ナナッテ先生のおせっかいブログ

自己実現のために……

「合わせ技」で防ぐ誤解

2016年03月17日 | 『オシャレな英会話』
ある高名な科学者が語ったエピソード。
ホテルで“Where is the restaurant?”とスタッフに尋ねたところ、レストランではなく、便所に連れて行かれたそうです。「restaurant」を「restroom」と勘違いされたのでしょう。

こういうエピソードは多いですね。聞き間違いは母国語でも生じます。それを防ぐには1つの文で完結しようとせず、情報を追加することがポイント。

この場合、“Where is the restaurant?”に続いて、
“I'd like to enjoy local food.(郷土料理を食べたいのです)”と追加すれば間違いは起こらないはずです。

また、“I'm starving.(お腹がペコペコです)”でもいいでしょう。
しかしながら、hungryは避けた方がよいかもしれません。angry(怒っている)と勘違いされるおそれがありますから。

進行形でソフトに

2015年10月10日 | 『オシャレな英会話』

英語にも敬語があります。今回は【未来進行形】を用いた丁寧・婉曲の手法をご紹介しましょう。

NHK『おとなの基礎英語』第96回で「そろそろ戻らないと」は、
I should get back.よりも
I should be getting back.が適切であると説明していました。「お名残惜しいのですが、帰らなければなりません」と惜別の情を示すことができるというのです。

また、9月5日の「ABCニュースシャワー」で出てきた;
I will be pledging my allegiance to the Republican Party.も同様と思われます。
大統領選挙の候補者が「私は共和党に忠誠をお誓い申し上げます」と宣言したというもの。
I will pledge ….より謙虚な態度をアピールすることに成功しています。

このように、単語数を増やし、進行形にすることで丁寧・婉曲となるようです。

すると、誰かを説諭・注意する場合の前口上「言っておきたいことがある」は;
I tell you what.
とするよりも
I will be telling you something.とした方が良いかも。相手も素直に聞いてくれるかもしれません。

国際報道2015 [ABCニュースシャワー] | NHK BS1

おとなの基礎英語 | NHKゴガク

二重の婉曲で告白?

2014年10月08日 | 『オシャレな英会話』
英語には日本語ほど厳格な敬語はありませんが、コミュニケーションを円滑にする婉曲表現は豊富にあります。

say to ~ingもその一つ。例えば;
What do you say to taking a break?
は直訳すると「休憩をとることに何をいいますか」ですが、話者の意図は「休憩をとりましょうよ」です。
Let'sより婉曲ですね。

さらに
What do you say to going out with me?
はどうでしょう。直訳すると「私と出かけることに何をいいますか」です。実は、going outは恋愛関係にあることも婉曲に示します(デートに出かけるほど親密という意味かも)。
ですから、愛の告白をしているようにも受け取ることができます。いうなれば、婉曲表現の合わせ技です。

「話を伺いましょう」

2014年04月20日 | 『オシャレな英会話』
今回は聞き上手(聴き上手)になれる表現をご紹介します。

前に疑問詞を使うと刺々しい印象を与えるのでできだけ避けた方が良いと述べました。今回も同様です。「お話があります」…という相手に;
“What do you want?”
と返すのは相手の発言意欲を削ぐ恐れがあります。

そこで、オススメしたいのは;
“I'm listening.”
です。
「もう聴く態勢に入っていますよ。お話を伺いましょう」という意味です。

現在進行形が効いてますね。現在進行形は、現在から未来に渡って進行する動作をカバーする表現です。この特質を見事にとらえています。これなら、相手も気楽に話を切り出せそうですね。

辞書にも載っている表現です(ジーニアス英和辞典1147頁)

ナナッテ  2014/04/20


「後の祭り」

2014年02月28日 | 『オシャレな英会話』
諺「後の祭り」を英語では何と表現するでしょうか?

It is no use crying over spilt milk.
を思い出される方も多いでしょう。
でも、今回ご紹介するのは;
Hindsight is 20/20.
です。

hindsightは後知恵、後で気づくことという意味です。
「20/20」はtwenty twenty と読みます。視力検査の最高値です。(日本なら2.0)
つまり、終わってからならよく見えるという意味です。

失敗の後で「~すべきだった」「~することができたはずだ」と挙げて最後に「(もっとも)結果論だが」と付け加えるようです。

辞書にも載っている表現です(『コズミカ英和辞典』p879)。

疑問詞は失礼!?

2014年02月10日 | 『オシャレな英会話』
教科書英語の見直しが盛んになってきました。

“What's your name?”は「あんたの名前は何だ」という失礼な言い方であり、
“Can I have your name, please?”というべき……は浸透しつつあります。

疑問詞は詰問調に聞こえるので、使わない方が無難といえましょう。

例えば、会議で出席者の意見を求めるには、
“What do you think? ”ではなく、
“We are interested in your opinion.Do you have some?”
と婉曲に表現した方がよいでしょう。

ナナッテ 15:14 2014/02/10

「どなたでしたっけ?」

2013年12月17日 | 『オシャレな英会話』
あなたがコンビニでレジを打っていると、客があなたを見つめています。単なる買い物客ではなさそうですが、見覚えがありません。何と言ったらいいでしょうか?

まず、
Who are you?
とストレートに尋ねてもよいのですが、つっけんどんに聞こえてしまいます。

また、
What do you want?
でも意図は伝わるでしょうが、やはりストレートな感じがします。

お勧めの表現は、
Do I know you?
です。

「あなた」に対する質問でありながら、主語を「私」に替えることで柔らかい表現になりますね。

ナナッテ 22:23 2013/12/17

「一緒に行きませんか」

2013年12月13日 | 『オシャレな英会話』
あなたは、同僚を取引先に連れて行きたいと思います。どんなふうに誘いますか
まず、
Let's go.
だとそっけないし、有無を言わさない「上から目線」のイメージが拭えません。
では、
Will you go with me?
はどうかというと;丁寧になるものの、やはり命令口調にとられるおそれも残ります
できれば、
I'm hoping you could come with me.
としたいですね。
hopeを進行形にすることで熱心に誘っていることを示すことができます。
また、助動詞canを挟みかつ過去形のcouldとすることで(都合が良ければ)一緒に行ってくれると嬉しいけど……という丁寧な意味合いを表せます。
さらに、「行く」をcomeとして、【目的地】に近づくというラテン語系(イタリア語、フランス語…)の風味をトッピングしました。

いかがでしたか。このシリーズでは、学校では学べない大人の英会話を取り上げます。おしゃれでsophiscateなフレーズをご堪能ください。

ナナッテ 14:50 2013/12/13