番号の整理はいずれしますが残された課題について 総論部分での問題点 理論としては、実務に冷たい理論展開で、理想主義を貫徹しすぎの感があり、それでいて記述にバランスが欠ける憾みが残る。 各論部分での問題点 追加議定書に関連する事項すべてを網羅できていないので、論文集らしい名前をつけるべきで、教科書のタイトル、スルメの論文といったところか。なお、法律顧問の問題について記述がない。総合的な評価として . . . 本文を読む
尾崎久仁子「日本における戦争犯罪の処罰について」 かなり歴史的にも、現行までも包括的に国内履行のための処罰規定を考察しているものであるといえる。特に旧軍における軍刑法は明確に記述されている。ただし、軍刑法及び軍事司法制度の紹介と第1次世界大戦以降の国際法の国内履行との関係は記述が十分網羅されていない。 なお、ジュネーブ四条約締結後、追加議定書批准までの間、刑事法規を所管する法務省の見解では、通常の . . . 本文を読む