タクシー運転手の話

2010-03-17 11:11:13 | Weblog
この話は日本に旅行する直前の話だ。
私は買い物を買って重くなってバスで帰られない時にはよくタクシーを利用する。
タクシーに乗って運転手と会話をする時も多いだ。
時に会話して怖かったケースもある。
時に良い勉強そさせてもらったこともある。
ある夜、荷物を買ってタクシーを一生懸命呼んでから、
私の家まで行く優しいタクシーと会った。
{私の国ではタクシーを呼んで、目的地を言わないで乗ったら、失敗する時が多い)
あの運転手さんは優しいだなと思って、会話をして始めた。
いろいろに話したら、個人のことを話してもらった。
あの運転手は私の父くらいの年上だが、お父さんではなく、お兄さんだと呼んだ。

「お兄さんはいつからタクシーを運転しますか?」
「何十年ですよ。30年弱くらいかな」
「へぇ、長いですね。私の年くらいで・・このタクシーはお兄さんのものでしょうね?」
「いいえ、まだレンタルタクシーです。」
「何十年タクシーを運転してるのに、なんで自分のものに買わないですか?」
「この前、あったですよ。でも今もうないですけど」
この前、ある運転手と話して、昔2-3台くらい買ったけど、ギャンブルをハマりすぎて、
1台ずつ売って最後すべてを失ったこと。もしかして、お兄さんのことも同じかな?って思った。
でも、そうじゃなかった。

「昔、金も何もありましたよ。恋人もいたし。本当に愛してる人だから、ほかの人に
浮気とかも一切もない。それなのに、やられました。」
やられました?っていったいどういう意味なのか、分からなかったが、
裏切りという意味かもしれない。
「でも、僕は相手を攻めません。相手はただ僕のことをもう・・・・」
お兄さんは暫く黙った。
「この前、太かったですよ。そのことが起こって半年にわたってないのに、
20キロくらい減ってしまった」
「20キロですか?相当おおいですね」
「まあ、本当に辛かったですよ。寝ることも食べることも全然できなくて、
あという間に減ってしまったのは当然じゃないですか」
「そういわれても・・」
「でも、過ぎ去ったことだから、立ちなおすしかないですね。今も新しいページの
人生を作っています。よかったのは一人ぼっちで子供がいなくて・・
子供がいたら、何倍より心配することは多いと思います。正直、今の僕は倒産の人です」
「倒産・・ですか」
「一生懸命働いてたのに、あっという間に何もかもが無くしてやっぱり悲しいことですよ。
でも、まだ生きているじゃないですか。だから、立ちなおせると思います」
「すごいですね。なんかよく聞いた話なんですけど、倒産したり失敗したりしたある人は
辛さに向かえないから、自殺したって・・」

「僕はしませんよ。目が見えない人とか声を聞こえない人とか、足とか無くした人もいる
じゃないですか。不自由なのに、ひどい世界に一生懸命生きていてるなんて
本当に尊敬してます。自殺したら、その人たちを恥じます。さらに僕は、両親に命を
もらって生んでくれたのに、自殺は両親に対して一番失礼なことだと思います。
自分に対しても失礼ですね。そういうおろかな方法をしませんよ。人生は
死ぬまで頑張り続けないと、だめですね。」

そうだね。我々は手も足も普通の人間として生まれたのに、失恋とか失敗とか
あったこそ、自殺することにしたなんて、生んでいただいたご両親・選べたら、
一般の人のようになりたいと思う不自由な人・我々を愛してる人などのたくさんの人に
対してものすごく失礼な行動だね。

人生は自分のものだから、自殺しても他人とは関係ないと思う人もいるだろう。
例えば、私の大学時代の友達も失恋のせいで、「この世界に生きたくない。
死にたい」って言われたやつだった。友達たちは何も言っても「死にたい」ばっかり
言った。我慢の限界を超えたら、おろかな行動をやめるというより、
「じゃ、早く死ねばいいじゃん!」くらい言ってしまった。
あいつだけじゃなく、その場にいた友達に驚かせた。まあ、正直・・・
頭が切れたら、一瞬悪魔になっちゃった面もある。(苦笑)
「ただ失恋だけあって、自殺したいことはたしかに脳での判断のことだろうね?
せっかくこの世界に生まれて、大学まで来れたのに、これだけ考えれるなら、
死んだらいい!あなたが死んだら泣くかもしれないけど、悲しくない。
あなたで選んだからね」っていうふうに言っちゃった。(^_^")

まあ・・・強すぎた言葉だが、効果が出ましたよ!彼女は結局自殺をやめて、
それから一度も「自殺したい」と聞いたことがない。
私の母は20年ほど、父の不倫で100回万回泣いたりしたけど、
一度も「自殺しよう」って聞いたことがない。どんなに辛くても、
忍耐した母は強いだね。この母の強さも私の中に少しでもあるでしょうね。

あのお兄さんも本当に強い人だと思います。
何回も転んでも立ちなおしたい気持ちさえあれば、諦めないで
頑張ってる自分が絶対いる。僕は弱くてだめね?とか、
私強い人じゃなくて生きられない・・とか思ってる人が
いると思う。でも、あなたは弱くても大丈夫です。

人間はいつも強いなんか、ありえないですよ!
時に弱くて時に強くて・・・だから人生のバランスを取れるではないですか。
強い面ばかりだったら、バランスも崩れる。弱い時ばっかりだったら、
どんでもない人生が送る。自分が持っていることを友達とかに分けて相手も
自分もバランスをチェアできると思います。へへへ

自殺しようと思った私の友達はその時に弱くすぎて、私は強さをあげて
(良くない方法だとしてもね・・)お互いのバランスを取れてよかったと思います。
やっぱり弱くなった私もいたから、その友達が強さを分けてもらって、
感謝しているんですよ。

最後には
このページを読んでいるあなたの心を動かせたり
何かを考えさせたりする一瞬だとしても、私の目標を達成すると思います。

あなたより不自由な人、ひどい目にあった人はたくさんいますよ。
自殺しよう~死のう~とかする前に冷静に考えていただけないですか。
記憶できたころから、生きてる今のことを思い出しください。
じっくりじっくり考えてください。迷いの道から明るい出口を見るはずです。
「死」は誰でも逃げられないことで、いつか来るから、
そんなに早く死ななくても大丈夫でしょうね。
今の人生を大切にしよう!

へへへ