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なかむらピアノ教室きよせ  ピアノコンクールで経験する大きな壁

2015-10-21 | コンクールチャレンジ

私の教室から、ピアノコンクールに参加をした小学生。

予選を通過して
本選でした。

この生徒は去年もコンクールに参加をして
予選も、本選も経験しています。
ほんの少しの点数で
全国大会というところでした。

その後は
発表会、クリスマス会、ピアノコンサート、
人前で演奏をする経験を増やしていき、

今年も、チャレンジをしたい!!と、
難曲で挑戦をしています。


予選は、合格。

本選は曲の内容に磨きをかけ
予選の時よりも
レベルアップ。

本番前のリハーサルでは
特に大きな問題はなく・・・

本番当日。

いつもと変わらない様子で演奏が始まり
3~4小節目辺りでミス発生。
その後、すぐに立ち直る事が出来ず、
気持ちがひきずられたまま
途中で又ミス。
演奏をしている顔、(もういやだ・・・)と伝わってきました。
何とか、最後までしっかりと演奏しきって欲しい・・・
最後は、しっかりと弾く事が出来ましたが
今までにない失敗でした。

その後のレッスンで
お母さんから
審査表の中に、ショックなことが書かれていて
立ち直れない、落ち込んでいます。
曲でミスをしたところ、トラウマになって弾けなくなってしまいました。
と、お話が・・・。

えっ?
小学生にいったい何を・・・ショックなこと?
講評の中から
すぐにこれだとわかりました。

私は、コンクール審査員をしているのですが、
小さな子供には特に、励みになるアドバイスや
言葉選びは大変に重要だと思っています。

これから、ピアノを頑張っていこうとする小さな芽を
摘んでしまわないように気をつけていただきたいところです。

私は、音大生の頃、音楽評論家より厳しい意見を頂いた事がありますが(音楽評論家の方はダイレクトに直球で来る方多いかしら・・・)
もう、大人ですから貴重な批評として勉強になりましたけれど、
今回の事は、
小学生には、ちょっとはやいですが、
社会勉強だったと思って・・しょうがないです。


後はもっと重要なこと。
メンタルな部分です。

演奏であがってしまう。・・・私は小学3年生から始まりました。

それまでは、人の前でピアノを弾くことは
何とも思っていませんでした。
人の前で弾けば
すごいすごい!!
上手だね~!
なんて 言ってもらえる事が嬉しくて
長時間の家での練習にも耐え
自分の演奏にも自信がありました。

忘れもしない、あの時の気持ち。

あ~みんなが見てる。
がんばって一番上手に弾くのが当たり前だ・・・(心の声)

イスに座ると、手が震え、汗が出て、
心臓がどきどき・・・
ものすごい速さで演奏が始まり
自分がいったいどこを弾いているか わからず。
ただ指だけが動いている。

初めて、緊張をして あがってしまった時の事です。
母は、お客さんは、かぼちゃ だと思えばいいのよ。・・・と、
先生は、あら~どうしましょう…と、ため息。

あがり を経験してから
長い間
自分なりに いろいろと、研究をしたり、試したり。
恥ずかしい事、つらい事、たくさん経験をしましたが、
一番大切なのは
演奏の場から離れない。事です。
失敗を恐れない。

審査講評の中に

良く頑張って難しい曲を演奏しましたね。の言葉に
生徒は救われています。
勇気をもって!の言葉もありました。
温かな言葉は
まだまだ、小さな子には必要です。(大きな子も・・・ほしいですね)

生徒と、お話をして・・・
気持ちをしっかりと持って、あわてずに
残された数日を大事に
練習はまだまだできるよ。と
励ましながらのレッスン。

家では出来てたのにな・・・(生徒)
首をかしげながら
小さな声でつぶやいていました。

悔しい事は、きっと大きな力になると信じて
次の演奏の時には
1歩前進できるように応援しています。

コメント (2)
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