明澄五術・南華密教ブログ (めいちょうごじゅつ・なんげみっきょうぶろぐ)

明澄五術・南華密教を根幹に据え、禅や道教など中国思想全般について、日本員林学会《東海金》掛川掌瑛が語ります。

2025年世界はどうなる 皇極経世による四柱局式 子平修密無学訣で観測する

2025年01月01日 | 五術

新年、明けましておめでとうございます。

今年はどんな年になるのでしょうか。

 世界の未来を予測するには「元・会・運・世」という四つの要素で、子平の「局式」を立て、「命理」の場合と同じように「強弱・格局・喜忌」を出し、干関係を看れば、その「象意」を判断することができます。

2025年は乙酉世にあり、局式は昨年と変わりません。

*無学訣大全           種殖(己乙癸丙=理想形)
乙乙庚甲 種殖C 月干庚の刃物が日干乙の花を修剪するが時干乙の雑草が生い茂り効果
が出にくく、あまり折り目正しい人にはならない。年干甲は閑神でいつも余計な事ばかり
する人。

乙乙庚甲 種殖 乙を育てる命式。
 種殖の乙を干合する月干庚は剪定の鋏のようなもので乙の花芽を切り揃えてより美しく
する。大器晩成。
乙乙庚甲 種殖の時柱が乙酉なら富貴は浮き雲の様で近くに見えても手に入らない。

この局式は「無学訣」の分類で「種殖」の格局に当たります。

会干の庚は、運干の乙を干合しますが、乙を毀すものではなく、

乙の花を剪定して、美しく育てる剪刀の役割をするものです。

つまり、世界の新秩序を構築する、運動勢力が、庚の剪刀に象徴されています。

2013年までの、甲申世の局式は、

 甲乙庚甲 

 申亥午子

 というもので、本来なら、乙を支えて育てる役割をするはずの、世干甲が、庚の剪定を妨害して、逆に乙を育てる種殖の邪魔をする働きとなっています。

つまり、世界新秩序の構築に対する、強力な抵抗勢力を象徴するものです。

1984年~2013年までの、甲申世の間、ソ連邦の崩潰を初めとする、世界新秩序と抵抗勢力のせめぎ合いが明らかでした。

(詳しくは、こちらの記事をご覧ください。子平測局の見方  掛川掌瑛著『子平大全』より

 西暦2014年(甲午年)から乙酉世に入り、世干支の甲申が乙酉に変っただけで、五行の構成が同じで、喜忌も全く同じですから、あまり変化がないように見えます。

 ところが、甲は乙を強めますが、乙はただ数が多いだけで、雑草が繁るような状態であり、世界新秩序の構築に対して、抵抗側は腰砕けとなり、ただ混乱するだけ、という状態になっています。

2014年と言えば、ウクライナで「マイダン革命」と称するクーデターが勃発、正当な選挙で選ばれたヤヌコヴィッチ大統領が亡命、暫定政権が樹立され、これに反対する東部の親ロシア派との内戦で、2022年までの8年間で14000人の子供を多く含むロシア語系市民がウクライナ政府軍に殺害されました。

2022年2月には、東部4州が住民投票を行いロシアに帰属することを決定、ロシアがウクライナに侵攻し、2023年12月までに東部四州の殆んどの地域を制圧しつつあります。

西暦2024年は、甲辰の流年であり、流年干の甲は、局中の喜神である運干の乙を強める喜神ですが、庚に依る剪定の効率を悪くする忌神とも言える面倒な年干です。

世干が乙の間、新秩序の構築に対して、抵抗側の動きが盛んですが、無秩序で力は無く、新秩序の構築を遅延させ引き延ばすだけで、あまり有効ではありません。

もともと、会干の庚は剪刀であり、運干乙の花を剪定して美しく育てようとするものですが、世干乙の雑草が蔓延り、思うように剪定できないところ、この流年中は、乙が甲の樹木にからみついて繁茂し、庚は弱められて剪定の効率が悪く、乙の花の美しさが引き立ちません。

 流年にどの干が来ても、乙酉世の30年間は、あまり大きな変化は期待できないところ、甲辰の流年も同様ですが、あの2014年の甲午年に起きたマイダン革命のような「カラー革命」を、今回もアメリカ=CIAやNED(全米民主主義基金)やムーニー(統一教会)が、企んでいたことは間違いなく、

米国政府の「超兵器」!!CIAの別働隊NED(全米民主主義基金)が、アジア含め世界中で破壊活動を展開!!

8月6にウクライナが始めたクルスク侵攻は、押し込まれている東部戦線をほったらかして、どうしてこんな無謀な攻撃をするのか?という疑問を世界中に与えたものですが、11月になると、5万人と言われるロシア軍がクルスクに配備され、本格的な掃討作戦を開始しました。

これに続き、12月には、HTS=元アルカイダのテロ組織が、トルコなどの支援を受けてシリアに侵攻、瞬く間に、アサド大統領を追い出し、暫定政権を樹立、これに対しロシアは戦わず、自分たちの基地だけは保全したようです。

どうやら、クルスクの無謀な作戦は、ロシア軍をここに張り付け、シリアの防衛に向かわせないための作戦だったことが、ようやく判ってきました。

と、言う訳で、2024年の甲辰年も、2014年の甲午ーマイダン革命と同様に、旧秩序からの巻き返しが起きた年という事になりました。

この時期、関税100%という脅しに応じて、サウジアラビアがBRICS加盟を凍結したことも、この巻き返しに含まれるものでしょう。

この甲辰年も終わり、2025年は乙巳年ですから、世干乙と同じく年干乙の効果はあまり無く、甲の年の様な派手な巻き返しは見られ無いかも知れません。

台湾有事=戦争と言っても、米中の直接対決は無く、アメリカは自分で戦わず、支配下の日本や韓国に代理戦争をさせるのは目に見えています。

 中露に対する経済制裁などに依り、アメリカの覇権衰退が急激に進み、米中経済の逆転が、これまでの予測(2030年?)よりも早く起こりそうです。

中国とサウジなど産油国の間で、人民元に依る取引が進められて居り、ドル覇権も衰退中です。

アメリカは、ウクライナをけしかけて、代理戦争をさせていますが、仕掛けた経済制裁で、EU経済が打撃を蒙っており、中露印が結束して、BRICSが拡大し、中東、アフリカ、南米、アジアの殆んどが非米勢力と化しました。

2044年からの、丙戌世になってから、新秩序構築の完成を見ることが出来るはずですが、少なくとも、あと30年位は生きていないと、自分の目で見ることはできません。

 

  *無学訣大全            種殖(己乙癸丙=理想形)
丙乙庚甲 種殖B 顛倒の時干丙太陽が日干乙の花を育て、月干庚の鋏で花を剪定する。
癸の雨露が無いので辰亥の湿根が望ましい。年干甲は閑神でいつも余計な事ばかりする人

丙乙庚甲 種殖 乙を育てる命式。
 種殖の乙を干合する月干庚は剪定の鋏のようなもので乙の花芽を切り揃えてより美しく
する。大器晩成。
丙乙庚甲 種殖の時干が丙なら月干にあるものとして見る。丙は乙を育てる太陽であり食
傷の条件が良いので表現力に優れた人。
           

 

 

 

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『子平命理・基礎篇』  
       ¥15,750(税込)

干支と五行の知識、立命の方法、干関係の見方、強弱の見方、変通の見方、格局の見方、喜忌の見方、体用の見方などを解説します。

 本書を熟読・暗記すれば、子平の基礎は完璧であり、より高度な理論にも対応できるようになります。

 

 

 

 

子平命理・象意篇 

       増補改訂版

 
      ¥31,500(税込)
子平象意の基本構造、変通による象意、十二長生の象意、王文澤十六通変による象意、無作用干合の象意、六親の象意、成敗の象意、十二宮の象意、造命の象意などを解説します。
『子平命理象意篇』を、加筆改訂し、更に、『子平修密無学訣』の「導論」部分を付け加えたものです。

 

 

 

  子平大全
 
 ¥21,000(税込)

 命式の昇降レベルを知るためには、体用と喜忌が必要であり、喜忌を知るためには、強弱と格局を知る必要があります。本書では、誰でも子平の行運が理解できるように解説します。
 また、本書では、子平と皇極経世を組み合わせた「局式」による「測局」や、「群式」による国家や企業の推命を行う方法、通常の命理のように、個人の事が分るだけではなく、人類文明全体や国家のような、「天」に属する事柄まで分る方法を説明します。
 さらに「子平方位」「子平風水」への応用法を説明し、子平の「命卜相」が完成に至ります。

 

 
掛川掌瑛編著
 子平修密無学訣大全
(上・中・下巻セット)
 
 
 
改訂新版 ¥76,000(税込)

旧版をお持ちの方は、
差額¥13,000(税込)にて
交換致しますのでお申し込みください。

 


(「改訂新版序言」より)
  『子平無学訣大全』を発表してから二年近くになり、少しずつ間違いや不足を見つけては加筆・修正してきたのですが、中でも日時の変化干合が反映されていない箇所が数多くあることが判明し、今回『子平修密無学訣・全解』の完成に合わせ、題名も『子平修密無学訣大全』と改め、「改訂新版」を発売すること致しました。
 何分にも『無学訣大全』の命式数は一万通りに上り、文字数は百万字に達するもので、これを一人で執筆・校正までするのは容易な事ではありません。
 今回、二百箇所程の加筆・訂正を行いましたが、発見できたのも熱心な読者からのお問い合わせがヒントになったもので、読者の皆様におかれましては、お気づきの点がありましたら、ご遠慮なくご指摘いただき、今後さらに完成度を上げて行きたいと考える次第です。  何卒ご愛読、ご利用の程よろしくお願い申し上げます。

(序言より抜粋)
「無学」とは、仏教用語で、学び尽くしてこれ以上学ぶべきことがない境地を意味します。つまり「子平無学訣」を学べば、もうこれ以上「子平」を学ぶ必要がありません。
「子平」のような学問を「命理」と言います。
「命理」とは、時間が運命に与える影響を見る学術であり、「子平」が他の「命理」に優れるのは、時間記号である「干支」によって、あらゆる判断ができるところにあります。その「干支」の並びだけに焦点を絞ったのが「子平無学訣」なのです。
本書『子平無学訣大全』は明澄派五術の秘伝書『子平修密無学訣』の〈解説書〉です。四干の組み合わせは、十の四乗、つまり一万通りあり、本書ではそのすべての組み合わせについて、ひとつひとつ解説します。

(本文より抜粋)
つまり『無学訣』においては、「五行」や「干関係」などを超越して、「干支」の組み合わせだけで、命式を判断できるパターンが存在する、ということになります。
「時間」につけた「記号」である「干支」の並びだけで判断できる、ということは、「時間」と「運命」との関係を直接観察することにより近づくものであり、「作盤」のような、根拠不明の方法からは、より遠ざかることを意味します。
 「作盤」や「五行」を排除する、などと言うと、まるで伝統に反逆するかのようですが、実は「五術」においても、「五行」や「易卦」などに基づかない分野も、昔から存在するのです。
 例えば「風水」において、「理気」は確かに「五行」や「易卦」の理論に基づいて構成されているのですが、「巒頭」だけは、「竜」「穴」「砂」「水」とい う、地形そのものを類型化し、分類して、その土地の「貴賤」「吉凶」「壽夭」「富貴」を判断できるようにしたものです。
「巒頭」の理論でも「干支」や「易卦」などが使われていますが、これはただ、形態分類上の記号として使われているだけで、地形そのものが「五行」の作用を持っているというわけではありません。
 これに対し「理気」はどうかと言えば、家や墓石が、どの八卦方位を向いているとか、水流がどの十二支方位から来ているか、などという、ある種の約束事に基づいて判断を行うもので、地形そのものを見る「巒頭」の見方とは全く異なるものです。
 この「巒頭」と「理気」の関係を「子平」に当てはめてみると、「干支」の並びをそのままで判断できる「無学訣」の方法が、「巒頭」の見方と同様であり、 「干支」を「五行」で分類して、その「強弱」で判断する方法が、「理気」の見方と同様、と考えることができます。そして、風水の判断において、「巒頭」の 占める割合は80%と言いますから、「子平」においても、「干支」の並びだけで、80%の判断ができる可能性があるはずです。

「無学訣」でも「強弱」や「格局」を考慮する場合がありますが、それは四干が、ある特殊な並びになる場合の対処法として説明されており、やはり、「風水」 の「巒頭」のように、「子平」の判断も、80%は「干支」の並びだけで決まっている、と考えることができます。 『無学訣』を完全に理解できれば、あらゆる命式を、誰もが、あるがまま的確に判断できるようになり、これ以上「子平」を学ぶ必要のない「悟り」の境地に達することができるのですが、修得には長い持間を要し、なかなか生きているうちに「子平」を使うことができません。
 本書が書かれた目的は、「無学訣」の示す「干支」の並びによる推命、即ち、時間が運命に与える影響を、時間記号である「干支」の並び方そのものから、誰 でも読み取ることができるようにするためであり、「子平」における「無学」の境地を全人類と分かち合うためのロードマップとして、一万通りに上る四干すべ ての組み合わせについて解説します。

 

 

掛川掌瑛 著作目録 密教姓名学・三式風水大全

張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟

張明澄講義《員林学》講座 DVD 儒 道 易 禅 経世済民

張明澄講義<命卜相>DVD 明澄五術・張明澄記念館

張明澄 占術特別秘伝講座 DVD 風水・無学訣・ 宿曜・太乙・工門

 

お申し込み先  

日本員林学会 

代表 掛川掌瑛(東海金)     

☎Fax 0267-22-0001     

E-MAIL    showayweb◎msn.com 

◎→@

 

 

 

 


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