葉織る。

言葉の中にそれを紡ぎ織った人が見えても、それは虚像かもしれない。

やはり弦がある方が絵になる。

2021-05-09 09:01:31 | 家族

 
 ↑私が高校生の頃によく弾いていたギターである。
 二十代の頃も時々は弾いていたのだが、三十代になるとそれもなくなり、以後は部屋の隅に置きっぱなしで、弦も全て外してしまっていた。

 ところがつい先日、チーコさんが「弾いてみたいから、弦を張り直してくれ」というのだ。
 で、連休中にチーコさんが買ってきた弦を張ってみた。

 まあ父親としては「弾きたいなら弦ぐらい自分で張れ」というのが筋なのだろうが、「甘い」というよりは「ちょっと自分でやってみたく」なってしまったのだ。
 ただ何しろ久しぶりなので、張り方は動画で確認。
 いや便利なものである。

 ちなみにこのギター、うろ覚えなのだが一万円したかどうか。
 確か私が中学三年の冬に父親に買ってもらったもので、その時どういうやり取りをしたかはよく覚えていない。
 ただ当時としてもかなりの安物だったし、実は私が欲しかったのはフォークギターだったということに後から気付いたり、悪友からは「音が籠るなあ」と評されたりで、結構ふてくされていたのは覚えている。

 そういえば最初は教則本も買わずに図書館で借りて練習していた。
 高校生になってからはスコアを買ったりもしたが、とにかくクラシックギターというよりはフォークギターのような使い方をしていた。
 例えばピックガードが無いにも関わらず、ピックでじゃんじゃかストロークしたりしたので、傷だらけである。
 だからまあ、チーコさんが少々荒っぽい扱いをしてもどうということはないのだ。

 ところで、ギターの後ろに写っている電子ピアノは、私もそこそこ練習しているので宴会芸程度には弾けるのだが、弦を張り直したギターを久々に弾いてみたら、見事に弾けなかった。
 これならチーコさんの方が巧くなる日も近いであろう。

 そのチーコさんはスマホで動画を見ながらクラシックの曲を練習し始めている。
 いや、練習環境も変わっていくものだ。
 スマホといえば、チーコさんはピアノも動画を見ながら練習している。
 こちらは電子楽器なので、ヘッドホンをつけて弾いているから演奏は聴けないのだが、ギターは上達の過程が聴けるのでちょっと楽しみである。

 ただ、アユ君が受験生なので「勉強の邪魔にならないか」とカミさんが少し気にしているのだが、なに、そこは安物のギターで音が籠るから大してやかましくはなかろう。
 基本的にクラシックの曲を弾くつもりみたいだし、右手の爪を伸ばすつもりもないようだし。
 そもそも社会人のチーコさんが、アユ君の勉強の邪魔になるほど練習に打ち込めたら大したものである。

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