土曜の芝1200mで新馬勝ちメジャーミノルはノーザンテースト≒Vice RegentとHalo≒Red GodとCrimson Satanのクロスですから相似配合的で、テースト的なスプリンター体型のスプリンターで急坂ベター
九州スポーツ杯はニンジャが引っかかって競っていったので1000m56秒8のHペースとなり、カルドブレッサの持続力ある差しがモノを言う展開ではあったんですが、やっぱりこの馬は小回りだとちょっとパフォーマンスは落ちます
日曜の芝1200mで新馬勝ちマイネルエテルネルはいかにもGone West系のスプリンターという走りで、母父もウォーニング産駒のスプリンターPiccoloでクロスがTamerett4×5ですから、Tom Foolの機動力とTudor Minstrelの粘りで走る手堅いスプリンター
日曜7Rはダノンバラードの全弟ロードハリケーンが3戦目で未勝利脱出、Halo3×3らしい無駄のない捌きで小回り向きの機動力はあるのですが、開幕週の超速馬場であの外捲りはふつうなら沈むところで、最後まで伸びきったのは持続力も兼備しているからで、ようするに兄と似たタイプなのでしょうがまだ良くなる余地は大いにありそうな
ちなみに昨年の「ディープインパクト好配合馬リスト(2011年版)」で◎評価にした10頭は、チュウキチ、マスクオフ、シェイクスピア、ヴァンセンヌ、スピルバーグ、ロードハリケーン、ディープブリランテ、トーセンシーザー、ディサイファ、フィエロの10頭で、シェイクスピアは2戦目の故障予後不良がまったくもって残念で、それでもけっきょく7頭が勝ち上がってダービーとプリンシパルも勝ったんでまあまあかなあ~とは思っとるんですが、チュウキチとトーセンシーザーは今から小一時間ほど説教するんでそこに座ってなさい
国東のハワイアンウインドは前予想で取り上げましたが期待どおりの強さ、やっぱりレイカーラとラスヴェンチュラス同着の7/15新潟最終は、500万下にしてはなかなかハイレベルやったと思いますよ~
デインヒルのパワーと粘りがONになりやすい配合で、平坦大回りよりは急坂小回りがベターかなというしぶとい中距離馬で、それだけに新潟外の上がりの競馬で強敵に食い下がったのは高く評価できたのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106378/
先週の雑感・新潟編~ハイレベル日曜最終の上位馬から目が離せない
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/877802a11334db77b190cd486a63dcb9
尖閣湾はシルクレイノルズが引っかかって1000m57秒4、フルアクセルは“胴長緩慢ヒカルアマランサス”と名付けて東京向きはたしかでも1600mは短いとずっと書いてきたので、外1800mでこれぐらいの上がりならアッサリ届いて当然
2戦目のはなみずき(阪神外1800m)で◎にしたので覚えてますがあれは直線で不利があっての僅差5着で、当時から直線長い中距離ならレッドセインツやエーシンミズーリやハーバーコマンドと互角の脚があることを示していましたから、外1800m~2000mなら(極端な上がりの競馬にならないかぎりは)昇級関係なしじゃないですか
ちなみに母アクセラレイションはコリーダ賞(仏G3・芝2100m)勝ち馬
佐渡は前予想で取り上げたニューダイナスティが楽々と逃げ切り、この馬は母がRoberto×Danzigなので半分グラスワンダー的なパワー加速で、だからディープ産駒でも外回りで斬れるというより内回りで捲る脚質だとすみれSの予想のときにも書きました
そしてBurghclereにFair Alycia(Alycidon+Fair Trial)とFlower Bowlを合わせてますから、ディープ産駒としてもスタミナはたしかな配合でもあり、ベストは中山2500mかなあ~と思っとります
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009106492/
土曜最終は尖閣湾に出てくれば◎だとしたエクセラントカーヴが快勝でしたが、内1400mなら同じダイワメジャーでHalo3×4のラパージュのほうを◎にしていたと思います(^ ^;)
言い換えればラパージュはここ数戦と同じぐらいはちゃんと走っていて、それを内1400mで並ぶまもなく差して3馬身ちぎるというのはちょっと驚きで、クイーンCで◎にしたときにも書きましたが、母系にSeattle SlewとRivermanが入って自身は「サンデー×ミスプロ×Buckpasser」のA級配合形で、ダイワメジャー産駒ながらサダムパテック的に斬れる(だからこそ東京マイルで◎を打ちたかった)脚質ですから、これは次走外1600mなら、ま~人気でしょうがガツーンと打ちたいです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009105721/
あと決着がついてからですがヤサカオディールの追い込みも目をひくものがあり、父メイショウボーラーのCaerleon≒Storm Catに対してエリシオをもってきてNorthern Dancerとナスキロラトロの組み合わせをクロスし、ナスキロ柔く斬れるのでこれも外1600mならもうちょっとパフォーマンスが上がりそう
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2009104505/
日曜1Rは15人気のクレバーチャームが2着に粘って穴をあけましたが、メイショウサムソン産駒は土曜札幌2Rメイショウアカフジも叩き2戦目で連対しており、そもそもサムソン自体がデビュー3戦目に勝ち上がったように産駒は叩き良化型が多そうだし、このクレバーチャームとメイショウアカフジに共通する「ひと叩きで大幅馬体減+距離延長」のパターンはちょっとマークしておいたほうがよろしいかと
先々週の雑感で「ウォーエン×サドラーは黄金配合か」と書いたら、そのときにも取り上げたチャードリーが日曜6Rで未勝利を脱出し、これで母系にSadler's Wellsを持つウォーエンブレム産駒はシビルウォー、ローブティサージュ、ラクリモーサ、チャードリーと全て勝ち馬となりました
なぜ黄金配合なのかは下記エントリで書いてます
日曜7Rは叩いたパッションダンスが3番手から抜け出し素質の違いをみせつけましたが、この馬のように母系にLyphardを持つ=つまりLyphardのクロスを持つディープインパクト産駒は、ジェンティルドンナ,ディープブリランテ,スマートロビン,トーセンラー,ドナウブルー,パララサルー,スピルバーグ,ラスヴェンチュラス,プランスデトワール,ディープサウンド,ミッキーオーラ,パッションダンス,ハブルバブル,ダヴィンチバローズ,サトノオー,クランモンタナ,マスクオフなどこれまで中央に35頭が出走し、その成績をTARGETの脚質分類で分けてみると
逃げ・先行[32.13.11.20]59%
中団・後方[19.20.15.123]22%
ちなみにLyphardをクロスしないディープインパクト産駒の場合は
逃げ・先行[133.78.64.252]40%
中団・後方[106.111.107.731]21%
となり、やっぱりディープのLyphardクロスは(ジェンティルドンナのように瞬発力で追い込む馬もなかにはいるけれど)前受けしたほうが勝ち味がある…と私は思っています
釜山に行く前に特別登録をみて名前をあげておいたのは、佐渡のニューダイナスティ、豊栄のダノンウィスラー、九スポのスマイルバラッド、国東のハワイアンウインド、石狩のシャンボールフィズ、羊ヶ丘のストレイトガール、そして血統クリニックのアイムユアーズ
スマイルバラッドは引っかかったニンジャに絡まれ超Hペース、ストレイトガールは皇成のコメントにあるように馬群の中で脚を余してしまい、だからこの2頭は敗因が明らかなのですが、ダノンウィスラーはこちらの見立て違いというかまだここで通用するほどではなかったですね~
何が言いたいかというと、たとえば土日で勝負レースが7つあったとすると、そのうち2つや3つは不利があったり展開が違ったり乗り役がミスったり体調が悪かったりで思惑通りにはならないもんで、ま~それぐらいは競馬にはつきものなので仕方ないとして、思惑通りにいった4つ5つについては完敗をゼロにしたいなあ~と、ほとんど馬券に絡むぐらいにしたいなあ~と、そういう意味でダノンウィスラーだけは失敗というか見込み違いでした
ディープにミスプロとナスキロですから外回り向きの差しなのはたしかでしょうが、マイラーというよりは1800mタイプなのでここまで時計が速いとスピード負け…という解釈はしていますが…
NSTのスマートシルエットは戦績どおり直線長い1800mがベストでここは順当、マーメイドは内2000mでしかも外伸び馬場ですから人気にするほうが悪いです
ドリームバスケットは先行の利があったとはいえシルクアーネストやアスカトップレディに先着は立派で、しかもこの馬はノーザンテースト≒Night Shift3×2の体質の硬さがありますから戦績どおり東京より中山向きで、たとえばこのメンバーで中山1600~1800でやったら、たぶん私はこの馬に◎を打ちますね~
先週の雑感・中京&函館編~ウォーエン×サドラーは黄金配合か
http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo/e/f742e583a8e7d6d9475afc4c67371bc9
夕方洗濯物取り込んでたら、大家が畑に水やってたんで
「昨日まで釜山行ってきたんすよ~、ハイこれ土産、地元民愛用のゴマ油」
「あら~ありがと、釜山?まあ~豪勢ねえ」
「いやいや格安のツアーですよ」
「私は来週から2週間、北イタリアに行くの」
(…なんやそれが言いたかったんか…ぜんぜんそっちのほうが豪勢やないかい)
「だからね~、あまりカンカン照りが続いたら、ここらへんちょっと水やっといて」
「あ~いいすよ」
「トマトとキュウリとナスは、食べれそうなのから獲っていいから」
こうなったらプチトマト食い荒らしたりましょか(^ ^;)
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先ほど血統屋の「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」、ノルマンディーオーナーズクラブの募集馬から2頭ピックアップしました~
岡田総帥の実弟・岡田牧雄氏率いる岡田スタッドグループが母体となって設立したクラブで、代表は息子さんの岡田将一氏ですね
これからシルク、キャロットと大きなところが控えてるので、しばらくは通常業務に加えてそちらに追われることになりそう…
血統屋有料コンテンツ「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」
クラブ法人の新規募集馬について栗山求と望田潤が評価します
値段のわりに期待できそうな好配合を、各クラブの募集馬からピックアップして解説
http://miesque.com/c00009.html
昨晩釜山から帰ってきました~
初日はガイドさんオススメの豚焼肉(肉が二人前で500gもあってとても食いきれず、そしてドリンク込みで総額1500円という安さにいきなり驚愕)→寝酒はホテル近くのスーパーで購入した缶ビールとかっぱえびせん
2日目の朝食は超有名店「済州家」のアワビ粥(優しい味で美味)を食ったあと海雲台ビーチで軽くリゾート気分…というような場所でもなくて夏休みの中学生がTシャツ短パンで走り回ってるようなとこでした(^ ^;)→チャガルチ市場に戻ってアワビとタイとヒラメの盛り合わせで一杯、これもオバチャンは二人前と言うが明らかに4人前は以上はあり、そこに小鉢が10種類近くとなぜかサンマの焼いたのがついてくるのでまたもや食いきれず…それで二人で3000円弱、刺身はその場で捌くので新鮮は新鮮ですが熟成してないので旨みより歯ごたえ重視という感じ→そして釜山のナイター競馬へ突入…と思ったら私の調査ミスでこの日はなんとソウル開催…、釜山競馬場はウインズとして開いててなかなか賑わってましたよ~(ガックリして4Rほど遊んで退散…馬券はパドック重視で購入も安い単勝、350円やったかな?が当たっただけでした)
3日目は日中は南浦洞やBIFF広場を散策するもあまりにも暑すぎて、冷麺食ってから早々とホテルに退散、夕方は西面に出向いて、そうやまだホルモン食ってないな~と適当な店に入ったら、オバチャンが目の前でミノ、テッチャン、マルチョウなんかをハサミでジョキジョキ切りながら焼き、それを韓国海苔ふりかけオニギリ+キムチ+コチュジャン+サンチェとで巻いて、簡単にいうとホルモンとキムチの肉巻きオニギリ風なものをオバチャンが作成し、「ほれほれ、アーンして」と次々と口に押し込んでくるので、我々は親鳥にエサをもらうヒナ状態に(^ ^;)
けっきょく移動は全てタクシー、競馬場からの帰りなんて道が混んでて一時間ぐらいかかったんですがそれでも3万ウォン=2000円ちょっとで、だから街中をチョロチョロ移動するぶんには片道300円とかその程度で済んじゃうんで、ソウル同様激安でしたが、これだけ安いと「あれ?なんだ西面のロッテかい、南浦洞かと思って逆方向行っちゃったよワッハッハ」なんてクサイ芝居打たれたところで、ボラれたといっても200円とかそんなんですから怒りもわかないです(^ ^;)
ロッテホテルのカジノへは3晩とも通ったんですが(^ ^;)、相方がバカラとかようわからんのでルーレットばっかり、ま~アウェーですからあんまり無茶振りはせずにかわいく張ってたんですが、この無欲謙虚がよかったのか3日間の成績は○◎△という感じで、釜山空港に着いてとりあえず5万円ぐらいウォンに両替えたんですが、帰る日に財布のなかをみたら同じぐらいのゼニは残ってたんで、ま~3日間の飲み食い遊び代ぐらいは浮いたって感じでした
しかし帰路の途中でブログをみたら、アイムユアーズもニューダイナスティもハワイアンウインドもシャンボールフィズもきてるし、ラブフールなんて小回り1800mのお手馬ですからこれは絶対押さえてたし、う~むこれは日本にいたほうが美味しかったんじゃなかろうか…
土日のレースはまだちゃんと見てないので、回顧は後ほど…
今日は朝から「2歳勝ち馬評価」と「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」の東京サラブレッドクラブ募集馬を書き上げ、「血統クリニック(クイーンS)」の登録馬の下調べと下書きを終わらせ、合間に「サラブレ」編集部と月末締切の原稿の打ち合わせをし、そしてさっき荷造りもあらかた完了と、俺もやればできる子やん…という一日でした(・∀・)
その編集部の方が、内田利雄騎手が釜山で騎乗していたときに取材で訪れたというので、そのあたりの話も聞けたんでよかったです
というわけで「一口馬主好配合馬ピックアップ2012」東サラから4頭ピックアップしました~
http://miesque.com/c00009.html
釜山ではホテルや近くのネットカフェでネットはやれるみたいですが、基本的には明日から日曜まではオフラインで、ブログもたぶん更新しません
あと申し訳ないですが、「NETKEIBA No.1予想」「馬券総合倶楽部」「e-dream」の直前予想も今週はお休みです~
家に引きこもって仕事してるとコーヒーを何杯も飲むのでトイレに行く回数も増え、だからトイレに「週刊競馬ブック」を置いておいて便座に座りながらパラパラ読んでるんですが、特別登録を見てこれは出てくれば買ってもらおうかなあ~と思った馬を列挙しておくと
尖閣湾=エクセラントカーヴ(外回りナスキロ柔斬)
豊栄=ダノンウィスラー(外回りナスキロ柔斬)
佐渡=ニューダイナスティ(内回りグラスワンダー牝系パワー捲)
九州スポーツ=スマイルバラッド(小回り1800mベストHalo4×4)
国東=ハワイアンウインド(前走ハイレベル4着)
石狩別=シャンボールフィズ(休み明けこそ狙いか)
羊ヶ丘=ストレイトガール(母系洋芝◎前走外回不利)
いろいろ仕事に追われてるのでいつも以上にザックリで…
村上はボツ予想で「☆ヒラボクインパクトはBurghclere≒Aureole魂の中距離馬ですからマイルで差しに回ると勝ち味に遅い」と書いたら、北宏は涼しい顔で前受けして◎ドラゴンライズの差しを完封(^ ^;)
でもこの馬はBurghclere≒Aureole3×6とナスキロのクロスですから、東京と外回りの中距離で前受けというのがベストパフォーマンスを出せる条件で、セントポーリア勝ちがまさにそうだったし、だから昨夏の魚野川特別(新潟外2000m)でも◎にしたんですが、3-3-3から直線先頭でネオサクセス、サトノタイガーと接戦の3着で、やっぱりこれがベストパフォーマンスと言っていいんじゃないですか
ちなみにこの「前受け」って言い回し、もうずいぶん前やと思いますが、須田鷹雄さんがGCで予想の能書き述べてるときに使ってるのを耳にして、ほほうこれは使い勝手がエエ言葉やなあ~ということでそれから多用してます
「逃げ残り」「先行粘り込み」「好位抜け出し」、これをまとめてたった3文字で言い表せるので、なかなか便利な言葉なんですよね~
日本海は中館さんと大知で競りにはならず△ラッキーバニラがスローで逃げ切り、それだけに◎タガノキャプテンの出遅れは痛かったですが、△メイショウジンムもメイショウドトウにRobertoを入れてクロスがForliですから内回り向きの捲りタイプ
こういう内回り向きの脚質の馬というのは、4角を回りながら番手を上げることができるだけでなく、4角回って直線でトップスピードに乗るまでの助走も短くてすむので、そういう意味でも内回り小回りが達者なんですね~
糸魚川のサトノアポロはシンボリクリスエス×ミスベルベールですから長い直線向きの中距離馬で実際東京と外回りでは凡走なしですが、これが斬れたというよりはブラインドサイドが斬れなかったという印象のほうが強いですね~
やっぱりこの馬はオークツリーの孫だしキンカメ×Robertoですから、以前から書いているように小回り内回りで先行捲るタイプやと思いますよ
火打山は一息入れて馬が良くなった☆トウケイヘイローが正攻法で完勝でしたが、◎サイレントソニックもあの位置からグリーンベルトの外を回しての追い込みですから内容は五分
いつものごとく出遅れて◎のまだ外から追い込んだ▲ラフレーズカフェもやっぱり1400mはベストで、1~3着馬と互角の脚は持ってるんですがねえ…
最終週の中京芝はますます外伸びというか、ジックリ構えたもん勝ちの後出しジャンケン馬場というか、フラガラッハとかウインドジャズとかラニカイツヨシがあそこから余裕で届くんやなあ…という馬場でした
4角からずっと外を回して時計のかかる馬場を持続力で追い込むという競馬はSadler's Wells≒Nureyev向きだったようで、ビキニブロンドはNureyev4×4、ロベルタとディープフィールドは母父Sadler's Wells、フラガラッハは母母父Nureyevで、いずれも差した追い込んだといってもビュンと反応したわけではなく、パワーと持続力でジワジワと差してきたという勝ち方
そんな外差し馬場を逃げて4馬身ちぎった日曜7Rマイネルハイセンスは、時計も前日のウインドジャズにコンマ4秒ですからなかなか優秀
シックスセンス×ウォーニングのヨーロピアンなパワー粘着マイラーで、アルティシムスをモノサシにしても開幕週の高速馬場だった清州特別2着より今回のほうが明らかにパフォーマンスは上がってます
シックスセンスは母がデインヒル×Niniski(=Ribotのクロス)ですからデインドリーム(父父Niniski×母父デインヒル)を逆さまにしたような血統で、香港ヴァーズではウィジャボードの2着に健闘しましたが、デインヒルの力馬っぽさもわりとONになったタイプだっただけに、欧州馬場で走ればナカヤマフェスタのように化けたかもしれないですね~
中京2歳で驚いたのは△タガノラルフで、「望田潤の2歳勝ち馬評価」ではAをつけたように配合そのものは高く評価していますが、姉タガノミュルザンヌ同様ナスキロ柔いストライドで走るので、1400mは本質的には忙しいし荒れ馬場もどうかと半信半疑でした
将来性は一番というところはみせましたが、姉と比べてもこちらのほうが「サンデー×Lyphard×ハイインロー」的な粘着脚質で、やっぱりもうちょっと長いところ、1800~2000mあたりで前受けしたときが真価発揮やと思いますよ~
土曜札幌8R◎セプタードアイルは+18キロは滞在とはいえちょっと立派すぎる体つきに見え、イン4番手の絶好位から伸びきれなかったのはそのあたりでしょう
で、◎の直後からイン差しするだろうと読んだ○インダクティは予想通りのポジションだったんですが◎が伸びないので直線は進路がありませんでした(^ ^;)
▲イングリットは気性の問題だけで能力はオープン級ですから、ハナさえ切ってしまえば外枠のロスもないので押し切り当然、そして△ウィケットキーパーは前走の大捲りがダテではなかったという追い込みで、ほんとにコートアウトの仔は走るなあ…
最終は開幕週の札幌1500mらしい先行有利イン有利な展開で、◎ヴィクトリーマーチ-△ダンツミュータントの直後にフレイムオブピースと○ビーチパレードという隊列でけっきょくこの前4頭で決まったんですが、直線入り口で◎の後ろにいたフレイムオブピースのほうが△の後ろにいた○よりスペースがあったぶんだけの3着4着で、しかしフレイムオブピースも母がテレグノシスの妹でHalo≒メッシーナ2×2でそこにウォーエンブレムというのはダノンプログラマー的配合で、しかも先々週「ローブディサージュは母がHaloクロスなのがイイんですよ~」なんてのたまってたくせに、この初芝+絶好枠をノーマークというのはやっぱり望田がヘタクソなのですよ…
ちなみにウォーエンブレム×サンデーサイレンスは芝[14.9.6.64]ダ[10.6.4.46]と互角の内容です
日曜1Rで勝ち上がったアメージングムーンは中央に出走した兄姉6頭も全て勝ち上がっており、そこにはローレルゲレイロやリキサンマックスやトキノヤマトボシなども含まれます
母ビッグテンビーはCaerleon≒マルゼンスキー2×3にMill Reef(ナスキロラトロ)とボールドラッド(ナスキロ)とTom Foolが絡む配合で、キングヘイローとの相性が抜群なのはたしかですが、自己主張が強く相手がムーンバラッドでもメイショウドトウでもナスキロ柔いスピードを確実に主張する名繁殖なのです
で、アドマイヤムーンはこういうクロスがうるさい牝馬との配合に向く種牡馬で、牝駒は1400mあたりがベストになりやすいんですが、この馬も1400mが一番斬れそう
芝1800mの新馬でマッチレースに競り勝ったエデンロックはプロヴィナージュの全弟で、フレンチ×サンデーで母系にナスキロ柔さがなく、Bold Rulerクロスの機動力とBlue Moon≒NothirdchanceのパワーとHyperion+Fair Trialの粘りで走るタイプで、ようするに姉と似た脚質で東京で追い込むよりは中山で先行したほうが味があるタイプ
「2歳勝ち馬評価」は先ほど更新しましたが、先週は土曜に勝った2頭がいいですねえ~
札幌日刊は最内のゲットフルマークスが突っ張ったので、レコード演出のHペース競りとなり◎メモリアルイヤーは共倒れ…
勝った○テイエムオオタカは前にも書いたように母父がNever Bend系ですから洋芝は①①②と鬼で、函館SSでカレンチャンにクビ差負けただけ
母ハヤテグレシャスはネヴァーダンス産駒らしいダートのスプリンターで、中央で3勝(全てダ1200m)した後金沢に移籍し東京盃で3着に入りました
これがネヴァーダンスでなくブレイヴェストローマンやパドスールやリヴリアだったら、函館記念クッキング教室でも満点もらえるぐらいの配合です
最終は◎クッカーニャが直線前がカベになってちょっと追い出しが遅れたところを△ケープタウンシチーが一気に捲りきって、▲ハイタッチクイーンはやっぱり洋芝では逃げなくともしぶとく、○ウォンビーロングはベストの1800mでもやっぱり4着でしたが(^ ^;)、でもレース内容はよかったですよ
ケープタウンシチーは体型は父に似てますが、母系にナスキロ的な血が入らずクロスがBold Rulerなので、このBold Ruler的な小脚でフワフワッと抜け出すので、中山やローカルの1800mに実績が集中しているように、シンボリクリスエス産駒ですが小回りで小器用に立ち回れるのがセールスポイントで、逆に外回りでは⑮⑤⑩⑥③と連対なし
というわけで、ウォンビーロングが3着なら一番高めが引っかかったのにねえ…
中京11R 中京記念
◎16.ショウリュウムーン
○6.ミッキードリーム
▲8.ゴールスキー
△13.エアラフォン
◎は前走米子Sでも◎で狙ったが、「キンカメ×ダンスインザダークでニジンスキーとグロースタークのクロスだから、典型的なマイラー血統というわけではない。だから芝1600m[4.1.0.5]だが、勝ち時計が1分33秒5より速い時は[0.0.0.5]、33秒6より遅い時は[4.1.0.0]と、高速決着にならなければ中距離馬寄りの斬れで差せる」というのが根拠だった。結果は馬場の悪いインを走らされてしまい、直線では窮屈なシーンもあって、1分33秒6より遅い決着で初めて凡走してしまったが、敗因がハッキリしているだけにあれはノーカウント扱いで、ここも時計や上がりがかかるのは間違いないから同じ理屈で再度狙ってみたい。土曜最終の芝マイル戦は血統も走りも中距離馬という2頭で決まったように、今の中京芝マイルは中距離馬のスタミナがモノをいうところがあるから、直線長い1800mベストの○を相手一番手に。▲はマイルCS3着をみての通り直線長いコースで上がりのかかる決着がベスト条件だし、夏場は走る馬で6~9月の芝1600mは[3.0.0.1]で唯一の着外が前走米子S5着、あのレースも苦手のスローの上がりの競馬にしては見せ場は作っていたから、今年も地味に調子は上げてきている。
新潟11R アイビスサマーダッシュ
◎15.ジュエルオブナイル
○8.アフォード
▲4.エーシンヴァーゴウ
△12.ビウイッチアス
×6.ナイアード
注14.シャウトライン
メジロダーリング、テイエムチュラサン、サチノスイーティー、サンアディユ、カノヤザクラ、ケイティラブ、エーシンヴァーゴウと、ネヴァーベンドやバックパサーなどラトロワンヌ的なパワーの血を引く大型牝馬が強いレース。◎の母レディオブチャドはマルセルブサック賞(仏G1・芝1600m)勝ち馬だが、娘は父似というかノーザンテースト的なスプリンター体型を受け継いだ。母父ラストタイクーンがネヴァーベンドとやバックパサーを持つので血脈構成はこのレース向きだし、6~9月は小倉2歳S勝ちを含め[3.3.0.1]の夏女。このレースはサンデーの血を引く馬は[0.0.1.7]と不振なのが気になるが、上位人気に推されたのはアルティマトゥーレ(1人気3着)ぐらいだからあまり神経質になりすぎることもないだろう。
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中京記念は◎○▲△が2,4,5,6着で、それはま~仕方ないというか私にしちゃ頑張ったほうですが、ただ抜けた1,3着がどっちもキャロットの馬なので、これでは次の会報のコラムが微妙に書きにくいではないですか(^ ^;)
フラガラッハの母スキッフルはトニービン×Nureyev×High LineでHyperion4・6・6×5・6・6ですから、デュランダルの鋭敏な斬れにHyperion的な重石をつけてナタのような野太い斬れにしたような配合で、だから力のいる外差し馬場に向いた追い込み馬なのはたしかなのですが、戦績をみての通りベストは1400mという頭がまずあって、米子Sはマイルで斬れたといってもスローの上がりの競馬だったし、2着が1400mの鬼サワノパンサーだったことから1600mでも実質1400m寄りのレースだったのだ…という処理の仕方をしていたために、ここは米子組でも印を打った4頭で決まるだろうと思い込んでましたね~
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2007103033/
直線の伸びは鋭くビュン!という感じではなくて、重厚なストライドでズドーンズドーンと伸び続ける感じで、5歳の夏を迎えて母系のHyperion的な重厚さがますます発現してきて、父がサンデー×テースト、母がトニービン×Nureyev、これは本格派マイラーの本格化でしょう(▲ゴールスキーも母がNureyevの相似配合ですから長い直線でナタ斬れするんですが、斬れ方としては近いです)
ま~さすがに京都の高速馬場で鋭く突き抜ける感じはしないですが(^ ^;)、たとえばHペースの安田記念をショウワモダンのような勝ち方ができる馬ではないかと思うし、“サンデー以前”はこういうHyperionとNasrullahベースの濃い脚を使う名マイラーが必ずいました
アイビスは▲エーシンヴァーゴウが遠征帰りの休み明けでちょっとトーンダウン気味で、となるとラトロパワーな大型牝馬という過去の勝ち馬の傾向に合致した馬が見当たらず、ならばサンデー持ちでもいいだろうというところまでは譲歩したんですが(^ ^;)、Bold Ruler的にフワッと流れ込むパドトロワが勝つというシーンは全く想像できませんでしたね…
配合や走りから受ける私のイメージは“Bold Rulerの多いテンシノキセキ”で、本当は平坦の高速馬場に向いたスプリンターじゃないかと思ってるんですが、いずれにしても実力馬完全復活ですな
他のレースも◎はソコソコ頑張ってくれたんですが、しかし○ウォンビーロングはやっぱり歯ぎしりするような4着でした(^ ^;)
さて水曜から旅に出るので、今日から前倒し前倒しで仕事しまくりやん…
火打山はなかなか激戦で、○クリーンエコロジーは1400mも守備範囲に思えるし、出遅れが癖になって馬場バイアスと真逆の競馬運びが続く▲ラフレーズカフェも1400mはベストでふつうに中団なら差しきって不思議ないんですが、◎サイレントソニックは母がMr.Prospector=Search for Gold4×3・4で軽い馬場の1400mがベスト、グリーンベルト上で○をみながら好位差しができるだけに軸としての信頼度はこれかなと
☆トウケイヘイローも距離はベストですが、もう少し馬場が荒れるか渋るかしたほうが◎は打ちやすいです
中京2歳は傑出馬不在で難解すぎますが、人気2頭が前走逃げて勝っているとなると、追うものの強みがある馬場で◎アップトゥデイトから
母がトニービンにBe My GuestですからクロフネにHyperionを重ねた成功形で、今の馬場ならパワーと粘りでやれるのではないかと
△タガノラルフは配合は高評価してますが、高速馬場の1800mあたりでみてみたい馬です
有松は人気3頭の叩き合いになりそうですが◎はピクシープリンセス
母系は超良血で超本格派で、ディープ産駒が欧州の12Fの大レースを勝つとしたらこんな配合かもしれない…と思わせる一方で本格派すぎて日本の高速馬場ではオープンまでいけるのか心配になるほどのドタドタ走りで、だから今の中京で少しでもクラスを上げておいてほしいなあ…と
札幌日刊は再度◎メモリアルイヤー
前走は隼人がテン乗りで丁寧に乗りすぎたというか、途中でラップを落として引きつけてしまったのでフォーエバーマークに馬ナリで並びかけられてしまいましたが、この馬はもっと一本調子にガンガン行ったほうがいいです
○テイエムオオタカは番手OKだし母父Never Bend系だけに洋芝得意でもあり、案外この行った行ったで決まるかもしれないなあ…と
Bold Reason≒Never Bend6×5+母父テーストで洋芝巧者ぶりをみせた▲マスイデアに、あとは内枠のバクシンオー軍団ですか
大倉山は人気ですが◎クッカーニャ
こぶし賞で◎にしたようにもともと小回り向きのマイラーだと書いてきた馬ですが(そのこぶし賞は荒れたインを走らされて凡走)、Bold Ruler継続クロスの小脚とKingmambo+ノーザンテーストのHyperion硬い体質を受け継ぎ、パワー兼備のピッチ走法は洋芝小回り1800mがピッタリで、前走の抜群の機動力ならばここも有力
○ウォンビーロングは中山マイルで二回ほど狙って歯ぎしりするような3着4着でしたが、タイフウジョオーの娘でRed God≒HaloのニアリークロスとBlushing Groom×Nijinskyのニックスで、芝1800mがベストじゃないかと前から思ってたんで、これは◎にくっつけて買ってみたいです
キングジョージというレースはさすがに芝12Fの最高峰だけのことはあって凱旋門賞とはまた違った過酷さがあって、どれぐらい過酷かというと決してバテたことのないハーツクライがこれは勝ちましたという反応で先頭に立ってからバタバタになって完全に消耗しながらゴールするようなレースです
いつも書くように日本ダービーは2400mですが2000mベストの馬が勝ちやすいレースで、しかし2000mベストの馬ではあと400mをごまかしきれないのがキングジョージというレースなのです
…と、私なんかがエラそうに後講釈できるのもディープブリランテの果敢な挑戦があってこそで、やっぱりバクシンオーのグニャグニャマイラーにとってアスコットのマイルはタフな舞台なのだなあ~とか、Haloクロスの機動力はロンシャンでは脚の使いどころが難しいけれどメイダンのAWなら捲れるんだなあ~とか、トニービンの血を引く馬は欧州で健闘ことが多いんだなあ~とか、やっぱりデインヒルのパワーはタフな馬場でこそ光り輝くものでデインドリームもナカヤマフェスタも東京の高速馬場では普通の一流馬だったよなあ~とか、そういういろんな条件下で選抜されてきたいろんな強さの比較ができることに大きな意義があるわけで、それはお互い行き来しないと成立しないわけで、だからまず行ってみることに意義があるのです
ディープブリランテは母系からしても欧州の馬場への適性は低くなかったはずで、しかし馬場適性があったとしても距離適性をごまかすことはできないのがキングジョージというレースだったのだ…ということを、直線バタバタになりながら我々に教えてくれました
お疲れさまと言いたいです
中京11R 飛騨S
◎10.ノーブルディード
○3.ガンジス
▲16.ツルマルレオン
△4.ダノンプログラマー
△5.カイシュウコロンボ
×7.トーホウカイザー
×11.リュンヌ
注9.ウインドジャズ
注12.サクラクローバー
◎はバクシンオーに重々しいハイペリオン血脈を重ねてノーザンテーストの頑健さを表現した「バクシンオー黄金配合」。母に似たようでバクシンオー産駒にしては伸びのある体型で、ベストはこの1400mだろう。米子Sは苦手のスローの上がりだけの競馬で、直線は馬群のなかで揉まれ弱さを露呈してしまったが、この距離なら少々Hペースでも強気に追走できるし、先行勢の直後から抜け出す形なら身上のしぶとさが活きそうだ。
札幌12R 小樽特別
◎4.ヴィクトリーマーチ
○2.ビーチパレード
△5.モスカートローザ
△8.ダンツミュータント
×14.アールデュラン
開幕週の札幌1500mだから内枠と機動力重視で買うべきで、◎は母がニジンスキーとロベルトとヌレイエフで母母はソングの全きょうだいクロス、母系の奥にはフェアトライアルのクロスがあり、母系は小回り向きのパワーと機動力で固められている。内回りの芝1400~1600mは新馬戦で1着、500万下で3着4着と凡走なしで、最近は1200m中心に使っているからダッシュがつけば、開幕週のイン好位で最高に立ち回れるはず。○大本線で。
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◎ノーブルディードはよく頑張りましたが、これとか▲ツルマルレオンでも結果的にはまだ仕掛けが早かったというのが今の中京芝で、△ウインドジャズは揉まれ弱いので大外一気に脚質転換して京都阪神のイン伸び馬場ではなかなか届かないという競馬が続いていたんですが、外伸び中京で水を得た魚のように2連勝(^ ^;)
小樽は○ビーチパレードが3着を外すとは考えにくかったんで3連単はこういう目で買ってたんですが、ちょっと直線出るとこがないシーンがありました…4→5→2で69560円やん(泣)
◎ヴィクトリーマーチは母母Verveine(G1馬2頭を産んだ名繁殖)がLear Fan産駒でLt.Stevens=Thong3×4、Nashua≒Nantallah4・4×5ですからRobertoとNureyevのパワーを伝える繁殖で、弟のヴィクトリースターはディープ×Caerleonですからナスキロ斬れもONになっていますが、こちらは父がタキオンなのでVerveineのパワーの要素が主にONになっていて、コメントにも書きましたが内回りの1400~1600mでは凡走なしで、2年前の阪神内1400mの舞子特別でも◎で狙った馬で(3着)、前走でダ1200mを使っていたのでポンとダッシュがついたのも読みどおり
中京最終は中京記念と同じ芝マイル戦でしたが、勝ち馬はディープ×サドラー、2着はスペシャルウィーク×トニービンでいずれも1800m>1600mというタイプで、その昔「安田記念は中距離馬を買え」なんて言われたこともありましたが、スローでも中距離馬のスタミナがモノをいうような馬場になっている…という見方も