栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

1/18,19の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2025-01-22 12:15:33 | 配合論

■土曜中京10R紅梅S ナムラクララ(POG・望田)

ナムラクララたんの美しい全きょうだいクロスについては下記で書いてます
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/65a5d61f64c42ced2c2864ab3c20b808




京成杯はHペース前崩れとなりニシノエージェントが差し切り、そのイスラボニータ産駒らしからぬ?意外な底力は、母ビクトリアスマイルがもつAureole≒Electric Flashのニアリークロス6×6に由来するのではないか…という話を

考えてみるとマルバイユの牝系はそもそもノヴェリストと相性がよく、ラストドラフト(ビクトリアスマイルと3/4同血)とアビーム(ビクトリアスマイルの全姉)が出ていて、ラストドラフトはAureole≒Burghclere≒Electric Flash6×4・6、その母マルセリーナはBurghclere≒Electric Flash3×5でヒートオンビートの母でもあり、マルセリーナの弟グランデッツァは父アグネスタキオンでAlcide≒Electric Flash3×5





つまりマルバイユ牝系の重賞勝ち馬5頭は、揃いも揃ってElectric Flashのニアリークロスをもっているんですよね







Electric FlashはHyperion+Donatello+Aloeの組み合わせのスタミナの名血で、AureoleやAlcideやBurghclereとニアリーな血脈構成で、私の調べたところでは母系にElectric Flashの血をもつJRA重賞勝ち馬は14頭おり、うちドゥレッツアを除く13頭が、自身か母がElectric Flashのニアリークロスをもっている…といのは偶然とは思えない(下表参照)

●母系にElectric Flashの血を引くJRA重賞勝ち馬


Electric Flash
├Welsh Flame
│├Fruition
││├オエノセラ
│││└プリムローズイヴ
│││ └フェータルローズ
│││  └テンハッピーローズ(父エピファネイア-A)
││└プリムローズレーン
││ └サマーセント(父ハービンジャー-A)
│├Flame of Tara
││├Salsabil
│││└Sahm→サトノインプレッサ(父ディープインパクト-B)の母父、オニャンコポン(父エイシンフラッシュ-A)の母母父
││└Marju→マルバイユの父
│└Welsh Love
│ ├バーズウイング
│ │└デヒアバーズ
│ │ └メイショウアイアン(父マヤノトップガン-A)
│ ├カタリスト
│  └ウェルシュステラ
│   └ステラリード(父スペシャルウィーク-A)
│    └キングエルメス
└Brilleaux
 └Bedford Flame
  └Bedford Hope
   └ケンホープ(父Kendargent-A)グロット賞-仏G3
     └プールヴィル
マルバイユ
├ジターナ
│└ビクトリアスマイル(父ノヴェリスト-A)
│ └ニシノエージェント
マルセリーナ(父ディープインパクト-B)
│├ラストドラフト(父ノヴェリスト-A)
│└ヒートオンビート
グランデッツァ(父アグネスタキオン-Al)
※A…Aureole、Al…Alcide、B…Burghclereをもつ

エイシンフェンサーは好きな配合馬で今夏の北海道ではずっと狙いつづけてたんですが、どちらかというと夏馬のイメージがあったんでカーバンクルでは4番手でした…

アドマイヤムーンの配合のキーはDance SpellとSharpen Upを通じるPersian Maidの名牝クロスにあり、それをファインニードルはSharpen Up5×4と累進させていて、となると産駒の代では、Mixed Marriageの別な有力ライン、Tamerett~Gone Westの血をもってきたくなります

またロイヤルアカデミー≒Storm Catのニアリークロスも両半球で成功例が多々出てきており、これは種牡馬ファインニードルの必殺卍固めになるだろうと考えられました(のでPOGでネイルンノをピックしました)





JRA3勝エーシンパナギアにファインニードルを配して、サンデーサイレンス4×3、フォーティナイナー4×5、ロイヤルアカデミー≒Storm Cat4×4の父母相似配合を狙いすましてオープン級のスプリンターが出たというのは、エイシンさんとしては会心なんじゃないですかね

母系にGone Westをもつファインニードル産駒は勝ち馬率50%1走当賞金264万円(表A)、母系にStorm Catをもつファインニードル産駒は勝ち馬率41.2%1走当賞金190万円(表B)、ファインニードル産駒全体では勝ち馬率29.1%1走当賞金132万円ですから、エイシンフェンサーに倣ってみる価値はある

●表A

●表B

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土曜のボツ予想番外編~イクイノックス×シスキンの未来地図

2023-12-01 22:54:52 | 配合論

イクイノックスの配合を一言でいうならば「3/4Lyphard」かつ父仔2代続けての「母父1/4マイラー」という形なんですが、何度か書いたようにキタサンブラックのみなぎる底力の源はBustedとWordenとTulyarを通じる「SolarioとBlandfordとPretty Polly」の組み合わせにあり、イクイノックスはそれをWorden≒Le Fabuleuxのニアリークロスとトニービン経由でLife Sentence(オンリーフォアライフの母)も重ねて受け継いでいます
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/369ba708674e5d2a9924a042f049b705





たとえばコントレイルにしても、母ロードクロサイトはUnbridled≒Jeano2×3ですがティズリーを通じるLe Fabuleux≒Worden4×6でもあるわけでね、けっきょくBustedとTulyarとLe FabuleuxとWordenなわけで、DAIGOふうに略すとBTLWですか、インハーのBustedやティズリーのWordenの脈絡という点ではキタサン~イクイ父仔と同じことをやってるわけでね

とするとね、まさにドゥラメンテ産駒においてトニービンにSharpen UpやGone Westを合わせて(Life Sentence≒Mixed Marriageのニアリークロスにすることで)、タイトルホルダーやリバティアイランドやスターズオンアースが出て大成功したように、イクイノックス産駒においてもLife Sentence≒Mixed MarriageのニアリークロスでBTLWを受けたくなりますよね


※Polly Flindersの母Pretty PollyとMirawalaの母Mirandaは全姉妹

イクイノックスも12F最強の重厚な中距離馬だったので、産駒は3世代連続で「母父1/4マイラー」にするのが最も無理がなく、となるとGone WestやSharpen Upを引くマイラー種牡馬の娘、というのがまず第一手になるかと

あとウインドインハーヘアともトニービンとも相性抜群で、しかもLe Fabuleux≒Wordenの継続クロスになるUnbridled's Songの血もぜひとも使いたいところで、キングヘイローのLady Be Good牝系とUnbridledもニックスですからね



Unbridled's SongとGone Westのマイラーかあ…と考えるとね、今の日本の血統状況において、ヤンキーローズの成功をみても、シスキンって肌に回ったらほんとに有用やという結論にやっぱりなるんで、やっぱり成功してほしいというか残ってほしい血なんですよね

ライバルの血、という意味では皐月賞で土をつけられたジオグリフですか、ドレフォンもSharpen Upの血を引くStorm Cat系のマイラーですから、イクイフォンもなかなか手堅いのではないかと

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配合大喜利「メールドグラースの半妹フェアウェザーの配合相手」

2023-11-01 14:37:32 | 配合論

懇意にしている岡﨑淳オーナー(https://twitter.com/JunOkazaki1983)のご厚意により、今年も配合大喜利を一つやることになりました
お題は牝6歳のフェアウェザー、以下オーナーからのコメントです



馬名…フェアウェザー(牝6、父アイルハヴアナザー、母グレイシアブルー)
繋養牧場…奥山ファーム
種付料の予算…100万円以下、セリor庭先で売却予定

19年の豪G1コーフィールドCを制したメールドグラースの半妹です。キャロットファームの所有馬として川崎でデビューして3勝。昨秋のサラブレッドオークションで私が落札し、岩手に転厩してから2勝を挙げています。半兄のメールドグラース、半弟のシルブロンは中長距離で活躍していますが、本馬は父がアイルハヴアナザーの影響が大きいのか、全5勝をダート1400m以下で挙げています。馬体重の割には筋肉質でまとまった体型、ピッチ気味の走りから見ても、ダート短距離馬というイメージが強いです。ダート向きで、かつ伸びのある種牡馬を付けて、マイル前後で走れる馬をつくりたいと思います。

参考レース映像
http://keiba-lv-st.jp/movie/player?date=20230828&race=9&track=mizusawa





母系について補足すると、母グレイシアブルーはJRA3勝(芝1200~1400)、産駒にMRCコーフィールドC(豪G1・芝2400m)などに勝ったメールドグラース(父ルーラーシップ)、JRA現役4勝シルブロン(父トーセンジョーダン)

母母ブルーラスターの産駒には福島記念のグラスボンバー(父Machiavellian)がおり、3代母Blue Noteはモーリスドギース賞(仏G2・芝1300m)勝ち馬で、Habitatの血を引く平坦芝向きのマイラー牝系ですが、最近はスタミナのある種馬との配合で芝の長いところの活躍馬が出ていますね

フェアウェザーはSadler's Wells≒Nureyevの3/4同血クロス5×3、父アイルハヴアナザーがDanzig4×4、オーナーはダートのマイル以上で走れそうな仔を望んでおり、みなさまのお知恵を拝借ということで何卒よろしくお願いします m(_ _)m

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サンデーサイレンスの血統表でみる「3/4同血」「1/4異系」「配合的な緊張と緩和」

2023-01-04 09:33:51 | 配合論

あけましておめでとうございますm(_ _)m 2023年もよろしくお願いいたします
(このエントリは毎年、年頭に再掲します)

コーヒーブレイクさんの質問にお答えしているうちに、「3/4同血」「1/4異系」「ニアリークロス」「緊張と緩和」この4つについての例示がブログのトップに必要だろう…と思ったのでササッとつくりました

この4つを説明するのに最も適材なのは、やはり最も優れた種牡馬でした



サンデーサイレンスの父Haloは
Sun Princess≒Mahmoudの3/4同血クロス4×3
Pharos≒Pharamondのニアリークロス5・5×3
Blue Larkspur4×4
その父Hail to ReasonはPlucky Liegeの牝馬クロス4×4







サンデーサイレンスの母母Mountain FlowerはHyperion3×4で、サンデーサイレンスの母Wishing Wellはアウトブリード(4×4以上の強いクロスを持たない)



まとめると、サンデーサイレンスは

・3種類の強いクロスを持つHaloに、アウトブリードのWishing Wellを配した「緊張→緩和」の配合
・HaloもUnderstandingもHyperionのクロスを持たない(HaloはGainsborough6×5、UnderstandingはGainsboroughのクロスなし、ともにSeleneのクロスなし)ので、Hyperion3×4のMountain Flowerが「1/4異系」になっている
・Mountain Flowerはいわゆる北米血脈を全くと言っていいほど持たない(母系の奥にMan o'Warの顔が見えるだけ)ので、サンデーサイレンスは「3/4北米,1/4Hyperion」という言い方もできる

というわけでサンデーサイレンスの血統表には、「3/4同血」「1/4異系」「優秀な牝馬のクロス」「緊張と緩和」という笠理論の根幹、配合史に書いてあることほとんど全てが織り込まれているわけです

----------

欧リーディングサイアーに君臨しつづける大種牡馬Galileo…母母AllegrettaがAralia≒Almyra3×2で、このドイツ土着のDark Ronald系の血の凝縮が「1/4異系」となっている







北米血統のスピードの源泉Domino…わずか2世代19頭の産駒を通じて、今も世界中のサラブレッドに絶大な影響を与えている。血統表の3/4でLexington~Bostonの血のクロスを重ね、父父Alarmのところだけはこのラインと無縁の血で構成されている



※こちらもよろしくお願いします
アーモンドアイの血統表でみる「全きょうだいクロス」「3/4同血クロス」「1/4異系」「配合的な緊張と緩和」
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f3163aa97588224613a16b359eb7a94c

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新旧交代、War Relic≒Eight Thirty≒Good Example戦争

2022-12-16 10:27:45 | 配合論





マインドユアビスケッツはDeputy Minister3×4をもつので、デルマソトガケの母アムールポエジーのように、Northern Dancerの血を全く引かないアウブリードな繁殖との配合に適しています

いっぽうで底力ある欧州血脈がやや不足しているので、芝でもダートでもチャンピオンクラスを出すには、トニービンとかポインテッドパスとかセントクレスピンみたいな血を補ってやる必要があるだろうと





あとデルマサキガケから数えて8代目と遠いところですが、エイプリルソネットに入るAnnapolisという血はBunty Lawlessの父Ladderと3/4同血で、Deputy MinisterはBunty Lawless5×3でLadder≒Parade Girlの3/4同血クロス6×4・5でもあります

つまりエイプリルソネット牝系にDeputy Minister系種牡馬をかけると、Ladder≒Parade Girl≒Annapolisのトリプル3/4同血クロスになるわけですが、このパターンは以下のようにマインドユアビスケッツでもクロフネでもフレンチデピュティでも全部勝ってますな(全日本2歳優駿1着はまだ反映されてません)





そのことを踏まえた上でエイプリルソネット牝系の出世頭ワイドファラオの血統表をみると、なるほどこちらはヘニーヒューズ×アグネスタキオンのニックスで、これもEight Thirty≒War Relicのニアリークロスが大きな根拠ですからね

エイプリルソネット牝系といえば交流重賞に勝ち種牡馬入りしたミリオンディスク、このミリオンディスクの産駒でJRAで勝ったものは3頭いますが、2頭がフジキセキ肌で残る1頭はBold Example牝系ですから、やはりWar Relic≒Eight Thirtyの支配下にあったといえます





ヘニーキセキやドレブライドルド(ドレフォン×Unbridled)がダートで成功するだろうと予言したのは、Deputy Minister経由のWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleのトライアングルニアリークロスの成功を、カネヒキリのころから嫌というほど見せつけられてきたからで、だからビスケッツ×ヘニーヒューズやビスケッツ×フジキセキにも当然注目しております

直線先頭に躍り出たヘニーヒューズ×フジキセキの1人気ペリエールを、マインドユアビスケッツ×エイプリルソネットのデルマソトガケが差し切ったという結末は、今なおダート界はWar Relic≒Eight Thirty≒Good Exampleに支配されているといえるけれど、しかしそろそろヘニーからビスケッツに世代交代なのかという感慨もありました

強大な社台スタリオンの唯一の弱点はダ短距離で、ノーザンがクラブ用にサウスヴィグラス産駒をセリで落としたりしてましたが、Storm Cat×Deputy MinisterのドレフォンとDeputy Minister3×4のマインドユアビスケッツの導入によって、「このカテゴリまでもっていくんかい!」という日高の悲鳴が聞こえてきたゴール前でもあったかと

ヘニーヒューズとシニスターミニスター、ダートの二本柱が高齢にさしかかるなか、日高の各所もダート向きの種牡馬を続々とスタッドインさせています

ヘニーヒューズといえばこのレース、アジアエクスプレス産駒が2頭出てましたが、ハセノゴールドは母母父クロフネでDeputy Minister5×5、ニシケンボブは母父フジキセキでした

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エヴァーグリーンな凱旋門賞に

2022-09-27 22:28:51 | 配合論

凱旋門賞と日本馬の歴史はHyperion惜敗の歴史ともいえ、エルコンドルパサーはForli(Nureyev≒Sadler's Wells3×2、Special=Lisadell4×3・4)、ナカヤマフェスタはFlower Bowl(母His Majesty2×4)、そしてオルフェーヴルはノーザンテースト4×3







この3頭の名馬が、直線先頭に立ってHyperionを最後の一滴まで振り絞って、それでも惜敗だったのが凱旋門賞というレースなのです

エルコンドルパサーを差し切ったのは無敵を誇ったSadler's Wells産駒Montjeu、ナカヤマフェスタを差し切ったのはNureyev≒Sadler's Wells4×2をもつKingmambo系ワークフォース



12年オルフェーヴルを差し切ったのは父父Sadler's Wells×母父Shirley HeightsでBold Reason≒Never Bend4×4をもつSolemia、そして13年オルフェーヴルを突き放したのはMontjeuの息子Motivatorを父にもつ女傑Treveでした





タイトルホルダーはKingmamboの父系にエアグルーヴとMotivatorとShirley Heightsを重ね、クロスがNureyev≒Sadler's Wells5×4

まさに脳天からつま先まで全身Hyperionずくめ、近20年ぐらいの日本産馬のなかで最もHyperion的な名馬、底なしのスタミナと強靭な手先で駆け抜けるタイトルホルダーが、ついに凱旋門賞に駒を進めて、横山和生を背に逃げ宣言、オッチャンはもうすでに泣き出しそうです



日本馬を応援するのは毎年のことですが、今年はちょっと違う思いで、タイトルホルダーのHyperionが通用しなかったら何が通用するんだ、何を信じればいいんだというぐらいで、エヴァーグリーンな凱旋門賞になると信じてテレビの前に陣取ります

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Baaeedの配合

2022-08-18 09:49:43 | 配合論

Baaeedの血統表をみると、Urban Sea、Park Appeal、Miesque、Glorious Song、Courtly Dee、そしてHeight of Fashionと、代々名を連ねる名牝名繁殖たちにまず圧倒されます





次に母AghareedがもつMr.Prospector2×4、Nureyev≒Sadler's Wells3×4、Northern Dancer4×5・5、このクロスのうるささに圧倒されます

そこにPark AppealとAllegrettaというアウトサイダーな名血を受け、自身もアウトブリードのSea the Starsが配されたことにより、この配合的な緊張と緩和によって良血名血が爆発したのがBaaeedなのだと気づかされます





Baaseedの全兄Hukumも今年のコロネーションS(英G1・芝約12F)に勝った一流馬ですが、Aghareedの仔で成功しているのは今のところ父Sea the Starsだけ

Lahudood(f.2003.Singspiel)BCフィリー&メアターフ-米G1ほか
└Aghareed(f.2009.Kingmambo)仏2勝
 ├Abqary(m.2014.Dubawi)不出走
 ├Kasbaan(g.2015.Dansili)英3勝
 ├Al Raahba(f.2016.Frankel)不出走
 ├Hukum(m.2017.Sea the Stars)コロネーションC-英G1
 ├Baaeed(m.2018.Sea the Stars)G1計6勝
 ├Zaghaareed(f.2019.Intello)不出走
 └Naqeeb(f.2020.Nathaniel)不出走

Northern DancerもMr.ProspectorもHail to ReasonもNasrullahも何ももたない、主流のラインの血を全く引かないPark AppealとAllegretta、このスーパー名繁殖2頭の偉大さをまたまた噛みしめさせられるわけです

さて、これから札幌に戻る準備にかかります…来週はサマーセールへ

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母娘二代配合大喜利~PreachとYarnなヤエノリバーちゃんの配合相手

2021-11-26 00:21:29 | 配合論

久しぶりに配合大喜利やります~名血ツァーリーナの配合相手を考えよう!
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/4cbedab3fc63bed2db3c80fc55665f00

この大喜利によりヨハネスブルグを配されたツァーリーナは翌年娘を産み、ヤエノリバーと名づけられたその牝馬はJRAで4戦するも掲示板もないままで、前肢に故障を発症し、この夏に引退することになりました

そのときに上野さんと「ヤエノリバーどうしましょうか…繁殖としても魅力ある血統なんやけどなあ…」という話をしてて、オーナーの厚意で無償で譲っていただけることになったので、ならば仔を何頭かとってみようかと有志数人に声をかけ、繁殖として共有という形でチームが発足しました(・∀・)







配合種牡馬は最終的には私が決めますが、来年は初仔ということもあり、あまり高い種は付けないつもりです

産駒は基本的には売る方針で、共有したりクラブに入れたりということはしない予定なので、配合種牡馬のチョイスに際しては当然そのあたりも考慮します



写真は8月にこっちに帰ってきたばかりのヤエノリバーですが、薄手でみるからにトモが非力で、歩かせてもユラユラという感じで、あ~この後駆はRound Tableやなあ…

Yarn=Preachの3代母MonarchyはRound Tableの全妹で、そこにBold Rulerですからボルキロ柔いんですが、それが後ろの非力さ緩さとしてヤエノリバーちゃんに伝わったようで、ダート血統なんですが体つきや歩きを見ると芝馬みたいなんですよね(^ ^;)



無敗の三冠馬Justifyとどこがどう違ったんやろう…と考えてもあまりにも違いすぎて頭をひねるばかりですが(^ ^;)、マイルCSの回顧でも書いたように、PulpitにUnbridledやIn Realityの頑強さを補ってTapitが出たことと、Justifyの母父GhostzapperのDeputy Minister×Relaunch×Tri Jetという頑強さ、ここらをヒントにするならば、ダート馬を狙うならばエンパイアメーカーの頑強さをONにするような方向でしょうかね



いっぽうでこんなにRound Table的ならば、芝に振ってみる手もあるのではないかという考えもひとつあって、そろそろチームで議論しながら配合相手を絞り込んでいこうかなと思ってるんですが、ここはブログ読者のみなさまのお知恵も拝借しようということで、母娘二代・ヤエノリバー配合大喜利を公募することにしました(・∀・)よろしくお願いしますm(_ _)m

あと下記のヴェルナッツァ大喜利、すでに沢山の案をいただいておりますが、こちらもまだまだ受付中ですのでよろしくお願いしますm(_ _)m

配合大喜利「名牝系のUnbridled's Song肌、ヴェルナッツァの来春の配合相手」
https://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/1abbafc47ca36a0698ab99550143a0b1

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配合大喜利「名牝系のUnbridled's Song肌、ヴェルナッツァの来春の配合相手」

2021-10-13 16:10:46 | 配合論

クリソベリルの引退種牡馬入り&ポエティックフレア導入の報にバタバタしておりますが、ひとまず公式発表を待ちましょうか

オーナーの許可を得たので、久々に当ブログで配合大喜利をやります



お題となる繁殖牝馬ヴェルナッツァは米国産で不出走
これまでの産駒にはホスト(牡、父ファルブラヴ、JRA3勝、南関3勝など)、カレン(牝、父ディープブリランテ、JRA2勝)などがいます
1歳は父バゴの牡(先月のセプテンバーセールで616万円で落札)、当歳は父ミッキーアイルの牝、そして現在はディーマジェスティを受胎中





牝祖NumberはNureyevと3/4同血の妹でジェイドロバリーやNumerousの母として知られ、おなじみのSpecialにさかのぼる名牝系
ディープインパクト系との配合で大成功しているUnbridled's Song肌というのも魅力のひとつで、父ディープブリランテのカレンが走ったし、私も少しアドバイスさせていただいたんですが、ミッキーアイル、ディーマジェスティと、ここ2年ディープインパクト系が交配されているのは多分に意図的なものです





写真は当歳のミッキーアイル牝(藤沢牧場にいます)でなかなかよさげな馬ですが、この名血名牝系のヴェルナッツァに来年何を種付けすべきか、というのが今回のお題となります

締切は年内いっぱいですかね、いい案があればこのエントリのコメント欄にどしどし書き込んでください

オーナーも血統大好きで、ヴェルナッツァが入手できそうと聞いてすぐさま日高に駆けつけて即決したような方なんで、皆さまの案を見るのを楽しみにしてます(・∀・)よろしくお願いします

あと近いうちにもう一つ、面白い題材で大喜利をやる予定ですのでそちらもよろしくということで

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Sさんとジャンポケの訃報が

2021-03-02 16:16:23 | 配合論

ウインズB館の常連Sさんは洋服の仕立ての職人で、もう80近いのにまだまだ腕は達者で、奥さんと息子が闘病中なので洋裁店を畳んで、アパートを二部屋借りて自宅の隣を工房にして、そこで仕立てや直しを請け負ってました

札幌市内の百貨店とはだいたい取引があり、工房に入ると高そうなスーツがバラバラ死体になってあちこちに釣り下がってて、「こういうメンドクサイのだけ俺んとこ持ってくんだ~(苦笑)」ちなみに奥さんはニットの直しの達人なのです

サトノクラウンが勝った15年弥生賞の朝、週明けに奥さんが手術なので「ちょっくら入院費でも稼いでくるか」と軽口を叩いて家を出たSさんは、B館のいつもの居場所に向かっている途中で脳出血を発症、3Fの踊り場で倒れているところを警備の人に発見されました

入院先が定山渓病院になったので、寝たきりのSさんを見舞って、ついでに温泉に浸かってカレー食って帰ってくるのが年数回のルーティンやったんですが、昨年からはコロナでずっと面会禁止で、まあリハビリ頑張ってたからとりあえず元気にはしてるやろうと思ってたんですが、クリスマスに亡くなっていたという連絡が

私が学生時代に買ったダックスのダッフルコートも、古着屋で見つけたウールリッチのマッキノークルーザーも、「ちょっと着てみな」と待針を適当に入れて、こちらが細かいこと言わなくても、上手いことリペアして、太からず細からず絶妙のサイズ感に仕上げてくれました

どこにでもあるふつうの定規と鉛筆で、定規をくるんと回転させたり滑らしたりして服の裏地に微妙な曲線を描き、それに沿ってジョキジョキ鋏で切りながら「ここんとこはね、真っ直ぐ切っちゃダメなんだ」あの職人芸を見学するのが楽しかった

冬に見舞いに行くときは必ずダッフル着ていったんですが、もうかなりヘタッていい味出すぎてるぐらいで、これはウインズの踊り場で野垂れ死ぬまで着てやろうと思ってます



ジャングルポケットはたしかにデビュー当時から大物ムードは漂ってましたが、トニービン×Nureyevのヤンチャな大跳びで、もう見た目に荒削りで、それが2戦目の札幌2歳でタガノテイオー(後に東スポ杯に勝ち朝日杯2着)とテイエムオーシャン(後の桜花賞&秋華賞馬)をねじ伏せてしまうというのがまず最初の驚きでした

こういうスケールの大きな走りをする大物が、不思議と角田のところに巡ってきてね、ポーカーフェイスで思い切りよく雑に乗って勝つのがかっこよかった

そのジャンポケがいくら追っても影も踏めなかったのがラジオたんぱ杯のアグネスタキオンで、そのタキオンとジャンポケに歯が立たなかったクロフネがダートに出たら歴代最強の仰天パフォーマンスでぶっちぎりぶっちぎり

秋には大器マンハッタンカフェがついに本格化して有馬のエビショウの捲りも忘れられず、ほんとにワクワクドキドキの連続でしたねあの年のクラシックは

東京2400の土俵の真ん中で、横綱オペラオーとがっぷり四つに組んで、荒々しく寄り立てる脚はまさにトニービン、まさにNureyev、まさにナスペリオン



代表産駒のトーセンジョーダンと代表孫のミッキースワローの配合が似ているように、濃厚なHyperion(4・6・6×6・6・7・7・7・8)を活かすにはクラフティワイフのような軽い北米スピードの注入がポイントで、だから母父としてはサクセスエナジーみたいな使い方、父のスピードをHyperionで支えるみたいな配合がいいんじゃないかと思いますね

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