去年お子さんがコンクールに参加をしたお母さんに
ご協力いただいて感想を頂きました。
お子さんと、お母さんのお気持ちがストレートに伝わってきます。
コンクールに参加して~2度目のコンクール~
初めてコンクールに参加して、しばらくは 「 もう、コンクールには出ない 」と言っていた娘。
年末に「 やっぱり、行きたかったな・・・全国大会 」 と悔しさから泣きました。
全国大会は難しいけど、がんばってみる?と聞くと
「 やってみる 」
もっと練習厳しくなるけど大丈夫?
「 頑張る!! 」
こうして全国大会を目指した?チャレンジが始まりました。
でも、今年もつらかった・・・しんどかった・・・
見かけの幼さとは裏腹に急速に成長するメンタル面。
人前での演奏に緊張するようになり、さらに
予選は通過するだろうという甘えと通過しなければならないというプレッシャーのもと、難曲での挑戦。
想像を上回る練習量。
そんな中でむかえた予選。
緊張し、硬くなりながらもまずまずの成績で通過。
そして本選。
今年は2会場でのチャレンジ。
本選1回め。
学校を早退して家に帰宅するなり
気になるところを何度も見直し、楽譜に書き込み自ら猛練習。
後から思えば、この時からかなりの緊張でした。
いつもの娘・・・ではなかったのですね。
そんな緊張を引きずったまま、本選。
弾き始めて3,4小節目でミス発生・・・
何とか頑張って最後まで弾き終えたものの舞台を降りるなり号泣しておりました。
それから本選2回目に向けて再チャレンジで挑んだ10日間。
ミスした箇所がトラウマになってしまい弾いても弾いても同じ箇所でミス。
指が動かなくなり焦る気持ちと、悔しさと、もう投げ出したいという気持ちが入り混じり・・・・
つらくて・・・長い長い10日間でした。
一時はここでもう、チャレンジをやめさせようか・・・と思った位です。
しかし、本選の審査表から
「 よく頑張って難しい曲にチャレンジしましたね、勇気をもって・・・ 」の講評を励みに
頑張ることが出来ました。
そんな中で迎えた本選2回目。
小さな会場で控室がなく
演奏をしている部屋で順番待ち。
じょじょに緊張高まる中、
娘より前の演奏者がミス。
曲の途中で止まってしまっておりました。
みんな、緊張しているんだ・・・と思いました。
娘の極度の緊張は、(その方には申し訳ないのですが)
その事によって和らぎました。
そして娘の番。
前回と同じようなミスなく弾き終えて欲しい・・・祈るような気持ちでした。
滑り出し好調。曲中盤の演奏も良い。
ああ~後少し・・・と、思った瞬間
まさかのミス発生。・・・
一瞬、どうしようか・・・と思いましたが
舞台を降りた娘の笑顔に
もったいなかった・・・と思いつつも
ホッといたしました。
残念ながら、2度の失敗で全国大会出場という目標は達成できませんでしたが、
2度の経験から多くのものを得ることが出来、とても成長したと思います。
コンクールで経験した失敗や挫折は、これから先の長い人生において
何度か直面することでしょう。
その都度、今回の経験を生かして1つずつ山を乗り越えていってほしいと思います。
そして・・・
大きなプレッシャーと極度の緊張から解放された発表会の舞台では
今までにない最高の演奏でした。
娘の演奏は、今までの苦労やつらさを吹き飛ばしてくれるものでした。
今回も、最後まであきらめずにチャレンジして本当によかったです。
先生、ありがとうございました。
心にあるすべてを文にして頂き、ありがとうございました。
コンクールは・・・
その時の本人の体調、集中力、
その時の審査員によって
結果は大きく変わります。
この生徒は、コンクールで演奏をするまでに人前での演奏練習も積んできました。
どんなに素晴らしいものを持っていても
演奏に集中出来なければいけません。
音大に進学をしたお子さんでも全国大会の経験がない事もあります。
大きな目標を作り
1年を通して計画的に練習スケジュールが組めました。
結果だけではありません。
演奏の上達がよくわかります。
私も、一緒になって、笑ったり、したり、がっかりしたり、お説教をしたり・・・生徒の成長を一緒に感じることが出来ました。
コンクールの緊張は表現出来ないほど、ものすごいものです・・・(よ~くわかりますよ)
実は・・・今年もコンクール参加予定の生徒です。
コンクールで、強く強く、成長してほしいです(ただいま、強化中)