新年、明けましておめでとうございます。
今年はどんな年になるのでしょうか。
世界の未来を予測するには「元・会・運・世」という四つの要素で、子平の「局式」を立て、「命理」の場合と同じように「強弱・格局・喜忌」を出し、干関係を看れば、その「象意」を判断することができます。
2025年は乙酉世にあり、局式は昨年と変わりません。
*無学訣大全 種殖(己乙癸丙=理想形)
乙乙庚甲 種殖C 月干庚の刃物が日干乙の花を修剪するが時干乙の雑草が生い茂り効果
が出にくく、あまり折り目正しい人にはならない。年干甲は閑神でいつも余計な事ばかり
する人。
乙乙庚甲 種殖 乙を育てる命式。
種殖の乙を干合する月干庚は剪定の鋏のようなもので乙の花芽を切り揃えてより美しく
する。大器晩成。
乙乙庚甲 種殖の時柱が乙酉なら富貴は浮き雲の様で近くに見えても手に入らない。
この局式は「無学訣」の分類で「種殖」の格局に当たります。
会干の庚は、運干の乙を干合しますが、乙を毀すものではなく、
乙の花を剪定して、美しく育てる剪刀の役割をするものです。
つまり、世界の新秩序を構築する、運動勢力が、庚の剪刀に象徴されています。
2013年までの、甲申世の局式は、
甲乙庚甲
申亥午子
というもので、本来なら、乙を支えて育てる役割をするはずの、世干甲が、庚の剪定を妨害して、逆に乙を育てる種殖の邪魔をする働きとなっています。
つまり、世界新秩序の構築に対する、強力な抵抗勢力を象徴するものです。
1984年~2013年までの、甲申世の間、ソ連邦の崩潰を初めとする、世界新秩序と抵抗勢力のせめぎ合いが明らかでした。
(詳しくは、こちらの記事をご覧ください。子平測局の見方 掛川掌瑛著『子平大全』より)
西暦2014年(甲午年)から乙酉世に入り、世干支の甲申が乙酉に変っただけで、五行の構成が同じで、喜忌も全く同じですから、あまり変化がないように見えます。
ところが、甲は乙を強めますが、乙はただ数が多いだけで、雑草が繁るような状態であり、世界新秩序の構築に対して、抵抗側は腰砕けとなり、ただ混乱するだけ、という状態になっています。
2014年と言えば、ウクライナで「マイダン革命」と称するクーデターが勃発、正当な選挙で選ばれたヤヌコヴィッチ大統領が亡命、暫定政権が樹立され、これに反対する東部の親ロシア派との内戦で、2022年までの8年間で14000人の子供を多く含むロシア語系市民がウクライナ政府軍に殺害されました。
2022年2月には、東部4州が住民投票を行いロシアに帰属することを決定、ロシアがウクライナに侵攻し、2023年12月までに東部四州の殆んどの地域を制圧しつつあります。
西暦2024年は、甲辰の流年であり、流年干の甲は、局中の喜神である運干の乙を強める喜神ですが、庚に依る剪定の効率を悪くする忌神とも言える面倒な年干です。
世干が乙の間、新秩序の構築に対して、抵抗側の動きが盛んですが、無秩序で力は無く、新秩序の構築を遅延させ引き延ばすだけで、あまり有効ではありません。
もともと、会干の庚は剪刀であり、運干乙の花を剪定して美しく育てようとするものですが、世干乙の雑草が蔓延り、思うように剪定できないところ、この流年中は、乙が甲の樹木にからみついて繁茂し、庚は弱められて剪定の効率が悪く、乙の花の美しさが引き立ちません。
流年にどの干が来ても、乙酉世の30年間は、あまり大きな変化は期待できないところ、甲辰の流年も同様ですが、あの2014年の甲午年に起きたマイダン革命のような「カラー革命」を、今回もアメリカ=CIAやNED(全米民主主義基金)やムーニー(統一教会)が、企んでいたことは間違いなく、
米国政府の「超兵器」!!CIAの別働隊NED(全米民主主義基金)が、アジア含め世界中で破壊活動を展開!!
8月6にウクライナが始めたクルスク侵攻は、押し込まれている東部戦線をほったらかして、どうしてこんな無謀な攻撃をするのか?という疑問を世界中に与えたものですが、11月になると、5万人と言われるロシア軍がクルスクに配備され、本格的な掃討作戦を開始しました。
これに続き、12月には、HTS=元アルカイダのテロ組織が、トルコなどの支援を受けてシリアに侵攻、瞬く間に、アサド大統領を追い出し、暫定政権を樹立、これに対しロシアは戦わず、自分たちの基地だけは保全したようです。
どうやら、クルスクの無謀な作戦は、ロシア軍をここに張り付け、シリアの防衛に向かわせないための作戦だったことが、ようやく判ってきました。
と、言う訳で、2024年の甲辰年も、2014年の甲午ーマイダン革命と同様に、旧秩序からの巻き返しが起きた年という事になりました。
この時期、関税100%という脅しに応じて、サウジアラビアがBRICS加盟を凍結したことも、この巻き返しに含まれるものでしょう。
この甲辰年も終わり、2025年は乙巳年ですから、世干乙と同じく年干乙の効果はあまり無く、甲の年の様な派手な巻き返しは見られ無いかも知れません。
台湾有事=戦争と言っても、米中の直接対決は無く、アメリカは自分で戦わず、支配下の日本や韓国に代理戦争をさせるのは目に見えています。
中露に対する経済制裁などに依り、アメリカの覇権衰退が急激に進み、米中経済の逆転が、これまでの予測(2030年?)よりも早く起こりそうです。
中国とサウジなど産油国の間で、人民元に依る取引が進められて居り、ドル覇権も衰退中です。
アメリカは、ウクライナをけしかけて、代理戦争をさせていますが、仕掛けた経済制裁で、EU経済が打撃を蒙っており、中露印が結束して、BRICSが拡大し、中東、アフリカ、南米、アジアの殆んどが非米勢力と化しました。
2044年からの、丙戌世になってから、新秩序構築の完成を見ることが出来るはずですが、少なくとも、あと30年位は生きていないと、自分の目で見ることはできません。
*無学訣大全 種殖(己乙癸丙=理想形)
丙乙庚甲 種殖B 顛倒の時干丙太陽が日干乙の花を育て、月干庚の鋏で花を剪定する。
癸の雨露が無いので辰亥の湿根が望ましい。年干甲は閑神でいつも余計な事ばかりする人
。
丙乙庚甲 種殖 乙を育てる命式。
種殖の乙を干合する月干庚は剪定の鋏のようなもので乙の花芽を切り揃えてより美しく
する。大器晩成。
丙乙庚甲 種殖の時干が丙なら月干にあるものとして見る。丙は乙を育てる太陽であり食
傷の条件が良いので表現力に優れた人。
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『子平命理・基礎篇』 | |
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干支と五行の知識、立命の方法、干関係の見方、強弱の見方、変通の見方、格局の見方、喜忌の見方、体用の見方などを解説します。
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(「改訂新版序言」より) |
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