえば、コーエーの真・三国無双シリーズと映画のレッドクリフがほぼ全てのアユ君と、子供向けとはいえ、一応は三国志演義を読破しているチーコさんの差が、こんな形で出ましたか。
特に無双シリーズの孫尚香(=孫夫人)は、明るく快活なお姉さまキャラなので、阿斗を勝手に連れ帰ろうとするなんてイメージが湧いてこないのでしょう。
まあ昔の話ですから、私だってアユ君のことは笑えません。
史実とは違う知識が山のようにあるのでしょう。
いや、知識もですが、何というか、その時代の空気感とでもいいますか。
例えばほんの三十ウン年前のことでも、現在中学生のチーコさんに、私が中学生の頃のことを、その雰囲気とか空気感も含めて正確に言葉で説明しようと思ったら、これはちょっと不可能なんじゃないか、と思うのです。
少なくとも私の力では無理です。
だったらまあ、伝えられないと絶望しなくても、言葉以外の方法を探るとか、他に伝えるべきことを探すとか、工夫のしようはあるわけです。
伝わらないことに苛立ち、もどかしさから「儂の若い頃は~」などと言い出したら、私も老いぼれたということでしょう。
私は、日本画の上村松園さんのファンで、一昨年、奈良の松柏美術館へ行きました。
美人画って、ほんと繊細できれいなんですよ。
入江泰吉写真美術館も何度か行きました。
京都も好きですが、奈良もいい街ですよね。
街中が美術館、博物館みたいです。
栗栖さんがうらやましいです。
去年は室生寺や浄瑠璃寺とか行きました。
あー、今年も行きたいなあ。
実は松伯美術館って結構近所なのですが、まだ入ったことがありません。
カミさん曰く「来年の夏休みに、また美術館に行けという宿題が出たら行こうか」だそうです。
でも美術館とかお寺とか、大人はちょっと張り切っていても、子供は今一つテンションが低いのです。
新薬師寺の十二神将でも記憶に残りません。
平常宮跡のイベントなど、大極殿より朱雀門より屋台に引き付けられます。
あ、でも先月子供を連れて初めて大阪城に入ったのですが、これはちょっと反応が良かったです。
ゲームの影響かもしれませんけど。
でも、そういう私も、子供が小さかったころはディズニーランドばかり行ってましたから。
京都や奈良の良さや、お寺巡りに興味を持ったのはここ十年前ぐらいです。
そういう時期ってあるんですよね。
きっとお子さんたちもいつか、生まれ育ったところがどんなに歴史深く、すてきな場所だったか再確認するときがくるでしょうね。
ウチは数えるほどしか遊園地に行ってませんが、やっぱり子供は喜びますね。
アユ君もそろそろ絶叫マシーンの身長制限に引っ掛からずに済むと思うので、一度くらい経験させてもいいかもしれません。
ちなみにチーコさんは、普段ディズニーキャラクターには全く関心を示さないのに、ディズニーランドには行ってみたいという野望を持っています。
古都の風情を解するのはいつのことやら。